みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

殺された猫の幽霊

2015-10-22 | おきにいり

珍しく、私の好きなアルフレート・クビーンの展覧会が開催されているのでアルベルティーナへ行ってみました。
クビーンは、リオネル・ファイニンガーと交友関係にありました。
予想していた通り、リオネル・ファイニンガーの作品との展覧会で、ファイニンガー作品が多く、クビーンの作品でも特に私が気に入っている作品はありませんでした。ファイニンガーは初めて見ましたが、確かにクビーンに共通するものがあります。

会場で写真を撮っている人もいましたが、私は遠慮して出口だけ撮りました


左がクビーンの作品で「人は夜毎夢を見る」

廊下の窓から外(中庭)の屋根を見たところ


階段


階段途中の絵

内容不明

出口へ向かう階段と廊下



でも、これだけでは何だか分かりませんね。私はクビーンの画集を持っているのですが、2008年の引越し以来、どこかへ紛れ込んでしまって・・・



私の好きな「殺された猫の幽霊」をネットで探し出しました


かわいそうな内容ですが、猫さんは化け猫になったりしない、楚々とした存在であることが良く表現されているように思います。

もうひとつ、典型的なクビーン作品「飢餓」


黙示録の四騎士のバリエーションとも解釈できます。

クビーンはオーストリア・ハンガリー帝国時代のボヘミアに生まれ、若いときに母を亡くし、権威主義的な父のもとで精神的圧迫を受け、自殺しようとしましたが未遂でした。ナチスの時代には「退廃芸術」の烙印を押されましたが、制作を続けました。文筆家としても活躍しています。
象徴主義表現主義の重要な芸術家のひとりと評価されています。







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2 コメント

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ぁゎゎ… (kitcat)
2015-10-25 01:37:56
 クビーンの「殺された猫の幽霊」の絵。
 聞きしに勝る迫力です。 ムンクの叫びより、何かこっちのほうが強烈
 馬の絵も、ゴクンとつばを飲む迫力です。
 いつの世も、戦争指導者は国民の精神を”健全”にしようと、こうした作品を”退廃”と決め付けて表現の自由を奪ってきたのですね
 そうそう、青森の戦争遺跡見ました。
 → http://sea.ap.teacup.com/nono/1323.html
      <ののちゃんより>
Kitcatののちゃんさん (ななみみず)
2015-10-25 06:27:48
幽霊猫さん、かわいそうだけど迫力あります。
下半身(後半身)骨になってる馬さんもかわいそうで恐ろしい。
軍国主義政権にとって「理想の臣民」は「脳みそのない金太郎」なのでしょう。

青森の戦争遺跡見ました!
恐ろしいです。「本土決戦」なんて無くて本当に良かった。
今後も絶対、戦争をしてはならないのに、今の首相は何を考えているんでしょう?

ののちゃんブログに伺うと、いつも、あれこれ食べたくなって、よだれタラタラ。
でも、入手できる食材が限られていて
ほうれん草とアンチョビなら手に入ります。試してみようかな

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