最後の駅で

あの日降りるはずだった駅を見送って
僕は旅を続けたまま
今日も列車に揺られてる
愛された記憶
ため息の数
思い出を胸に刻んで
走り続けた先に
僕の場所はあるのかな
穏やかで静かに優しく
素直でまっすぐに永く
経験を重ねた分だけ
純粋で清らかなものに憧れる
揺れて探し続けた分だけ
捉われない強い思いに憧れる
列車に揺られて
駅をいくつも通り過ぎて
時は過ぎてゆく
描いていた大人とは程遠いね
もっと簡単に
許したり諦められると思ってた
時が経つほど
どうしようもできない問題に
ひどく打ちのめされて
ちっぽけで弱くて臆病な自分を
嫌というほど知っていく
こんな僕でも
信じる旅を続けたら
いつか望みは叶うかな
涙は少しでいい
笑っていたい
僕が最後に降りる駅で
微笑んでくれる人は誰だろう

にほんブログ村

にほんブログ村