かもめのリバさん湯巡り談話室

湯巡り日記、素人地震学、火山、地質等のお役立ちメモ(パクリはアキマヘンで!)

上諏訪温泉共同浴場 衣温泉

2007-07-22 02:25:02 | 長野
平成19年7月14~16の連休を利用して久々に諏訪へ遠征しました。

上諏訪は小和田の湯小路地区、ここは共同浴場がうらやましいほどある、ほとんどジモ専であり部外者は入浴できないが、大和温泉と衣温泉は誰にでも開放されている。

      

諏訪盆地は糸魚川・静岡構造線(フォッサマグナの西端)と中央構造線が交差する地形に位置するため、北西から南東方向に断層が多数走り、この断層や亀裂に沿って温泉が湧き上がる裂罅系温泉ということになるのでしょうか。霧が峰連峰や八ヶ岳連峰はかつての活発な火山活動(およそ140万年前から60万年前)を成因とする火山地形であり、安山岩を主体とする花崗岩の岩盤とマントル構成物質であるかんらん石を多量に含有するかんらん石輝石安山岩の存在から鑑みると、地中深くの花崗岩を主体とする巨大な岩盤が保持する熱源に、霧が峰連峰や周辺の山々に涵養された天水が諏訪盆地の中心である諏訪湖(水深7mの浅い湖です)の地層深くへと豊富な地下水を運び、熱源と出逢った地下水が岩盤に走る断層から諏訪湖周辺に大地の恵み、ガイアからの贈り物としての温泉を地上にもたらしているのではないのかと、単純な想像に思いを寄せつつ、ここ、上諏訪は小和田地区での大昔よりの硫黄泉自噴湧出のシナリオを描くものであります。

どこを掘っても簡単に温泉が湧き出すというのは温泉ファンには天国の場所ですが、さすがにみんなで掘ったら温泉天国もただ土地?よろしく、その後の温泉井の乱掘で温泉の水位(?)が下がってしまい、昭和48年から諏訪市による源泉井戸の統合管理化が進み、昭和62年まで掛かってようやく統合事業が終了したとのこと。
湯小路に多数ある共同浴場の源泉井戸も湯小路温泉統合組合が管理する配湯を利用しているものと思われるので、ジモ専の共同浴場ごとに独自源泉を利用しているのどうかは分りませんが、大和温泉の湯小路源泉は硫化水素イオンが9.2㎎も含まれる立派な硫黄泉なのです。
弱アルカリの硫黄泉ということで鮮やかな緑色であり、土類成分の少なさからか緑濁でないクリーンなグリーンさが堪らない魅力です。

  湯小路源泉 総計=715.6㎎╱㎏ Na=208.8mg(92.68mval%)
  Ca=9.4㎎(4.80 mval%) 陽イオン計225.2mg 
  Cl=206.1mg(58.52mval%) HCO3=122.3mg(20.15 mval%)
  SO4=66.2mg(13.90mval%) HS=9.2㎎(2.82mval%) F=2.8mg(1.51 mval%)
  陽イオン計416.3mg    H2SiO3=63.5mg HBO2=10.4mg 非解離計73.9mg

もう一方の衣温泉は硫黄の香りが心地良い単純温泉で無色透明、湯船のタイルが緑系の色のためグリーンに見えますが、透明です。大正7年2月15日の分析表が浴室内に掲示されていますが、クロール多量、アンモニア多量・・・と実にナイスな分析数値でありました。

     

写真は衣温泉です。
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