みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

オカとオコ

2016-10-12 | ことば

大変長らくご無沙汰しましてごめんなさいです       

数日で済む予定が、割り込み仕事が続きまして・・・ 
えー、では気をとりなおしまして・・・今回はオカとオコの話でございます


パリオで有名なシエナで、非常に危険な裸馬による競馬に参加する資格を有するのは17のコントラーダ(地区、日本風に言えば、善隣組合、町内会)。
騎手同士で殴り合っても良い、事前に談合しても良い、という、かなり野放図なルールのところも変わっています

追記:普通の競馬では騎手が落馬したら、馬だけ最初にゴールしても優勝とは認められません。パリオでは鞍も鐙もない裸馬なので騎手の落馬は良くあります。そのためか、パリオでは馬だけでも最初にゴールすれば、そのコントラーダの優勝となります


パリオで一番優勝回数の多いコントラーダはオカ(ガチョウ)です。

オカの旗



優勝するとコントラーダでパレードや祝賀パーティーがあります(オカのパレード)


以前シエナのダンテ・アリギエリで集中コースに通ったとき、クラスの先生に「コントラーダのシンボルにガチョウなんて可笑しい」と言ったところ、「ガチョウは気が荒く、古代ローマでは番鳥(番長ではない)や軍鳥(郡長ではない)に使われていたのですよ」と教えられました。

但し、オカには別に「アホ」という意味もあるのだそうです。A語尾は女性形(マリアとマリオ、ジュリアとジュリオなど)。するとアホは女だけ?ということはないはずだから「男の場合はオコですか?」と言ったのですが先生に「ダメ」と却下されました
ここでも「文法は現実より弱い」ということを悟ったわけです(まあ男性がアホな場合もオカと言うのでしょう)
文法は文学にかなわないという体験はこちら

ところで、イタリア語のオコ(アホ)は却下されましたが、日本語では、アホを意味する烏滸(オコ)がありますね。
烏滸がましい」とか「烏滸の沙汰」という形で使われます。


      


私がシエナ大好きなことは以前にもアップしていますが、集中コースのとき住んでいたコントラーダはイストリーチェ(ヤマアラシ)。

イストリーチェの旗


シエナ最北部のコントラーダで、フィレンツェとトスカナの覇権を争っていた頃、フィレンツェ軍が攻めてくると先ず襲われるのはイストリーチェで、住民が「我々はまるでヤマアラシだ」と旗のシンボルにしたのだとか・・・
イストリーチェは良い響きですが、ドイツ語だとシュタッヘルシュヴァイン(トゲブタ)

以上、画像は全てウィキ・フリー画像です。
日本語ウィキの記事は簡単なので、詳しくは英語版でご覧ください。

Palio di Siena(記事の終わりに迫力ある写真があります)
Contrade di Siena(ここにもステキな写真あり)

各コントラーダの記事はイタリア語だけ(でも写真が面白いです)
オカ:Nobile Contrada dell'Oca
イストリーチェ:Contrada Sovrana dell'Istrice

イモムシを旗に描いているコントラーダもありますが、これは「お蚕」さんで、経済的に重要だったからではないか、というのが私の勝手な推定です




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