Nの目線

箏弾き菊地奈緒子の360°に向けられた眼差し

和洋折衷?!

2006-12-11 20:08:56 | Weblog
今日は高校での音楽鑑賞教室での演奏.
みんな熱心に耳を傾けて演奏を聴いてくれた様に思います.
つくづく、私の演奏はみんなの集中力なしには成り立たないな..と実感しました.
1~2メートルの近い距離なので、みんなの聴いてくれている空気が伝わってきます。乱れるとすぐに分かります.
今日は、箏、十七絃の独奏と、小幡宏二郎先生のフルートとアンサンブルをしました.

演奏終了後、みんなからのレポートを読んでいたのですが
フルートとの合奏が“和と洋のコラボが意外とあうのでよかった。”と言うものが多くあり、
箏イコール和、というのは良い意味でも悪い意味でも避けられない事なのだな..と思ってしまいました.

私自身は箏がいろいろなジャンルの中にある一つの楽器になって欲しいと考えています.
それには、演奏者がそれぞれ獲得していかなければいけないこともたくさんあるのですが、まずは小さい頃からいろいろな音楽を聴く事が出来る環境が身近にあることから演奏家も聴衆も育つ事が出来るのではないかな...と思います.
自身も含め、無駄に時間を過ごして、芸術感や歴史観、自分や周囲の事を考える時間や、知るべきものを逃している様に思ってしまうのです.