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もの書き、ガムランたたき、人形遣いUME-Pの日記

バリのワヤン人形支え棒

2012年03月09日 | バリ
 前回バリに来た時に、スカワティ村のプアヤという集落に水牛の角でバリのワヤンの支え棒を作る職人がいることがわかり、3月5日までの期日で、黄色の水牛の角を使った9本の支え棒を注文した。飛び込みの客だし、さらに日本人の注文だったので、たぶんまだ出来ていないだろうと思いながらも、その家に寄ってみた。ところが私の注文通りの長さで、本数も間違えることなく、支え棒は期日に出来上がっていたのだった。正直、こちらの方が驚いたのである。
 ジャワではワヤンの支え棒の大半は、今でも水牛の角なのだが、バリでは職人がおらず、さらには水牛の角をバリで入手するのが難しいので、今ではすべて木で作られた支え棒になった。しかしバリのワヤンを上演する私にとっては、やはり人形を持った手の感触や重さが、水牛の角の方が、手に吸いつくようにしっくりくるのである。
 1980年代後半から90年代にかけて、バリではジャワの職人にバリで使うワヤンの支え棒を発注したのだが、ジャワとバリではワヤンの扱い方が異なるうえ、作り方も違うので、すぐに折れてしまい、今ではジャワの職人に依頼することはなくなってしまった。そんな中、「よし、俺が昔あったバリのワヤンの支え棒を復活させよう」と立ちあがったのが、プアヤに住む一人の職人だった。
 この水牛の角が、本当にバリのワヤンにしっくりくるかどうかは、日本に帰って、自分のワヤン人形に付けて上演してみないとわからないのだが、バリのワヤンの支え棒を伝統的な方法で作ろうと立ちあがった職人の心意気には感心してしまう。
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