えぬ日和

日々雑記。第二、第四土曜更新を守っているつもり。コラムを書き散らしています。

・シングルベル

2016年12月24日 | コラム
 今上天皇(2016年現在)の誕生日の翌日にあたる12月24日は既にあちこちで現在進行形に言われているクリスマス「イブ」だ。前夜祭である。本番は25日でむしろ12月25日に生まれたとあるお方をお祝いする前夜祭であろうもののいざ25日を迎えてみると閑散とした街に出会う。ケーキ屋の店先で半額で売られるケーキを名残に、残り6日と迫った大晦日と7日後に迎える正月への準備へスイッチする速さはそろそろげ伝統芸や文化の域に入れてもよいような気がする。

 とまれほとんどお世話になったことのない方の誕生日を祝う雰囲気は25日当日さっぱりとなくなる。

 そんな中今更のようにTVで「クリぼっち」が取り上げられていた。「クリスマスにひとりぼっちで過ごす人」を省略したらこうなったそうで、ニュースによると今年は「クリぼっち」向けの商売が充実しているらしい。カップル禁止居酒屋、クリスマスのごちそうを一人前の量に振り替えたコース料理など、クリスマスのフィルタを除いても普段からありそうなものがそろっている。が、あくまでターゲットは「クリスマスを共に過ごす人がいない人」だ。もう少し厳密に書けば「クリスマス・イブを(略)」となるのだろうか。そこで祝うという本義が気にかかってくる。誰を祝うのだろう。自分という回答しかない。そうなると一人己の誕生日にケーキを買い帰宅してロウソクを立ててなんやかんやする行為と大差はない。単に毎日その可能性があるか一過性の期間だけのものかという違いだ。

 少子化や生涯未婚等々云々を考えると「クリぼっち」はむしろ推奨しないほうが良いようにも思えるが、そこに商機を見出してしまったおそらくは「クリぼっち」ではなかろう人々からするとそうでもないのだろう。この際もうおひとり様をさらに推進して「正月ぼっち」「花見ぼっち」「盆ぼっち」など歳時記を征服してはいかがだろうか。ピンで行くほうがうまいものや行き届いたサービスを受けられるようになった結果、よけい「ぼっち」が増えればお互い得というものだろう。
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