直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
研究のまとめはカテゴリ『自作本』から。

MOTHER3の総評(ネタバレ)

2006年05月02日 | ちょこのひとかけ
未クリアの人は見ちゃダメ!
改行。

・全体としては……悲壮感漂いすぎです。
 軽くポップでどこかお気楽。それがマザー。
最後の目標はあるのに、
そんなのはむしろおまけで、
ぶらぶらしてたらラスボスまで来ちゃいました、
そんな感じが好きだったのに……。

 悪者も殺さない。
だからみんな正気にもどったり
こらしめたりするだけだったのに、
今回は生き物を改造するのはもちろん、
人まで殺してしまいます。
 人が死ぬのはお話として簡単です。
理不尽なつらさなら、
フライングマンくらいで
踏みとどまって欲しかったと思わずにはいられません。


・世界観や世界もどうかなあと思います。
 今までは限りなくアメリカちっく、
大陸の中の一部分が舞台でした。
だからこそわたしは、
昔はほんとにマザーズデイの街があると信じていました。
ゲームではなく、ほんとにあったことを
ゲームにして追体験するというか……。
そんな季節がわたしにもありました。

 一方今回、どこかの小さな島に
してしまったことで、
限りなくゲームっぽくなってしまった気がします。


・バトル、サウンドバトルは
単調になりがちな戦闘に一味加えて、
制作側が聴いて欲しい音楽も効果的に聞かせられるという、
おもしろいこころみだったと思います。

 たたかいのきおくで練習できるのもいいのですが、
新しい敵は下に加わっていくのに、
カーソルは常に一番上から。
上から回して一気に下を選ぶこともできません。

 しかもあとになると
催眠術も聴かないし、テンポも変調するし、
受けるダメージが多いため、
HPドラムが回っている間にはやく終了しなくては
ならないしで、リズムをとっていることができません。
そのせいもあり、ちっとも練習しなくなりました。


 あと、戦闘関連で残念なのは、
テレポーテーションがなくなったことで
昔の場所に戻れず、一度会わずにいた敵は
二度と会う機会がないこと、
そして、敵キャラの背後がとれないことです。
 そしてできるなら、その敵に出した
最高HIT数を記録して欲しかったです。
 戦闘、2で結構よかった、
YOU WIN! がなくなったのはがっかり。
勝手に攻撃してくれるAUTOも欲しかったです。


・移動関連では、
なによりテレポーテーションがないのが
非常に残念です。
 ふとマップを歩きながら、
わたしはなんでこんなにだらだら歩いているんだろうと
思い出したとき、テレポーテーションに気づきました。

 めんどくさいところは
  キーン、どかーん、

 でいつもぬけていたのに。

そしてレベル上げやすいところで戦闘、
それがわたしのプレイスタイルでした。

 ダッシュは力をためてから、
というのはいいのですが、
しばしば来る熱っぽさのせいで
ダッシュできなくなるのが結構いらいらしました。
なぜかさっさと抜けたいところで走れなくなるのです。


・セーブ関連では、
セーブファイル2つという少なさにがっかりです。
 たいていイベントごとに
交互にセーブしていって、失敗したら戻る感じですが、
もし友達のデータがあるなら、
それぞれ一個ずつ使うだけで、
ハマリの危険性が出てきます。

 しかももしセーブするときに
カーソルがずれて、友達のデータを消したら、
もしくは消されたらどうしようかとひやひやしました。


・操作性は……マザー3の最大の弱点。
 操作性悪すぎです。
先のたたかいのきおくもそうですし、
ライフアップするにも
一回使うとまた選択からやりなおしです。
前はキャラを変えて何回も使えた気がします。

 その他アイテムも、
グッズから装備を選べないし、
仲間とアイテム入れ替えもできません。

 HP回復にしても、みんなが一覧になって、
最大値と現在値の比較をしながら
使えるくらいできてもよかったとも思います。

 あとだめだめなのが、
アイテムいっぱいだと形見がもらえないところ。
こういう特殊アイテムをとっておいて
使わないのがわたしなのに~。


・ゲームバランスは……
なんだか、違うゲームみたいです。

 なんですか、リフレッシュって。
……リジェネ? リジェネですか?
 しかもこれが入った時点で
ドラムロールが中断するかと思いきや、
回復しても減り続けてますけど……。

 あと、ヒーリングのすごいので
みんなの戦闘不能を回復するなんて甘すぎです。
やたら強いPSIとかもどうかと思います。


 セーブもいたるところにカエルがいるし、
なかなか生ぬるいです。
その割にはあづけたいときに
預かりやさんがいないため、
無駄な苦労をしました。

 なんだか……
普通のゲームになった気がして、すごく残念。

 MOTHERのウリだと思っていた
ぶらぶら感も一切なく、ただ進むだけ。
戻ることはできません。
おもしろそうなアイテムも、
一度のがしたら二度と買うことができないのです。


・ストーリーも、ドラゴン復活という
ファンタジーで、どうにもマザーではありません。

 特に嫌だったのが追っかけ型のシナリオ。

 たとえばドラゴンクエスト8で、
賢者を守ろうとしながら絶対全部殺されるとか、
がんばってもどうにもならない筋書きというのが大嫌い。

それならもう、守らなくていいから
さっさと全員殺してからスタートさせて欲しいと
思ってしまうのがわたし。

 今回のマザーでも、上から音が聞こえたら、
さっさとかけよって抜けばいいのに、
敵が抜くのをだらだら待つという
あのいらだちがたまりません。

 苛立ちといえば、セリフ。

 よかったのはヒモヘビと、通訳。
特に通訳はあのばかばかしさがたまりません。
ですが、ポーキーやヨクバの
いやらしいセリフに胃の辺りがぎりぎりしました。

 嫌なものを他人に嫌に思わせるように
書くのは才能なのかもしれませんが、
ゲームをやってまでいらだちたくはありません。

 いつまでたってもたどり着かない
100階でのポーキーの戯言。
サルをひたすらいじめ続けるヨクバ。

 死んじゃうおかあさんや、
救いが死ぬことだというふたご兄。
わたしはてっきり、すでに殺されたものの、
体があやつられて死にきれないので
殺して開放するのかと思いきや、
まだ生きてるのに死なせちゃうなんてどうでしょう。

 なんだか……いやでした。


・裏設定は……あればあるでいいのはわかります。
でも、最後の街でいきなり長々と語られても……。
ほとんど脈略はないし、
ハミングバードのたまごも、
古代人の記憶だとわかっても、
それがどこでどうなったかも一切ナゾのまま
捨て置かれる始末。


 一度開発中止になったものの、
そのまま捨てては人件費などの元が取れないので、
できてる部分を何とか継ぎ合わせてゲームにしてみました、
というような感じがします。

 すごく、残念です。


・その他としては……ま
ず、パーティーがむちゃくちゃです。
 最後までだれがメインメンバーになるかわからず、
すごく育てにくいのです。

絶対メインパーティーだと思っていたサルがただの脇役で、
ただのおもしろ存在だと思っていた犬がメインという始末。

 最初は家族でパーティーを組むと思っていたので、
おとうさんのLVも黙々とあげていましたが、
すべては無駄に終わりました。
もしかしたら、本当はパーティーメンバーを
交換できるような
システムを考えていたのかもしれませんが。

 あと、MOTHERといえば
少年少女の物語だと思っていたのに、
なんだかおじさんみたいなのが入っていて
どうにも気分が出ません。

 今までのMOTHERを壊したかった、というのも
動機にあるのかもしれませんが、
わたしは……いままでみたいなのがよかったです。

 ラストも、実はうまく世界がもどり、
アメリカちっくになるかと思ったのに、
暗い画面のまま。

 今までの部分、おとうさんは電話、
おかあさんが待つ家、というのも壊れ、
主役も帽子をかぶりません。

おとうさんがフランクリンバッヂを
持ってきたところで、
もしかしたら帽子をかぶるかとも思ったのにだめで、
最後の街で野球帽が売っていたので、
それをかぶればきっと最後だけあって
ビジュアルが変わるんだと思ってもだめで。
つねに肩透かしばっかりでした。

 それと気になったのが、村の名前。
おかあさんは火縄銃だし、おとうさんは火打石。
村はたいまつのもじりだし、
ライターなんていうのもいます。

 家族がパーティーにならないとわかったときに、
これはもしかして、主人公は火関係で、
水の女の子や土(金)のメガネくん、
風のプーっぽいのがそろって
4人パーティーになるのかな? と思ったのですが、
これもまったく意味なく終わりました。

 そこらへんの意味ありげで
まったく関係ないものも、
本来のMOTHER3では
役割があったのではと思うと、
ゲームボーイ版の
このMOTHER3がひどく口惜しいです。



 というわけで、今回のMOTHER3を統括すると……
『中途半端』という評価にしたいと思います。






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