碧田直の いいじゃないか。

演劇ユニット、ミルクディッパー主宰の碧田直が、日々を過ごして、あれこれ思ったことを、自由気ままに綴ります。

無題そのひゃくごじゅうよん

2016-09-19 14:25:10 | 日々
今日バイト先で面白い話を聞いた。
シフトがずれているため、俺は会ったことがないのだが、五十代の女性がいる。その女性が友人と、いま話題のアニメ映画『君の名は』を観に行ったらしい。
興行収入が六十億までいっているメガヒット作だが、彼女にとっては退屈だったようで、ずっと寝て過ごしたと、七十代後半になる同僚のじいさんに話したそうだ。
そのじいさんは、朝のうちだけ俺や六十代半ばの同僚のおばさんと一緒に働いているので、先の話を俺がいない時におばさんにしたらしい。

面白いのはここからで、七十代後半や六十代にとって『君の名は』といえば、中井貴一の父親である佐田啓二と岸恵子が主演した『君の名は』であって、アニメの『君の名は』ではない。映画を観に行った五十代の女性が、詳細に説明しなかったために(というより、佐田啓二や岸恵子の『君の名は』は知らない可能性が高い)、話を聞いた七十代後半のじいさんも、そのじいさんから話を聞いた六十代半ばのおばさんも、実写の『君の名は』なんだと思い込んでしまった。

だから、俺のところに話が来た時には、『ずいぶん古い映画が流行っているらしいが、若い子たちが何で大勢観に行くのか』なんてことになり、状況を把握するまでにしばらくかかった、ということに。

何が面白いかといえば、常識だとか、『これは知ってて当然』といったボーダーラインは、世代によって全然違うし、偶然同じ名称だったりすると、こんな混乱が起こるところだ。
ちょっと前まで、巨人の沢村といえば沢村英治だったが、いまでは沢村拓一だ。山田ならドカベン山田太郎に決まっていたのに、いまはヤクルトの山田哲人に軍配が上がる。かように『当たり前』は年月によって地殻変動が起こるのだ。

脚本を書いていると、『これは知ってて当たり前だろう』などと、つい端折ることがあるが、やはりそれはダメなのだと改めて思った。当たり前を常に勉強し、理解していなければいけない。頑張ろう。
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