SAKI'S BLOG

漫画家naked ape
原作屋・咲木音穂の日々戯れ言

mp編アフレコ

2005年06月18日 | official works
3日間に渡っていたmp編のアフレコがやっと最終日を迎えました。
今回は台本を書き下ろしたこともあって、全日立ち会い。
しかし基本スタンスは「喋りやすい様に好きにやっちゃって下さい」。
セリフにこだわりがないという訳ではなく、演じるプロである役者の方々に、ドラマCD素人である私の神経の至らぬ所を、是非サポートして頂きたいという思いから。
しかし、それにしても大所帯…!
一体どこから感想を言えば…???
みんな主人公みたいに豪華じゃないか…!!

まずやはり台本の厚さ…?
今回はなんと2枚組ということもあって、普段の倍の厚みの台本。
毎日の持ち歩きもかなり堪えます…。
そして、最終日は最高19人が狭いスタジオにぎっしり詰め込まれ、エアコンも付けずに迫真の演技。
「暑いんだろうな」と想像できても、実際はガラス越しの涼しいブースで見ていた私。
福山さんの手招きにより半強制的にガヤ参加することになり、その暑さを体感!
狭い空間で皆立ち上がって一斉にガヤガヤすることにより、密閉空間の気温は一気に上昇。
こりゃ暑い…!
あちらこちらで珍妙な会話が聞こえる度に、ガヤガヤするより吹き出して役立たずでしたが…。
収録中は和気あいあいとして、時には笑い声も。
最後は妙な一体感まで生まれて、拍手で「お疲れ様でした〜!」
別の媒体で作品が昇華され、自分の作品というより役者さん達のものになったのだと、目を細めて喜びを感じた瞬間でした。

■マトリ1課の人々+目黒署
腹黒い比企、罪悪感に苛まれる梶山、記憶の交錯に発狂するカイ、一切ペースを崩さないハル、相変わらず「カイちゃん」なマリ、しょーもな素敵オヤジな成田…。
メインキャストの皆様は相変わらず安心して聞いていられました。
というより、いつも想像以上です。
特にカイは、喉の心配をしてしまうほどの絶叫シーンが今回有ります。
まざまざと漫画の1シーンが蘇って来たのは言うまでもありません。
いつもはパワフルな梶山も、このエピソードでは爆発するのではなく押えた演技で、より彼の怒りと悲しみの深さを思い知らされました。
そんな梶山をうまくなだめながら捜査を進める、飄々とした素敵オヤジ成田は健在。
笑いながら、優しい言葉をかけながらも、徐々にその冷酷さを覗かせる比企のしたたかさも秀逸。
傍若無人が相変わらずなハルは、最後に郁にかける言葉により、今まで垣間みられることのなかった一面も。
マリは…。
「鉄砲玉だ!」と思いました。もうどこから飛んでくるのか分からない、半端無くテンションの高い演技!
是非、同時収録の横浜デート編でご確認下さい(笑)

■情報課+分室+税関
初出の立花役を、vol.1で少年役だった小林沙苗さん、分室・武井役に森田成一さん、税関・柴役に伊藤健太郎さんと、またまた豪華なサブキャストの方々。
イメージと寸分違わず。
マリの小脇に抱えられる立花のシーン(書き下ろし)は、乞うご期待(笑)
真面目一直線な武井を真っすぐ演じて下さった森田さんと、正反対に遊び人な伊藤さんとのバランスも最高です。
横浜デート編では、よーく耳を済ませると、ひょっとしたら福山さんと森田さんが男同士で、コスモクロックに乗ろうとしているガヤトークが聞こえてるくるかもしれません。コンパに失敗したという設定だったそうです。(笑)

■mpの面々
なんと言っても今回の主人公はやはり、郁+響の二役をこなして下さった石田彰さんです。
響と郁を別々に録って合わせるのかと思いきや、1人で二人分の会話をそのまま演じてらっしゃいました。
残忍な響と気弱な郁との波が交互にイメージで押し寄せて来る様な感覚。
最後のシーンでは愕然としました。
声という表現だけで、情景や差し込む光までもがありありと見えたのは初めてです。
とにかく凄まじいとしか言いようがありません。
そして、mp幹部の城戸役を宮野真守さん、臼井役を間島淳司さん、国見役を星光明さんが演じられ、サンプルで拝聴した皆さんの声があまりにも素敵だったので「目一杯喋らせたい!」と、台詞大増量5割増で書きました。(笑)
それぞれのキャラクターがしっかり立った印象的な幹部3人に仕上がっています。

おお、キリがない…。
もうとにかく凄かったとしか…。
毎回この結論でございます。
どんな仕事でも、やっぱりプロは凄い!
自分と中村の絵でその表現の幅を止められていたキャラクター達が、さらに役者の方々のフィルターを通過して音というイメージで、よりリアルに迫って来るんです。
まさにかけ算の仕事!

今回のドラマCDは、本来原作に存在しないシーンをいくつか書き足しております。
ある意味、過去いっぱいいっぱいで仕上げたmp編のという物語を再構築し、ドラマCDで本当の完成を果たしたと言っても過言ではないかもしれません。
言い足りなかったことを言えたし、もうmpで思い残す事はありません。(え?)
もう一度郁と響に再会したい方、真のエンディングを見たいという方にもお勧めいたします。

発売は8月。
比企役・諏訪部さんの本領発揮・ラジオCMも必聴。
このドラマCDに携わって下さった全ての方に、多謝。
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