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心の中を覗いてみよう(後編)

※初めての方はこちら「プロローグ」「このblogの趣旨」からお読みください。
※「極楽飯店」の第一話はこちらから。

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自分を苦しめるとわかっていても、感情が抑えられない。

頭を休めてたくても、思考が止まらず眠れもしない。

こうした心の葛藤は、狂犬と化してしまったパートナー、バディの暴走です。

主人とバディのパートナーシップが崩れ、主従関係が逆転したまま、あちこちで解決策を模索してもあまり上手くいきません。

「引き寄せの法則」や「成功哲学」などで紹介されている様々なメソッドは、このパートナーシップが健全な状態で初めて有効になるものがほとんどだからです。


では、このパートナーシップを取り戻すにはどうしたらいいのでしょうか。

それにはもちろん、このバディを躾けなければならないのですが、いきなり躾を始めようと思っても、これもなかなか上手くいきません。

バディがどこまで機嫌を損ねてしまっているか、その度合いが、その後の躾けやすさと比例します。

しかし、どんなにバディが機嫌を損ねていても、躾ができないわけではありません。

なぜなら、バディも主人との健全な関係を、どこかで望んでいるからです。


バディの悪戯がエスカレートしてきた原因はただ一つ。

主人にかまってもらいたかったから。

自分に関心を向けてもらいたいがゆえに悪さをし、必死に気を引こうとしてきたのです。


「怒らないように」や「悲しまないように」という様な『感情の抑制』は、大声で吠えまくっているバディを無理矢理押さえつけ、「吠えるな!」と叱りつけているのと同じ状態。

それで素直におとなしい良い子になるはずはありません。むしろ余計にストレスを溜めてしまいます。

また、「心に静寂を」と、目を閉じ深呼吸を繰り返すのは、バディを怒らせないよう刺激しないよう、物音を立てず静かにコソコソ暮らすことに似ています。

その時は良くても、また主人が活動を始めようとすれば、その気配に気づいたバディが暴れ出してしまいます。

「毎日瞑想していても、気持ちが落ち着いているのはその時だけで、日常生活に戻ると、結局思考も感情もコントロールできなんです」という経験をされている方も多いのではないでしょうか。

宗教や精神世界、成功哲学や処世術などに答えを求め、情報集めをしている人は、『はじめてでもよくわかる!正しい犬のしつけ方』という教本を探し回っているのと同じです。

バディのしつけは、「子犬のうちからではなく、すっかり成犬に成長しきっている狂犬を躾ける難しさ」に似ています。

教本どおりにやってみても、なかなかその通りになんてなってくれません。

「ああ、この本に書かれていた方法でもうまくいかなかった。よし、もっといい教本を探しにいこう…」

それを繰り返すうちに、部屋には無数の「しつけ本」が山積みになってしまいます。

「ああ、どこをどんなに探しても真理も法則も見つかりゃしない…」

でも、問題はそこではありません。

バディが必死に「僕を見て!」と吠えまくっているのに、主人はそれを無視して読書に夢中。

そう。本当に目を向けなければならないのは、「教本」ではなく「バディ」の方です。


昨今目にすることの多くなった「ありのままを受け入れる」という言葉の意味は、「僕を見て!もっとかまって!」と叫んでいるバディを受け入れることです。

「こんな心の中が乱雑になったわたしは、本当の私じゃない。もっと健全な心の状態になったわたしが、ありのままのわたしのはずなのよ!」と、現状否定しているうちは、「ありのまま」にかすりもしていません。


以前からお話している「現状を否定しないこと」「感情を味わい尽くすこと」の大切さは、「おかんむりのバディと真摯に向き合い、彼の怒りや哀しみをしっかり受け止めること」を指しています。

自分を振り回している思考や感情を否定したり、目を背けたりしても、なにも解決しません。むしろバディはますます主人に刃向かう様になってしまいます。


躾に入るその前に、まずはちゃんとバディと向かい合うことが大切です。

「僕を見て!もっとかまって!」と叫んでいるのですから、もっと見て、もっとかまってあげれば、徐々にバディは納得してくれます。

「ああ、よかった。ようやくバディが少しおとなしくなってくれた…」と思っても、躾に入るのはまだ早いです。

なんせ、もう何年、何十年分もの鬱積を、バディは抱えてきたのですから。

ここでまた「ご主人風」を吹かせて「よし、じゃ、僕の言う通りにしてごらん」なんて言われたら、バディもまた「なんだとこの野郎!」とへそを曲げてしまいます。

じゃ、どうすればいいのか。

それは、『バディに土下座』です。

これまでの人生で、どれだけバディに振り回されて嫌な思いをしてきたとしても、ここは誠心誠意、バディに謝りきるしかありません。




ごめんなさい。

許してください。

愛しています。

ありがとう。



Σ( ̄Д ̄;) 「あ、これどっかの教本に書いてあったヤツだ! なのに、全然見当違いのとこに、この言葉向けてた! …ってか、ただ闇雲に唱えてた! そりゃ、バディの怒りも哀しみも薄らぐわきゃねーよなぁ!」

それに気づいたら、あとは本気でバディに「ごめんなさい・許してください・愛しています・ありがとう」を伝えなければなりません。

同じ心の中で育ったバディには、主人のウソも演技も一切通用しません。大和田常務の様な「イヤイヤな土下座」では、ちっとも納得してくれないんです。

バディが本当に許してくれるまで、真摯に、真剣に、「ごめんなさい・許してください・愛しています・ありがとう」。

主人の誠意が伝われば、徐々にバディにも「もういいよ。わかったよ」という気持ちが生まれるハズです。

それでもまだ、長年裏切り続けられてきたバディは、時々「その気持ち、本当?」と、主人を試すように悪戯をしたりします。

そんなバディの悪戯にも、「僕の事、試してるんだよね。だいじょうぶだよ、バディ」と、ドッグランで思いっきり走らせてあげて、たまったモノを発散させてあげましょう。




こうして少しずつ、二人のパートナーシップは健全さを取り戻していきます。

ここまできて、ようやく躾の時です。

いきなり、あの憧れのドッグトレーナーのように高度な技(奇跡)を望んでも、上手くはいきません。

「お手」「伏せ」。まずは「動いて欲しい時に動く、止まって欲しい時に止まる」といった基本的なところから。



そしてまた、態度も「主人とペット(主従関係)」ではなく、「かけがえのない、対等なパートナー」として。


その絆が深まるごとに、自己矛盾のない、健全な流れが人生に現れていきます。




そして、主人の愛が届き、バディもまた主人を本気で愛し出したとき。

バディが持つその「鋭い嗅覚(直感・シンクロニシティ)」を主人のために発揮するでしょう。




「ここ掘れ ワンワン!」



Special Thanks /Keisuke Oda(イラスト提供)


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20年前に抑圧した感情 (みさと)
2015-11-22 18:05:44
20年前に大失恋した時に、
泣けば良かったのに、
[いい大人なのに失恋ごときで泣くなんて]
寂しい悲しい会いたい、心の奥底においやり、
ずっとバディに我慢をさせていました。
泣く事をスルーして相手に感謝、綺麗な思い出になっていたものの、
あるきっかけで、今頃になって、
その抑圧していた感情が大爆発。

泣き止むのに何ヵ月かかるかな、
20年も我慢させちゃってゴメンね、私のバディ。
好きなだけ泣いていいよ。
 
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