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七里GGニュースウオッチ8/4⑴:歴史事実の歪曲は小心者の安倍手法 対英米は自衛で対近隣諸国は侵略

2016-08-04 22:07:40 | 日記


【稲田氏「侵略戦争だったか」明言せず   ロイター - 2016年8月4日
   [東京 4日 ロイター] - 稲田朋美防衛相は4日、就任後初めて防衛省で会見した。過去の日本の戦争に対する認識を問われた稲田防衛相は、「侵略か侵略でないかは『評価』の問題であって、一概には言えない」などと述べ、明確な答えを避けた。
    稲田防衛相は、日中戦争から第2次世界大戦にかけての日本の戦争が侵略戦争だったか、自衛戦争だったか、アジア解放戦争だったかと問われ、「この場で私の個人的な見解を述べる立場にない。私は、昨年総理が出した戦後70年談話が政府の見解だと思っている」と語った。
その後も、侵略戦争との認識かと繰り返し問われたが、「それは事実ではなく、評価の問題。それぞれの人が、それぞれの認識を持つだろう」と述べた。その上で「歴史認識で最も重要なのは客観的事実であって、この場で私の個人的な見解を述べる立場にない」と語った。
これまで歴史問題で強硬な発言を繰り返してきた同氏の防衛相就任に対し、中国や韓国からは警戒する見方が出ている。
稲田防衛相は「東アジアと太平洋地域の安定ためには、中国、韓国との関係を築いていくことが重要。いつでも交流、話し合いの場を自分から設けていきたい。議論することで、私に対する誤解も払しょくされていくと思う」と語った。
靖国神社に参拝するかどうかについては「心の問題であり、行くとか行かないとか、行くべきとか行かないべきとか、言うべきではないと思っている」と、従来の見解を繰り返した。稲田氏は、行政改革担当相時代を含めて毎年参拝している。(久保信博)】

【米国務省、稲田氏に15日の靖国参拝自制促す 読売2016年08月04日 17時48分
 【ワシントン=大木聖馬】米国務省のトナー副報道官は3日の記者会見で、第3次安倍再改造内閣が同日、発足したことについて、「日本政府との緊密な協力関係を深めていきたい」と期待感を示した。
 ただ、稲田防衛相が8月15日の終戦記念日に靖国神社を参拝するかどうかについて明言を避けていることを巡り、「癒やしと和解を進める方法で歴史の問題に取り組むことが重要だ。それが靖国神社に関する我々の立場だ」と述べ、自制を促した。】

●稲田発言は世界的な視点から見て聞き捨てならぬ独善に満ち満ちている
(GG:「派閥均衡」「滞貨一掃」などと言われている3日の大惨事安倍改造内閣だが、稲田の発言にモロに出ているように、軍事は強力に進めていく内閣が安倍3次内閣の特徴だ。中谷防衛大臣では慎重すぎてというか自信の無さが安倍のお気に召さなかったのだろう。太平洋戦争に対する認識、とりわけ中国・東南アジア戦線をどのように認識しているかは、外交と密接に結びついており、「侵略戦争」であったと明確に言えない防衛大臣は中国・韓国・東南アジア諸国が緊張感を持って聞き耳を立てているに違いない。「事実ではなく評価の問題」などと言う発言は中谷には答弁できなかったろうから安倍の期待を稲田はパスした。しかし安倍の期待はパスしたものの、日本軍の侵略に酷い目に遭った近隣諸国は平然としている稲田に恐怖感と嫌悪感を覚えたことだろう。今後の稲田の方向性が垣間見えた答弁だった。
 確かに対米では自衛戦争と言う言葉が当てはまるかもしれないが、近隣東南アジア諸国へは資源を求めた侵略戦争だった。韓国併合から日清・日露戦争、太平洋戦争と、日本帝国主義は①遅れて参入した植民地主義国として②資本の原始的蓄積を侵略戦争で稼いだ③赤紙一枚の低賃金で兵力をほぼ無尽蔵に乱費した④昭和ヒロヒト天皇と宮廷派と軍部の合作としての軍事優先の日本帝国ーーところに第2次大戦までの国家資本主義に日本の戦前体制は特徴があるとGGは考えている。国家資本主義日本は近隣諸国への侵略で成立していた。日本が近隣諸国に侵略していって資源と市場を奪った歴史認識は過去の話ではなく、現在の話で近隣諸国と再び戦火を交えないための基底認識で曖昧にはできない。これを「植民地解放戦争」だなどと、被植民地住民が聞けば愕然とする性懲りもない日本と日本人に憤怒と警戒感を抱くだろう。日本が戦後体制をスタートするに際して欧米諸国や近隣諸国にした約束を堂々と臆面もなく反故にする安倍内閣に移行したのだ。それを端的に示したのが稲田発言だ。右翼の「自衛戦争論」は対英米にはその通りだろうと思う。東京裁判も戦勝国裁判に他ならなかった。しかし近隣植民地へは解放戦争だと言うのは全くのウソだ。大東亜会議が解放戦争の例証として持ち出されるが、日本の負け戦が色濃い1943年(昭和18年)11月5日~11月6日になって初めて開催されたことでもわかる通り、日本軍だけでは太平洋戦争を有利に進められないと認識したから、被侵略国の人々を駆り集めたのだ。いつもこんな子供だましで実態を隠そうとするのが日本支配者なのだ。セコイのだ!ここに近隣諸国だけでなく世界の国々が日本を信頼しない最大の理由がある。世界的に破綻した議論なのだ。右翼も左翼も英米に向かって、太平洋戦争は日本の遅れた軍国主義国家を潰そうとしたことに対する自衛戦で始まった。その点が総括されない東京裁判は片手落ちーーと強力に訴えるべきなのだ。強い者に弱く、弱いものに強く迫るのは安倍だけで十分。くれぐれも歴史上のペテンは恥じるべきだ。世界は厳しく見ている)


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