旅限無(りょげむ)

歴史・外交・政治・書評・日記・映画

胡錦涛さんは大忙し 其の壱

2005-10-17 10:06:02 | 外交・情勢(アジア)
■中国の胡錦涛さんは、北京で開催された、中国共産党の第16期中央委員会第5回総会で、来年からスタートする経済・社会の中期発展計画「第11次5カ年計画」(2006−10年)の基本方針を決めました。10月11日のことです。資源の大量消費を前提に高い経済成長率を追求した路線を修正して、節約をベースに安定成長をめざす内容です。総会コミュニケでは、(1)2010年の1人あたり国内総生産(GDP)は2000年の2倍
(2)エネルギー資源の消費率を現行より2割程度抑制−などが盛り込まれました。稼ぎは2倍で、エネルギー消費率は2割減、この計画が実現されて効率が上がっても、原油の必要量は想像も出来ないほど膨らみます。

■エネルギー資源は、最大の戦略物資ですから、金さえあれば何時でも買える商品ではありません。最悪の場合は「お前には売らない。欲しいなら力ずくで取ってみろ!」と開き直って断られる可能性が常に有ります。イランの裏側から中東に入り込んだ中国は、そのままアフリカや中南米にも一気に輸入ネット・ワークを広げました。仲良く握手して石油の売買契約を結ぶと同時に、「意地悪すると痛い目に遭うよ」というメッセージもさり気無く送らねばなりません。現在の軍事技術で、最も迅速にこのメッセージを届ける方法は核弾頭を付けた大陸間弾道弾です。
中国が打ち上げた2機目の有人宇宙船「神舟6号」は17日午前4時半(日本時間同5時半)ごろ、内モンゴル自治区内に着陸し、約5日間にわたる飛行日程を順調に終えた。
 2年前の神舟5号と比べ、乗員は1人から2人に、飛行時間は約21時間から5倍以上に増え、「乗員による科学実験の実施」という目標も加わった。しかし、6号は12日の打ち上げ以降、ほぼ予定通りに飛行日程を消化、中国の宇宙技術が着実に進歩していることを印象づけた。同時に、6号が順調に飛行する様子は随時テレビなどで実況中継され、愛国心発揚を促す政治イベントにもなった。中国は今後、2007年前後に3機目の有人宇宙船「神舟7号」を打ち上げて船外活動の実現を目指すほか、同年までの月面探査衛星「嫦娥1号」の打ち上げにも取り組み、宇宙進出を加速させる。
読売新聞 - 10月17日

■2008年の8月8日から8月24日までは、北京オリンピックが開催されますから、その1年前にソ連と米国に続いて「宇宙遊泳」と「月面探査」をやってしまおう!というシナリオです。有人ロケットを打ち上げられる技術を持ったという事は、物言わぬ核弾頭を積んだ弾道弾を地球上の何処へでも正確に打ち込める、という事です。宇宙開発競争で世界第2位か3位の地位を固めて、北京に米国を迎え撃つ国を挙げての大作戦がオリンピックでしょう。形振り構わず、世界一の金メダル獲得数を必ず実現するでしょうなあ。

16日に行われた北京国際マラソンで、北京の大会本部はゴール手前で近道したベンソン・チェロノ(ケニア)を優勝とする“前代未聞”の決定を下した。同選手の前を行く先導車がコース通りに走らなかったために起きたハプニングで、選手自身に過失はないと判断したためだが、中国としては五輪開催を控えながら国際大会での「ずさんな運営」(競技関係者)を図らずも露呈した形だ。
 ハプニングが発生したのはゴール手前。大会本部関係者によると、同所では一度脇道に入り、再び折り返してもとの道に戻るコースが設定されていたが、脇道の道幅が狭かったために先導車が入れなかった。先導車はあきらめて直進、距離にして約800メートルのコースを“省略”したという。
 さらに競技関係者を驚かせたのは、チェロノの優勝タイムの決め方だ。大会本部関係者は記者会見で、同選手が距離の不足分を走っていた場合の想定タイムをはじき出し、チェロノがゴールしたのは2時間6分56秒だったが、最終的に「2時間9分15秒」を“記録”としたと発表。各国選手団からは「見たことも聞いたこともない話」などの声が漏れた。
 日本選手団関係者の一人は「先導車でトラブルが起きたのだから、どう考えても大会本部の不手際だ」と話したが、中国メディアは16日午後までに、大会本部の運営を批判するニュースを報じていない。共同

■事前にコースに設定されていた脇道が、急に狭くなったのでしょうか?先導車には無線通信装置が無かったのでしょうか?どちらも有り得ない話です。ウルトラ保守派が、中華民族優勝をずっと前に決めておいて、「現場責任者」にそれを実現する使命を与えていたのではなかろうか?女子部門は孫英傑さんが優勝したそうですが、男子部門は中華民族が上位に姿も見せなかったそうですなあ。誰かが、中継途中で怒りの電話でもしたのではないでしょうか?女子部門ではトラブルも無かったのですから、何が変ですなあ。

16日に行われた北京国際マラソンで、一般参加の選手が競技中に倒れ、北京市内の病院に運ばれたが間もなく死亡した。大会本部は死亡した選手の名前や性別を明らかにしていない。新華社電は選手の姓を「王」と報じており、中国系とみられる。同電によると、この選手はスタートから27キロ地点で急に倒れ込んだという。中国各紙の報道によると、昨年の北京国際マラソンでも2人が死亡している。
デイリー・スポーツ 2005年10月16日

■命を懸けて走るのが北京マラソンのようです。それでも、世界一になれないのがスポーツというものです。しかし、それを認めない人物がいるような気がしますなあ。薬物問題も頻発する中国スポーツ界ですし、オリンピックの主催者になったら、何を仕出かすやら……。胡錦涛さんは、唯一の弱点と言われていた軍部も完全に抑えたとの報道が有ったばかりですが、国の威信を懸けてスポーツ選手を育成するのは人民解放軍の仕事だと考えている者もいるのではないでしょうか?オリンピック選手は古代からずっと理想的な兵士、各国の軍隊を代表する者でもありましたからなあ。胡錦涛さんの顔に泥を塗ってでも中華民族の優秀さを証明しないと気が済まない困った人々がいるような気がして仕方が有りません。法治より人治の国ですから、主催者がルールを変更したり裏でこちゃこちゃやるのは当たり前だと思っている中華民族は必ずいるでしょう。サッカーのアウェー試合で続出する審判のエコヒイキどころではない騒ぎが起こりますぞ!覚悟しておかねばなりません。
キーワード
北京国際マラソン 有人宇宙船 エネルギー資源 現場責任者 各国の軍隊 オリンピック選手 スポーツ選手 宇宙開発競争 人民解放軍 内モンゴル自治区
コメント (0) |  トラックバック (1) |  この記事についてブログを書く
Messenger この記事をはてなブックマークに追加 mixiチェック シェア
« 第三の敗戦の予感 | トップ | 胡錦涛さんは大忙... »

コメント

コメントはありません。

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
※文字化け等の原因になりますので、顔文字の利用はお控えください。
下記数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。この数字を読み取っていただくことで自動化されたプログラムによる投稿でないことを確認させていただいております。
数字4桁

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
中国・神舟6号 (七五白書 (しらけないために))
 中国が打ち上げました2機目の有人宇宙船「神舟6号」は17日早朝、内モンゴル自治区内に着陸し、約5日間にわたる飛行日程を順調に終えて、無事帰還したことが報ぜられました。    2003年10月に初の成功をおさめてから2年ぶりで、前回の「神舟5号」は、宇宙飛

あわせて読む