チームMONOKY

山好きのロートル(老頭児)な仲間です。チーム名はメンバーのイニシャルです。

八甲田山2010/02

2010年02月22日 | 冬山

                     『冬の八甲田山』

           ---山スキー&酸ケ湯温泉---

日 時 :2010/2/10~14Hakkouda1002no1_2

メンバー:村田(文・写真)、大内(写真)、甲斐

 冬の八甲田は間違いなく日本一の山スキーの聖地でしょう。45年前の1965年冬、大沢康彦氏をリーダーに八甲田スキー合宿をしました。当時の未熟なスキー技術にもかかわらず、八甲田の美しさは、今なお強く印象に残っています。

 当時の郷愁を胸に、厳冬の八甲田へ行こうと中山、大内氏そして大沢氏らに声をかけました。大内氏が呼応し、さらにMONOKYメンバーの甲斐氏の3名で出かけました。

2/10(小雨) 埼玉深谷23:30発 深夜の東北自動車道を一路北へ、青森へひた走りました。

2/11(くもり時々雪)Hakkouda1002no2

 黒石ICまで8時間、さらに雪深い山道を進み、最奥地の酸ケ湯温泉9:00に着きました。巨大な温泉宿は3mを越す積雪にすっぽりと埋まっていました。ここの湯治部屋に3泊して、周辺の山を散策&登山をする計画です。冬の天気は変わりやすく動けるときには動かねば明日はわかりません。まずは山スキーと雪の感触を確かめるため仙人岱ヒュッテに向かいました。ツアー標識とGPSを頼りに樹林帯を進み、やがて地獄沢を詰めます。傾斜は増し雪面は硬くなり、左右の巨大なモンスター樹氷の中を快調にシール登高し、約2時間で雪原の中の仙人岱ヒュッテに12:00到着しました。ここは無人ですが石油ストーブもあり明るく快適な避難小屋です。中には2~3人の先客がいました。宿泊は一人500ccの石油を持参くださいと書いてあります。視界は良くありませんが、とぎれとぎれに見事な樹氷帯に飾られた小岳や高田大岳が望まれます。そして小岳(1478m)に向かいました。モンスター樹氷帯の中に入るとその巨大さに驚き迷路のようです。樹氷間の雪面はうねりと吹き溜まりが大きくルート取りに苦労しましたが、やがて魚鱗状のハイマツの樹氷となり頂上です。下りも樹氷のうねりを避けてシールを付けて下りました。地獄沢の途中からシールをはずし、羽毛のようなパウダースノーの感触を楽しみながら酸ケ湯温泉16:00に帰りました。スキーの後はヒバ千人風呂につかり、しみじみと八甲田と酸ケ湯温泉にいる幸せがこみ上げてきました。Hakkouda1002no5

2/12(雪)

 今日は朝から雪で沈殿です。それでも大内、村田は山スキーの練習に大岳環状ツアーコースに出かけました。昨夜からの新雪で膝まで埋まりますが、雪質は軽く快適にシール登高できます。樹林帯、モンスター樹氷帯をぬけると広大な雪原にでました。視界が悪く目標もなく、ツアー標識も確認できません。こんなときGPSは強い見方です。風雪強く、すぐにトレースは消えてしまいます。1200m地点で引き返しました。下りはシールをはずし思いっきり滑りました。膝までのパウダーですが、自分でも驚くほどうまく回転できます。樹氷、樹林をぬってまたたく間に酸ケ湯まで滑り下りました。午後は混浴の千人風呂に浸かり、グダッグダッと過ごしました。

2/13(くもり時々はれ)Hakkouda1002no9

 朝一番でロープウエイ山頂に登りました。はじめて八甲田の峰峰が見渡せます。赤倉岳、井戸岳、大岳、美しく優しい眺めです。何組ものガイドツアーパーティがいますが、大岳を目指すは我ら3人だけです。まずは赤倉岳と井戸岳の鞍部をめざします。ここも樹氷間のうねりが大きくなかなか進めません。井戸岳(1520m)12:30、大岳避難小屋13:00と大幅に予定を遅れました。大岳は目前ですが登頂を諦め下山を始めました。やはり樹氷のうねりに大幅に時間をとられ、酸ケ湯への下山からトレースのある城ノ倉沢への下山に変更、ようやく日没前の16:30城ノ倉に下山できました。登山届けのしてある旅館に下山の連絡を入れ、本格的な八甲田ツアーをした充実感に浸りながら酸ケ湯温泉へ2kmのバス道をゆっくり歩いて帰りました。

2/14(晴れ)

 今日は八甲田スキー場での滑走です。フォレストコースとダイレクトコースも圧雪したゲレンデとは趣きを異にした山スキー場といった感じです。昨日までの樹氷帯で苦労した滑りとは違い、快適なパウダースノーの滑りを堪能しました。昨年に山スキーを揃えましたが、なかなか使いこなせていませんでした。八甲田という超一流のツアーコース、しかも春スキーではなく厳冬の2月にスキー山行ができた喜びを感じながら一路東京に帰りました。酸ケ湯11:30発、埼玉深谷19:00着


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