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七曜工房みかん島

18年間の大三島暮らしに区切りをつけ、
滋賀大津湖西で、新たに木のクラフトと笛の工房
七曜工房を楽しみます

秋祭りに備えて、おおわらわ

2006年10月06日 | 大三島での生活

明日あさって(旧暦8月15,16日)の瀬戸八幡神社の秋祭りに備えて、
のあちらこちらに、祭りののぼりが立てられた。
朝7時過ぎから、十数人が、手際よくのぼりを立てていく。


大三島にある10社ほどの氏子神社の秋祭りは、
毎年中秋の名月、旧暦の8月15日に行われる。
きっと、夜中まで、御輿を担いだり、獅子を舞わすのに,
満月の夜は明るいからかもしれない。
それぞれので、昔から伝えられてきた独自の奴っ子、御輿、獅子、囃子が、
それぞれの中を練り歩く。


我がでは、瀬戸八幡神社のお旅所(おたびしょ)に、
獅子、笛太鼓、投げ奴の練習や、祭り実施の相談や準備の為、
2週間前から毎晩、沢山の人が集まる。
夫も神社総代の会計役なので、毎晩出かけていく。


毎年、一番の問題は、600㎏の御輿を担ぐ若衆の人数が集まるかどうかである。
丸2日間、早朝の宮出しから深夜の宮入りまで、中を歩いて御輿渡御し、
200軒以上ものお迎えの家で、御輿回しをするのは、大変な重労働で、
2日間で地下足袋を履き潰すそうである。
お酒も入り、夜に、細い坂道や曲がり角を御輿を担いで回るのは、とても危険で、
体力、気力、そしてなによりもみんなの意気が揃わないと怪我人が出る。
「御輿担ぎに戻って来いや」という若者グループの仲間への声かけで、
島から出ている若者が、御輿を担ぐ為にわざわざ戻り、延べ30人程が集まった。
過疎化と高齢化で、徐々に御輿渡御を辞めたもいくつかあるという。
我がは、若衆の威勢のよい御輿渡御(みこしどぎょ)が見れて、
大いに楽しみである

御輿の点検、修理やロープがけ(担ぎ易いように)をする若衆たち


獅子舞と獅子止めの練習
獅子止め役のなり手を捜すのも、大問題らしい。
小学校低学年の男の子が条件であるが、子供の数も少なくなっているうえに、
何よりも、獅子止めの高価な衣装を揃えるのが、大変なようだ。


祭の飾り物の工作や裁縫
獅子の背中に各家庭で作ってきた魔よけの猿をつける。
この猿は、回っている間に、落ちたり、みんなに引きちぎられてなくなってしまう。


獅子止めの頭飾り できるだけ、きらびやかになるように工夫して作る。


太鼓に合わせた獅子舞の練習


笛の練習 島の子供たちは、みんな横笛で祭囃子を上手に吹く。
昔は、祭には女の子や小さい子は出ることができず、憧れだったそうだか、
今は女の子も引く手あまた、奴役にも志願する女の子がいる。


投げ奴の練習 長い槍を上手に投げ合うのが、見せ場らしい。
昔は大人が派手な長じゅばんを着て踊り、華々しく人気があったという。


保育園児の子供御輿などの練習
将来の貴重な”祭大好き人間”が、沢山産まれそうである。


神主さんを初め、御輿の担ぎ手、獅子、奴っ子、囃子、世話役ら総勢80人余りの大所帯が、200軒以上を2日間かけて、門付けに1軒1軒回る。
途中何回かの休憩や食事、お酒や飲み物を接待してくれる家(当家)があり、
その料理作りや準備を手伝う人がいる。
また、夜には提灯を持って道を案内する人もいる。
中の家が、何らかの祭の役目を分担しながら、神様をお迎えする準備をする。

夫が神社総代役を引き受け、秋祭りの準備のお手伝いをいろいろして、
「えっ! それは大変やン。嘘やろ」と驚くことが一杯ある。
でも、いつのまにか、周りの沢山の”祭り大好き人間”や”祭り馬鹿”の熱い渦に巻き込まれ、楽しんでいる。

やっぱり、祭は見るだけより参加するものかもしれない。
夫は囃子役の笛を吹きたいそうである。
「笛を吹きたい」と、申し出たら、
「神社総代は笛など吹いてはいけない、祭が滞りなく進むように気配りするべき」
と諌められたらしい。

明日あさっては、お天気でよかった。雨降りでも決行するらしいが・・

コメント (2)
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