みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

夜と昼

2013-11-14 | おきにいり

聴覚に関する話が続いたので、視覚の話で気分転換


もう何年も前でありますが、ルーブル美術館で

ほかはどうでもいいから、これだけ絶対見るぅぅぅ

と、突進したのが、下の絵です(モナリザなんか、どうでもいい!一応見たけど)

ジョルジュ・ド・ラ・トゥールマグダラのマリアです。



当時、パリの友達に絵の前で写真を撮ってもらったのですが、本人が入っているのはマズイし、それに、実は、どこにしまってあるか不明なのです

ラ・トゥールの絵は、ロウソクの光による夜の情景が見事です。私は勝手に「ラ・トゥールの夜」と呼んでいます。

「ラ・トゥールの夜」をアップすると、セットで私のお気に入りになっている「昼の画家」も思い出してしまいました。
ヤン・フェルメールです。
小説がベストセラーになり映画化された「真珠の耳飾りの少女」も代表的名作ですが、「フェルメールの昼」は他の名作でないと味わえません(目で味わう)。

牛乳を注ぐ女


「ラ・トゥールの夜」と「フェルメールの昼」はアルプス以北の普遍的な光を表現しているように思えます。私の好きなティントレットの光は全く違うものです。

画像はいずれもWikipediaのフリー画像です。


Wikipedia:Girl with a Pearl Earring (novel)
この本はロンドンの友達からもらって読みました。フェルメールという、史料の殆ど無い謎に満ちた人物の伝記でない伝記で、本当の主人公は名画そのものだと思います。フェルメールの絵のように緻密な静寂に満ち溢れた物語です

 蛇足ながらラ・トゥールも史料のない謎の画家です 

フェルメールの傑作「絵画芸術」については憧れ1にアップしてあります





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2 コメント

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Unknown (海月)
2013-11-14 12:39:33
マリアが手にしているのが骸骨...
不思議な絵ですね。
フェルメールは製作当時はもっと明るい色だったとか。
その明るい色に復元したコピーの展示会を先日やってました。見てはいないのですが^^;
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海月さん (ななみみず)
2013-11-16 03:30:14
古い時代の画家はこげ茶色(セピアかな?)でカンバスを地塗りしたそうで
歳月が経つと共に、地塗りのこげ茶が表面に染み出して
だんだん暗くなると聞いたり読んだりしたことがあります。
近代になって地塗りが白になったようで・・・
現代では、白で地塗りし枠に張ったカンバスを普通に売ってますよね。

キリスト教や神話の登場「人物(または神物)」には、色々「付き物」があります。
聖マルコとライオン、聖ルカと雄牛、聖ヨハネと鷲など。
金太郎さんのマサカリみたいなもの?
マグダラのマリアの「付き物(シンボル)」のひとつがドクロらしいです。
「メメントモリ」の意味もあるでしょう。
メメントモリについてはWikipediaでご覧ください
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%AA
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