
【筋肉地獄】万力(1)
学園に併設されている研究所の一室にて。
真横に伸ばしたアリスの腕を、巨大な万力が挟み込んでいる。
傍にいた白衣姿の男が、全力で上部のハンドルを廻し、万力を締め上げる。
だが、アリスはまるで痛がる様子を見せない。
「もっとキツくしてもぜんぜん平気だよ?」
余裕の表情で、白衣の男に微笑みかける。

【筋肉地獄】万力(2)
「もういいの?じゃあ、始めるよ〜」
アリスの細い腕に、がっちりと食い込んだ、巨大な万力。
その重さをまるで感じさせない仕草で、アリスは腕を水平に伸ばした。

【筋肉地獄】万力(3)
ゆっくりと、力を込めつつ腕を曲げていくアリス。
途端、か細い少女の腕に、筋肉の筋が浮き出る。
皮膚の内側から盛り上がる筋肉が、万力の口を押し上げる。

【筋肉地獄】万力(4)
更に腕を曲げる。
全身に、凄まじい速度のパンプアップ。
筋肉の膨張に耐え切れず、ブラウスがはち切れる。

【筋肉地獄】万力(5)
更に、腕を曲げていく。
岩のように盛り上がった力こぶが、万力をこじ開けていく。
ギシギシと音を上げながら、巨大な万力が軋む。揺れる。
万力に、ジャッキを突っ込んだようなものだ。
閉じようとする力と、開こうとする力。
そして、その力関係は今や、逆転した。

【筋肉地獄】万力(6)
なおも膨張する腕の筋肉。
その凄まじい圧力に、遂に万力が屈する。
バキン!
万力のネジが削れ、パーツを固定していた力が消滅する。
ただの鉄塊と化した万力は、上下に分解し、吹き飛んだ。

【筋肉地獄】万力(7)
その結果に、白衣姿の男は賞賛の声を上げる。
次は測定機付きの万力でテストをすると言い、アリスの腕にも測定用の電極パッドを繋ぐごとを命じる。
だが、アリスはその命令に従わない。
「何?その言い方。ずいぶん偉そうじゃない?」
アリスの太い腕が、男の頭部を包み込む。
「どうかお願いします、でしょ?わざわざこのあたしが付き合ってあげてるのよ?」
万力をこじ開けた力こぶが、男の頬に密着する。
「きゃははっ、あんたの頭なんて簡単に潰せるんだよ〜?」
哀願して許しを請う男を無視し、アリスは男の頭を締め上げる……。
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