いまさらながらの原点回帰
あの世に聞いた、この世の仕組み
コデックス
どうも、永らく「黒斎」と自称していたので「黒澤」と名乗ることに若干の躊躇がある男です。こんにちは。
いやー、お陰様で『ラブ、安堵、ピース』に関しての反響を連日めっさ頂いております!
お手にとってくれた皆様、またレビューやご感想等を紹介してくれた皆様、本当にありがとうございます!
版元であります、アウルズ・エージェンシーさんにも、連日様々なお問い合わせの電話が入っておりまして、想像を上回る反響に驚いております。
そんな中、こんなお問い合わせが毎日のように寄せられております。
「あ、あの、先日『ラブ、安堵、ピース』を購入したのですが、背表紙が無くて糸が見えているのですが……」
その戸惑いのお気持ちは、わからなくもないのですが……
ご安心ください。不良品じゃ、ないです。
大事なことなのでもう一度言います。
不良品じゃないです。
あえてそのようなカタチの装丁としておりますので、何卒ご容赦を。
あまり見慣れない装丁だとは思いますが、これ、「コデックス装」と言います。
印刷・製本技術が発展した昨今ですと、一部の写真集や画集、デザイン書などでしか見ることのない装丁ですが、古代末期から伝わる由緒正しき製本スタイルです。
今回は『老子道徳経』というテーマだったため、その世界観を少しでも、ということでコデックス装にしてみました。
もちろん、この書が残された当時に、このような物があったわけではありません。
紙の発明・普及以前は、木や竹といったものが書写の材料として使われていました。
実際、時折出土される道徳経も、木簡・竹簡(木や竹の札を紐でまとめたもの)や、帛(きぬ)に記されたものだったりします。
簡(札)がバラバラにならないよう、紐でまとめ編む事を、「編集」と言います。
で、編まれた書を巻いたものを「一巻」、巻かずに束ねたものを「一冊」と言います。
本を数える時の単位「冊」は、この木簡を紐で束ねた「象形文字」なんですね。
おお! まさに、書籍の原点!
老子はいまなお謎の多い人物ですが、一説によれば、このような書写を管理する守蔵室の長、今で言うなら、国会図書館の館長のような役割だったとも伝えられています。
で、後世、紙が普及していき巻物が生まれ、巻物に代わって冊子写本(コデックス)が、印刷本が発明されるまでの間、流通しました。
この「写本」という流れも、老子の世界観にピタッと来たんですね。
と、言いますのも、「老子」は他の宗教の流れと根本的な違いがあるんです。
メッセージ性は仏教などと非常に親和性が高いのですが、その「伝わり方」がだいぶ違うんです。
皆様ご存じの通り、仏教やキリスト教などの宗教は、マスターから弟子への「口伝」を通して伝わってきました。
一方、老子は、その人物像さえ、おぼろげなまま。教えを説いていった記録が、まったくありません。
ただ一つ残された手がかりが「書」。
宗教が「口伝」で伝わってきたのに対し、道徳経は「写本」を通して脈々と書き継がれてきました。
「誰が説いたのか」ではなく、「何が示されているか」を大事にして残されたものです。
ちなみに、現在までに出土された道徳経は、すべて「写本」であって、オリジナルはいまだ発見されていません。
そのほか様々な、制作陣による「わかるかなぁ、わかんねぇだろうなぁ」という、松鶴家千とせチックな微妙こだわりを交えつつ、「コデックス装」と相成りました。
そういうわけでして、大事なことですので、繰り返させて頂きます。
不良品じゃないです。
【トークライブ・インフォメーション】
今週末は福岡へお伺いいたします!
今回は、東洋哲学の「基本のき」からドップリ「老子」の世界をお話いたします!
黒澤一樹(雲黒斎)ソロトークライブ in 福岡
【日時】12月4日(日)14:00~16:30(開場13:30)
【会場】天神クリスタルビル Bホール
福岡市中央区天神4丁目6-7 (MAP)
【料金】お一人様3,000円
詳細・お申し込みは『こちら』から
○主催/Be Here Now 常冨泰弘さま
*****
今年最後の『阿雲の呼吸』!
今回は「東洋哲学」をテーマに、阿部敏郎・雲黒斎それぞれのソロトークとコラボトークによる3部制でお送りいたします。
『阿雲スペシャル Part2』
【日時】12月18日(日)13:30~17:30(開場13:00)
【会場】KFC 2ndホール
東京都墨田区横網一丁目6番1号国際ファッションセンタービル 2階 (MAP)
【料金】お一人様4,500円+税
詳細・お申し込みは『こちら』から
○主催/いまここ塾さま
*****
12月の「平日のお話会」は、20日(火)名古屋、21日(水)大阪、26日(月)東京での開催を予定しております。
チケットのご購入や、事前予約等は不要です。当日、会場へ直接お越しください。
平日のお話会「でら☆月イチ」(名古屋開催)
【日時】12月20日(火)19:30〜21:30(開場19:00)
【会場】ウインクあいち 会議室906
愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38(MAP)
【料金】お一人様2,500円
平日のお話会「月イチ☆WEST」(大阪開催)
【日時】12月21日(水)19:00〜21:00(開場18:30)
【会場】大阪産業創造館 研修室E
大阪市中央区本町1-4-5(MAP)
【料金】お一人様2,500円
平日のお話会「月イチ☆」(東京開催)
【日時】12月26日(月)19:30〜21:30(開場19:00)
【会場】三鷹産業プラザ7階 701会議室(エレベーターを出て右奥の会場です)
東京都三鷹市下連雀3-38-4(MAP)
【料金】お一人様2,000円
*****
←数千年後には、このブログも「USBメモリ」なんかで出土されたりするのかな?
いやー、お陰様で『ラブ、安堵、ピース』に関しての反響を連日めっさ頂いております!
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あまり見慣れない装丁だとは思いますが、これ、「コデックス装」と言います。
印刷・製本技術が発展した昨今ですと、一部の写真集や画集、デザイン書などでしか見ることのない装丁ですが、古代末期から伝わる由緒正しき製本スタイルです。
今回は『老子道徳経』というテーマだったため、その世界観を少しでも、ということでコデックス装にしてみました。
もちろん、この書が残された当時に、このような物があったわけではありません。
紙の発明・普及以前は、木や竹といったものが書写の材料として使われていました。
実際、時折出土される道徳経も、木簡・竹簡(木や竹の札を紐でまとめたもの)や、帛(きぬ)に記されたものだったりします。
簡(札)がバラバラにならないよう、紐でまとめ編む事を、「編集」と言います。
で、編まれた書を巻いたものを「一巻」、巻かずに束ねたものを「一冊」と言います。
本を数える時の単位「冊」は、この木簡を紐で束ねた「象形文字」なんですね。
おお! まさに、書籍の原点!
老子はいまなお謎の多い人物ですが、一説によれば、このような書写を管理する守蔵室の長、今で言うなら、国会図書館の館長のような役割だったとも伝えられています。
で、後世、紙が普及していき巻物が生まれ、巻物に代わって冊子写本(コデックス)が、印刷本が発明されるまでの間、流通しました。
この「写本」という流れも、老子の世界観にピタッと来たんですね。
と、言いますのも、「老子」は他の宗教の流れと根本的な違いがあるんです。
メッセージ性は仏教などと非常に親和性が高いのですが、その「伝わり方」がだいぶ違うんです。
皆様ご存じの通り、仏教やキリスト教などの宗教は、マスターから弟子への「口伝」を通して伝わってきました。
一方、老子は、その人物像さえ、おぼろげなまま。教えを説いていった記録が、まったくありません。
ただ一つ残された手がかりが「書」。
宗教が「口伝」で伝わってきたのに対し、道徳経は「写本」を通して脈々と書き継がれてきました。
「誰が説いたのか」ではなく、「何が示されているか」を大事にして残されたものです。
ちなみに、現在までに出土された道徳経は、すべて「写本」であって、オリジナルはいまだ発見されていません。
そのほか様々な、制作陣による「わかるかなぁ、わかんねぇだろうなぁ」という、松鶴家千とせチックな微妙こだわりを交えつつ、「コデックス装」と相成りました。
そういうわけでして、大事なことですので、繰り返させて頂きます。
不良品じゃないです。
【トークライブ・インフォメーション】
今週末は福岡へお伺いいたします!
今回は、東洋哲学の「基本のき」からドップリ「老子」の世界をお話いたします!
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【日時】12月4日(日)14:00~16:30(開場13:30)
【会場】天神クリスタルビル Bホール
福岡市中央区天神4丁目6-7 (MAP)
【料金】お一人様3,000円
詳細・お申し込みは『こちら』から
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今年最後の『阿雲の呼吸』!
今回は「東洋哲学」をテーマに、阿部敏郎・雲黒斎それぞれのソロトークとコラボトークによる3部制でお送りいたします。
『阿雲スペシャル Part2』
【日時】12月18日(日)13:30~17:30(開場13:00)
【会場】KFC 2ndホール
東京都墨田区横網一丁目6番1号国際ファッションセンタービル 2階 (MAP)
【料金】お一人様4,500円+税
詳細・お申し込みは『こちら』から
○主催/いまここ塾さま
*****
12月の「平日のお話会」は、20日(火)名古屋、21日(水)大阪、26日(月)東京での開催を予定しております。
チケットのご購入や、事前予約等は不要です。当日、会場へ直接お越しください。
平日のお話会「でら☆月イチ」(名古屋開催)
【日時】12月20日(火)19:30〜21:30(開場19:00)
【会場】ウインクあいち 会議室906
愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38(MAP)
【料金】お一人様2,500円
平日のお話会「月イチ☆WEST」(大阪開催)
【日時】12月21日(水)19:00〜21:00(開場18:30)
【会場】大阪産業創造館 研修室E
大阪市中央区本町1-4-5(MAP)
【料金】お一人様2,500円
平日のお話会「月イチ☆」(東京開催)
【日時】12月26日(月)19:30〜21:30(開場19:00)
【会場】三鷹産業プラザ7階 701会議室(エレベーターを出て右奥の会場です)
東京都三鷹市下連雀3-38-4(MAP)
【料金】お一人様2,000円
*****
←数千年後には、このブログも「USBメモリ」なんかで出土されたりするのかな?
コメント ( 18 ) | Trackback ( )
« 専門用語で苦笑い | 世界の全貌 » |
見た感じはとっても美味しそうです。
届くのが楽しみです( ˊᵕˋ* )
気づきのきっかけになればいいなって思います。
いい加減目を覚ましたいです( Ꙭ)笑
(レビューで薦められていた「ハートへの哲学」と一緒に♪)
どちらも池田晶子さんの復活とまで評されているので、今から楽しみにしてます!
「らかラジ」終了ですか。寂しいですね。
でも、これも流れなのだと受け止めました。
ただ、黒斉さんが定期的に行っている「月イチ」などの講演会に行けない私にとっては、週イチの「わかラジ」は楽しみでした。
また、別の形で、新企画を立ち上げて戴けたら嬉しく思います。
本音は、顔が見える形での企画がいいですね☆
多分そういう本ですって言っておきました(笑)
何回も何回も読み返しています✨
素敵な本をありがとうございます✨
折角の拘りが仇となってしまいましたか…
背中に色や文字を付けたりとか、表1表4に記号的な「これ仕様ですよっ!」と判る様な記号的な物を配置しても良かったのかも知れませんね?
って、そんな事は既に検討済だったでしょうか
いや、もう皆さんに受け入れられていそうですしおすし
すいません!自分はちょっと今、転職を視野に入れて活動中なのですぐ購入は無理そうです
何か良い仕事無いですかね?(おい
わからじ こころにひびくお話でした。
いつも メッセージ ありがとうございます。
月末 大阪きてもらえるの とってもうれしいです。
たのしみにしてます。
ラブ、安堵、ピース
お話も 手に持つかんかくも 色合いも
あたたかくかんじて
いつもそばに持っちょきたいかんじがします。
だいじによませてもらいます。
おやすみなさい。** ✰
自分の思考と知らないおばさんの思考が同時進行しているへんな状態が度々あり
…とうとうおかしくなったか?
…いや、全て思い込みだし
みたいな感じです。
今年のイベントのシメは、阿雲です(^ ^)
たぶん。
よろしくお願いしまーすヾ(@⌒ー⌒@)ノ
小(しょう)悟りの部分は人ではないというお返事・・・、共有している命みたいなものかな、と思いながら帰りました。
「社会」に生きているので、苦しさは続きますが、少し距離を置いて見るようにしたいです。
『ラブ、安堵、ピース』何度も読み返したいと思います。
直にトークショーに参加してみたいのですが
長崎は難しいですよね
機会があれば是非お願いします
わかりました。ありがとうございます。
アマゾンで検索すると、ポジティブ思考の本を
出してる同名の著者がいるようですが、経歴を
みると別人のように思われますが、違いますか。
ちなみに今はうつではありません
コクサイさんを知ったのは10年前になるかなぁ…ブログから知り、トークライブにいき、阿部さんを知り…コクサイさんの本棚の本も読み、後は十牛図のようなスピリチュアルサーフィン的ですよ〜(笑)
かなり行ったわ〜トークライブ
沖縄リトリート菜穂ちゃんも。
あのマスターこのマスター
あっちへこっちへ。色々な気づきの瞬間があり、以前と比べものにならない程人生は静かに、気楽で豊かで喜びに満ちてきました
なので、有り難く感謝です
ですが、まだ何か探すんですね〜私って。
この本をゆっくり時間があるときに噛みしめ読みしていて、今日
現実に疲れたのなら、本当の幸せ、本当の自由、本当の愛が流れる、タオの世界に帰っておいで。
この文を読んだ瞬間、涙がハラハラでていました。
今の現実は平穏で、豊かで、身を任せた展開も楽しいものになってきていたので
、この一文に涙がこぼれている自分に驚きました。嬉しいとか、悲しいとかの感情ではなく…
あぁ
タイトルに安堵とあったね。
そう、安堵の涙って感じかなぁ
やっぱりどこか疲れていたのかも。現実に。
本当の…ね。
ただいま コクサイさん
今回はあえて本屋さんに注文してみました。
先日その本屋さんから連絡があったのですが、、、
「出版社に在庫がございましたので、本日注文をいたしました。入荷まで、10日から2週間のお時間をいただきます。」って。
都心に近い本屋さんなのに、こんなにかかるの?!?!やっぱしアマゾンで買うべきだったかな~と思いましたが、ネットがなかったのんびりした時代の感覚を楽しもうと思いました。
それにしても待ち遠しいわ~。