かもめのリバさん湯巡り談話室

湯巡り日記、素人地震学、火山、地質等のお役立ちメモ(パクリはアキマヘンで!)

新潟002(竜ヶ窪温泉 竜神の館・千手温泉 千年の湯)

2005-01-31 00:51:07 | 新潟
(016)竜ヶ窪温泉 竜神の館 BA4BA(暫定評価)
成分総計は8968mg/kgの濃い塩化物泉、顔がヒリヒリするほどの強力な攻撃力を秘めている。
只のショッパサではない塩味。冬場は露天が極端に狭くなっているので、評価は暫定。
大広間の休憩は無料、民間人の大半が倒れこんでいるほどの強力な地底人部隊が潜んでいる模様。
こういう強いお湯とセンター系が合体すると独特の雰囲気(みんな寝ちゃえ)で大変親しみが湧く。

(017)千手温泉 千年の湯 (川西町) AAA7AAA
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉、53.5℃、 掛け流し(非加熱非加水)
大人500円 貸しタオルセットは100円 19時以降は夜間割引で400円

平成15年3月の泉質検査で、泉質が規定泉の単純温泉からナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉の数値をクリアーした。
源泉名:千手温泉
湧出地:新潟県中魚沼郡川西町大字水口澤字沖206番地1
調査日:平成15年3月19日
泉温:53.5℃(貯湯タンク内温度、気温7℃)
湧出量:350L/分(動力揚湯)
知覚的試験:微黄色を呈し、無臭
pH:8.1
成分(イオン濃度、mg/kg)
Na=257.5(92.87mval%) K=13.3(2.82mval%) Ca=7.2(2.99mval%)
陽イオン成分計280.5㎎
HCO3=493.1(67.33mval%) Cl=87.7(20.58mval%) CO3=40.8(11.33mval%) 
F=1.7(0.75mval%) 陰イオン成分計623.2㎎ 
非解離成分 H2SiO3=145.1 溶存物質(ガス性除く) 1053mg/kg
成分総計1053mg╱㎏
ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉 (弱アルカリ性低張性高温泉)

センター系では最高ランクを進呈かな、休憩所とか待ち合わせ場所とか、おまけに仮眠室も完備して、
ゆとりがいい味につながっている。
脱衣所が混雑しているのは当初の設計時予想よりも人気施設なれば故かな
(脱衣所がやたら広くて閑古鳥が鳴いているセンター系の施設には是非見学してもらいたいかな)
川西町が総力をあげてまちづくりに取り組み、その中心的な役割を立派にこなしている感がある、
温泉の良さも売りだが、それ以上に関係する多くの人たちの熱いこころに支えられた素晴らしい施設だと思う。

日本建築学会のHPに千年の湯の建築についての記載があった、参考になるので転載しました。
『2002年度北陸建築文化賞受賞(作品)01 千手温泉 千年の湯
新潟県 川西町賑わい空間創出事業における試み
地域強制型建築の計画手法
概要
川西町は、新潟県中越地方の十日町盆地の信濃川西岸に位置する、人口約8300人余りの小さな町である。
人口の流出と高齢化に伴い生活基盤が脆弱化していくという状況にあって、町ではまちなかに暮らしの中心
となる拠り所を再生するために平成11年3月「賑わい空間創出事業」への取り組みを始めた。
この計画は、プロポーザルコンペでの選定を受けて始まった。先ず一年をかけて町民ひとりひとりが
「あてにできるまちなか」とは何か?という課題に対してワークショップで議論を重ね、真に必要な公共施設と
商業施設からなる計画を練り上げた。そして、施設計画の第一弾として千手温泉千年の湯が平成13年11月に竣工し、
現在も引き続き住民参加による計画づくりを進めている。』

始めに官ありきの与えられた箱物行政ではない、「賑わい空間創出事業」が過疎化する地域へのよきお手本となる
ことを願うものであります。
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