凹み癖

※初めての方はこちら「プロローグ」、「このblogの趣旨」からお読みください。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


あーあ。やっぱり…。

…、

いやね、昨日『涼宮ハルヒの溜息』を読んでたんですよ。電車の中で。

しっかりブックカバーしてね。（この安心感がいけなかった…）

右手をつり革に預けた状態で、谷川ワールドに浸かっていた僕。

ついつい夢中になってしまいましてね。
どこかの駅で乗り合わせた、やや長身の女性がいつの間にか僕の右隣に歩みを進めていたことに気付いていなかったんです。

電車の揺れに合わせるように、その見慣れぬ女性と目が合いました。

いかにも仕事が出来そうなお姉様の、眼鏡の奥にある冷ややかな視線…。

はっ！　しまった！！

その時僕の左手には、見開き５０％の割合で広がる「半泣き状態で、左目からビームを発射しようとウインクポーズをとる、ウエイトレスに扮したツインテールの巨乳女子高生、朝比奈みくる」の“萌えイラスト”がぁ…

…、

サッと何事も無かったかのように隣の車両へ移動する、やや長身の眼鏡お姉さん。

いや、あの…お姉さん…
何事も無いのであれば、車両を移動することも無かろうに…

僕は決して怪しい者ではありまｓ…いや、怪しいか…

でも、でもぉ、危害は加えませんからぁ…（泣）


そんなこんなで
日々、せっせと凹む要素をセルフサービスで創り出しております。
あなたの黒斎です。こんにちは。


えー。なんの話だっけ？

そうそう。ボールの凹みの話ですよ。（昨日のエントリ、自分で読み返してるし…）

空気が抜けたゴムボール。

凹みを取ろうと、別な所を押してみようが、凹んだ所を引っ張ってみようが、なかなか元には戻りません。

すっかりしっかり「凹み癖」が付いてしまっていますので、事あるごとに凹むようになるんです。

あれやこれやと色んな方法で力を加え続けていると…

いつしか、空気はもっと抜けてしまいました。

さらには、ゴムの素材自体も劣化してしまい…


これが、鬱が持つ「バッドループ」の正体。

この「凹み癖」に気付かずにいると、人はいつしか頑張れば頑張るほど、頑張れないという蟻地獄にはまってしまうのです。

『鬱の人に「頑張って」と励ますのは逆効果。』と言われるゆえんは、こんな理由です。


さて、こんな凹み癖の付いたゴムボール。あなたなら、どんな風に元に戻しますか？



　←こちらの励ましは逆効果にならないから！