双極性障害(躁うつ病)と共に生きる
=病と上手につき合い幸せで楽しい人生をおくるこつ=
加藤伸輔著
星和書店
1500円+税
2016年
患者さん本人が書いた本は少ないです。
大体、医者が書いた本より、解りやすいです。
医師が読んでも、医学的にも勉強になります。
患者本人しか解らない、症状や気持ちも、良く解ります。
双極性障害のことが段々、医師にも患者さんにも知られてきたこともあり、
患者さんが段々増えていると感じます。
以下に、少し抜書きしてこの本の紹介に替えます。
① 躁状態の症状
「急速な思考の怖い所は浮かんだアイデアを実現させようとして行動に
出てしまうことです」
「躁状態の時は食欲がなくなります。気分が安定しているときは
一日三食なのですが、躁状態になると一日一食でよくなります。」
「躁状態というと、気分爽快でハイテンションになるような
イメージを持っている方が多いかもしれません。しかしイライラしたり
不機嫌になったりする躁状態もあります。」
「躁状態になると周りの人たちを見下してしますのです。」
② 双極性障害
「診断を受けるまでに13年かかってしましました。」
「しかし、双極性障がいを受容できたことで、(病気と)上手に
付き合っていこうという気持ちになれました。」
③ 薬物療法
「私が現在飲んでいる薬は、デパケン、ラミクタールという気分安定薬と
バルチネールという抗精神病薬の3種類です。」
④ 当事者インタビュー
最後の章で、二人の患者さんとのインタービューがあります。
ひとにより、症状悪化のサインがちがうようです。
掃除を丁寧にしすぎるのが、躁状態のサインの人もあるそうです。