即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

地震について考える日々・その4・田坂さんの講演会

2011年04月13日 11時13分00秒 | 3.11
「無意識の怖さ」をはじめとして、過去何度も取り上げている田坂広志さんの話。

地震の後、ほとんどのイベントが中止、延期されている中、今やることに意味があるとのことで実施された3月23日の社会企業大学の講演。
首都圏といえどもまだまだ不安でいっぱいの時、凡人さんと一緒に行ってきました。

枝野さんが会見で言っていたようですけど、原子力の専門家でもある田坂さんは、先日、総理から福島原発事故対策のため政府に助言をする役割の内閣官房参与に要請を受け、就任されたとのことです。

この講演会の様子がユーチューブで見られますので、お時間のある方もない方も、田坂さんをご存知の方もそうでない方も、ぜひご覧ください。

田坂広志 「東日本大震災 いま、あなたに何ができるのか」

以下、田坂さんのメッセージです。
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 いま、我々は
 東日本大震災の惨禍と混乱の中にあります。

 この惨禍と混乱の中にあって
 いま、我々は、何を考えるべきでしょうか。

 この東日本大震災。

 二万人を超える方々が命を失った
 この大震災と大津波。

 それは、なぜ、起こったのか。

 いま、我々は、そのことを考えるべきでしょう。

 ただし、その意味は、決して、
 日本は地震国であったから
 日本は島国であったから
 そういう意味ではない。

 そうした「科学的説明」よりも
 大切なものがあります。

 「意味」を感じる力。

 それが、いま
 深く問われています。

 そして、我々の心の奥深くには
 いま、共通の感覚が、ある。

 この大震災は
 起こるべくして起こった。

 その感覚が、あります。

 それは目の前にある、現実。

 混迷する政治
 低迷する経済
 共感を失った社会
 倫理を忘れた経営
 働き甲斐の無い労働
 浮薄な文化
 弛緩した精神

 実は、我々の誰もが、そのことを感じていた。

 そして、我々の誰もが、心の中で感じていた。

 いつか、この国は、経済の破綻に直面する。
 そのとき、我々日本人は、
 大切なことに、気がつくのだろう。

 誰もが、そのことを、心の中で感じていた。

 この、我々の中に、共通にあった感覚。

 しかし、実は、この感覚の中に
 すでに、甘い認識が潜んでいた。

 2011年3月11日。

 何が起こったか。

 政治、経済、社会、文化の
 すべての破綻を遥かに超え
 史上空前の危機がやってきた。

 一瞬にして失われた、二万人を超える
 尊い命。

 いま、誰もが、この事実の前に、
 言葉を失い、茫然と立ち尽くしている。

 しかし、この最も痛苦な時期だからこそ
 我々が、自らの心に、深く問わなければならない
 大切な問いが、ある。

 この方々の尊い命は、なぜ、失われたのか。

 その問いを、問わなければならない。

 そして、その問いを通じて
 我々が、気がつくべきことが、ある。

 この方々が、その尊い命を賭して
 我々に、教えてくれようとしたものが、ある。

 そのことに、気がつくべきでしょう。

 では、それは、何か。

 この講演では、そのことを語りました。
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東日本大震災はなぜ起こったか?

田坂さんは、「この大震災は起こるべくして起こった。」と言っています。

このことは、我欲で天罰だ、と言われた方の発言とも共通する部分もあるのかと思います。

我々が、大事なことをほったらかしにしてきたこと。
もっと便利に、もっと快適に、もっと楽をして、もっと優雅に、もっと、もっと、と調子に乗り続けてきてしまった。
なんとなくはわかっていたのだけど、反省も自戒も次回繰越にしてきてしまった。

このブログがしっかり言い当てています。

日本人の価値観にまで踏み込んで原発問題を考えるべき時が来たのだと思う
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
日本人が大切にして来た価値観の喪失がある。

誰もが「大学を出て、都会の会社に勤めるのが一番の幸せ」という、たった一つの作られた価値観に縛られて、多くの人たちが首都圏に移動してサラリーマンになろうとした結果が、「遊ぶ時間もなく塾に通う子供たち」であり、「地方の過疎化」であり、「跡継ぎのいない自営業」であり、「一度大学に入ったら勉強もせずに3年生で内定をもらう大学生」であり、「結婚しない若者たち」であり、「コンビニで買った弁当を子供に毎日食べさせる親」であり、「地方に押し付けられた原発」なのである。

そういう価値観の部分にまで一歩も二歩も踏み込んだ上で、「これからの日本はどうあるべきか」を考えない限り、原発問題は解決しないと思う。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

我々の中にあった共通の感覚。
田坂さんの話はずっしりと重く響いて来ました。


 「今まで、自分以外の誰かがこの国を変えてくれるだろうと漠然と思っていた。
 この日本という国は生まれ変わらなければならない。
 この国が長く続いた混迷の時代を越え、素晴らしい国へと生まれ変わらねばならない。


 「そのために今我々がすべきことは何か?
 立ち止まって見つめるべきこと。
 この思いを風化させずに心に刻むこと。
 瞼に焼き付けよう。胸に刻もう。」


 「大地震と大津波。
 人間に対して分け隔てない出来事。
 年齢、性別、地位など関係なく襲いかかる災難。
 ほんのわずかな人生の偶然の違いで自分もまた被災者になったのではないか。
 あの方々の姿は実は自分の姿ではないのか。
 その共感を胸に抱き、今我々が為すべきことは何か。

 為すべきことはただひとつ。

 それは“目の前の仕事”。



 「仕事のかなたに何を見据えているのか。
 日々の仕事を通じて素晴らしい日本を作るという気持ち。
 使命感。志。思いが籠もっているか。

 “人生を賭して信じていることがあるのか?”
 それが問われている。」


 「人生において起こる出来事には必ず深い意味がある。」


 「人生において起こることはすべて良きこと。」


 「辛い現実を前に、この意味を深く見つめ、いつの日か必ずこう語れるように歩みたい。
 “あの方々のお陰で素晴らしい国ができた。”と。」



 「3.11に起こったこと。
  日本人全員の原体験として心に刻むべき時。
  いつの日か必ず語ろう。
 “あの時、この日本の再生が始まった。”と。」

まだまだ原発、余震で落ち着かない日々。
被災地の方々の痛みをできるだけ自分のものとして感じつつ、日々の仕事や生活をしっかりやっていかねばと痛感する今日この頃です。
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1 コメント

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共感。 (Dancho)
2011-04-14 07:45:49
nanaponさん、おはようございます。

YouTubeも見ました。

とっても共感できます。

起こってしまって、色々反省する事もありますが、それも含め、必ず未来に活かさなきゃいけないことを考えた時、やはり目の前にあるものに一生懸命になる事が大切だし、それが結果的に日本を元気付ける事にも繋がると信じています。

とにかく、前を向いて頑張るしかない。
決して諦めずに…。

今日も、頑張りましょう!。

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