無題そのひゃくななじゅうはち

労働は何のためにするのか。
お金のためだ、と答える人がいる。正解。
なら、せめて働いただけのお金が欲しいと考えるのは、自然なことだ。

労働は何のためにするのか。
人生のやりがいを見つけるためだ、と答える人がいる。正解。
やりがいを感じれば、全力で仕事に取り組める。さらに満足できる見返りがあれば、ガソリンはいつまでも注がれて、エンジンは体力の続く限り回り続けるはずだ。

では、そのどちらも望めない場合はどうしようか。
……なんてことを考えさせられる出来事が、朝からあった。
出した結論は……頭と力で押し通る！(笑)

まず、理不尽なことを言い出した現場リーダーを、ぐうの音も出ないくらいに理論で黙らせ、一転、優しく接して社長へのメッセンジャーに仕立て上げて、暗に、要求に応じなければ行動を起こすと匂わせた上で、事務所にかけてきた社長の直通電話で、あちらに花を持たせつつ、こちらが欲しかった条件はすべて呑ませた。

あくまで冷静に対応したつもりだが、原点は理不尽な押し付けへの反発だったので、言葉の端々に怒りが滲み出ていたかもしれない。まだまだ若いな、と自嘲しつつも、今日からまた新たな気持ちで仕事に取り組んでいくとしよう。