やっぱり本も好き

忘却率がUPしているのでメモとして

私はいつまで生きていてよいのか 上田薫

2005年08月22日 07時55分00秒 | 
作者は元都留文科大学学長で85才とのことですが、
迫力に満ちた厳しい思いが
「しっかりしろ!」と叱咤の声と共に伝わってきます。
子供たちの「社会」の副読本として使って戴きたいと思う程
やさしく温かい眼差しの意見で共感できます。
作者は戦争経験者でもあり、今の世が70年前と似てきていると
危機感を持っています。
「権力をもつ者へのきびしい異論が、いつもみんなを集団を賑わしていれば
 その時世界は気持ちよくて限りなく楽しく美しい。
 平和憲法だけが日本の いや世界の救いだったのに そう断固主張して
 どこの国へも説得に乗り込んでいくだけが、原爆の惨禍を受けた日本の
 とりうる唯一の道だったのに
 愚かしくもそれを理解し得ぬ人たちが大勢いる」
  こういう本こそベストセラ-になって欲しいです。
  手元に置き 折にふれ読みたいと思います。