即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、ユーザー視点。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

竜王戦第三局大盤解説会

2011年11月11日 19時01分08秒 | Shogi
久々に大盤解説会、行ってきました。


前も言いましたが、僕にとって解説者ランキングのAクラス御三家は、藤井九段、木村八段、そして渡辺竜王です。

逆に言うと他の解説者の場合は、よほど対局者や聞き手などに興味関心がない場合は行かないということも言える。

それほど解説者の力量というのが我々にとって大きな意味を持つ。
解説会の充実感で天と地の開きがある。

さてこの竜王戦第三局、結果から言うと、王座戦からずっと続いた渡辺竜王の圧倒的な強さが途切れてしまいました。

相変わらず絶好調の木村八段のトーク。
「山口さんとは初めてだと思ったら、さっき二度目だと聞いて、こんなにも味の悪いことはない」、という掴みから始まって、これ、オフレコじゃなくていいの?って思うギリギリのところまでネタを繰り出す。
自虐的ネタも含め、聞き手の山口女流初段をうまく絡ませながら盛り上げていく。


今までに何度聞いたかわからないけど、この間合いや説得力、エンターテイナーとしての実力は天下一品です。

後手丸山九段の一手損角替わりの戦型に。
丸山さんは、なんで角替わりばかりやるの?と聞いてもニヤッと笑うだけでいつも何も答えてくれない。
昔、若くて一人住まいをしてた頃、毎日何を食べてるのか聞いても教えてくれなかった。

指し手はどんどん進み、横道にそれてのネタも縦横無尽で会場は笑い声で溢れる。

第一局、天童での加藤九段との解説の話。
自分がいたって9割以上一人でしゃべってるんだから、自分のいる意味がない。
某Yさん(女流)が言ってたけど、人間誰しも呼吸をするので息をする瞬間を捕まえてしゃべらないといつまでたってもしゃべれない、と。
そうか、と思って、その瞬間を捕まえて話をするけど、それでも全体の5%もしゃべれない。

話題にことかかない加藤九段の話はどんどん脱線していく。

昔はあの手つきで駒を打って、駒を割ったことがあった。
盤も割ったと週刊将棋に書いてあったけど、空手チョップで割るんじゃないから、それは考えられないけど。

そして、AKB48には滅法強いという高橋九段のネタ。
久保、行方、木村で飲んだ時にAKBの中の誰が好きかの話題になったことがあるという自己嫌悪ネタ。

マンゴー、パパイヤのトロピカル戦法。
夕方のカツサンド戦法。
そして、カロリーメートやお菓子を一分将棋の終盤戦で繰り出すダメージ戦法。
得意の冷えピタ戦法はいつ出るのか。

一日目からずっと渡辺竜王が優勢だった局面が少しずつ変わっていく。
香を取って駒得して馬ができて悪いはずはない。
▲7三銀成りと飛車をいじめにいくタイミングを逸した。
△8九飛と打たれてから形勢が変わった。
△4一香が攻めにも守りにもあまりにもぴったりの手。
結局竜王の桂香は3枚が働いてないのに比べ、丸山九段の駒で働いてないのは9一香だけ。

渡辺竜王は、これといって悪手はなかったはずなのに、すっかりいい気分は吹き飛んでいる。
あきらかにおかしくしてしまって、やっちまったか、という感じ。
清算して▲3五角と打ったところでは、△4四香と幸便に浮かれて、1三に成るしかない。
▲3二歩と打ち、▲3一銀と打って玉を追うところではもうどうにも悪い流れは変わらない。
あやを作ろうとしたのだろうけど、もう光は見えてない。
あとは丸山九段の激辛の寄せで完璧に仕留められてしまった。

丸山九段の強さが出たと言う感じではなかったのに、スパッと寄せようとして、着地を誤った負け方。
さあ、この悪い流れをどう払拭できるのか、第四局が注目です。
こういう流れを引きずらず、すぐに忘れるのが羽生さん。
いつまでも引きずってしまうのが自分。(木村八段自虐)


渡辺竜王はこの敗戦をどう切り替えてくるのか。
将棋とは、二人の共同作業で一緒に名局を創っていく、という考え方があるけれど、竜王にとって、今回の竜王戦は勝っても負けても一人相撲という感がする。
丸山九段は感想戦でも口数が少ないし、木村八段のトークでもあったように、将棋のみならず本音はなかなか開示しないので、どうにも気持ちが噛み合わないということはないのだろうか。

羽生二冠とはかなり対局を重ねてきて、ジェネレーションギャップによる将棋観や感性の違いはもちろんあるものの、大分お互いの気心も知れてきたというところだと思う。
その点では竜王にとってこの対丸山九段戦は、冷えピタの件もそうだし、心理的な陥穽があるのではと思えてしまう。
すべては盤上に集中して、目の前の一局ということで竜王らしい将棋を指せればこのところの充実振りから見て、防衛、8連覇ということになるのだろうが、さてどうなることか。
第四局もそんな見所が増え、すっかり楽しみになりました。

アフターは久々のオジサン、ぐーちゃんたちと楽しく日本酒を。
先崎八段、矢内女流四段の第四局解説会にもまた来たくなった夜でした。
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カツサンド AKB48 空手チョップ
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4 コメント

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加藤先生との解説会 (Guten Tag)
2011-11-12 05:35:38
現場にいました。
あんなに喋らない木村先生は初めてでした。
終わった後、木村先生に滝の湯玄関で話しかけられました。
遅くなりました。 (nanapon)
2011-11-27 17:42:52
Guten Tagさん、こんばんは。

第四局解説会には行けませんでした。行かれましたか?

>現場にいました。あんなに喋らない木村先生は初めてでした。

そうなんでしょうね。見てみたかったです。もし加藤九段が引退しちゃったら、木村八段がそこまで無口にさせられる図は一生見ることができないかもしれないです。貴重だ。
第4局は (Guten Tag)
2011-11-30 12:57:49
ご老公様と現地(奥飯坂)にいました。
そうでしたか。 (nanapon)
2011-12-14 10:31:30
Guten Tagさん、こんにちは。
やはりそうでしたか。
ご老公さまも本当にアグレッシブですね。
毎度の現地、うらやましい限りです。

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