犀川の河川整備を考える会

犀川の辰巳ダム建設を契機に河川整備を考え、公共土木事業のあり方について問題提起をするブログ。

談合>辰巳ダム建設工事入札結果の簡易な分析

2011年11月06日 | 公共土木事業談合
 ///激しい競争に見えて、ゴール直前で故意にスピードをゆるめた?///
 入札結果は、石川県土木部監理課のホームページで公開されている。
 この結果を図で示す。
 本入札は、総合評価方式によるもので価格だけで決まらない。各企業の技術力とあわせて評価して決定される。
 技術力は、技術評価点として評価され、これを入札価格で割った数値が評価値で評価値の最高点で落札が決まる。下図では、応札した12企業グループうち、9つの技術評価点が155から157で競っている。
 入札価格が低いほど、評価値が高くなるが、あまり低い入札価格だと工事の品質が保証されない恐れもあるので、発注者(石川県)は最低制限価格を設定する。ここでは、最低制限価格の代わりに調査基準価格を設定している。この調査基準価格は最低制限価格と異なり、これを下回ってもただちに失格となるわけではない。技術評価点の低いグループは、入札価格を下げて応札するとおもいきや、下図のように、応札した12企業グループがほぼ横並びである。結局、技術評価点が157.63とわずかに抜けていた「飛島グループ」が評価値でも最高点を獲得して落札している。
 発注者(石川県)が決めた基準価格である予定価格から、12企業グループすべてが調査基準価格まで約14億円も値引きし、応札価格は調査基準価格約68億円付近で並び、一見、ゴール直前で激烈な競争に見えるが、ゴール直前で故意にスピードをゆるめて本命企業にトップをゆずっているように見える。なぜなら、さらに0.1億円から0.7億円値引きすれば、勝チャンスがあるグループが6つもあったにもかかわらず、そうはしていない。

 詳しくは、以下のホームページへ。
http://www.nakaco.com/tatumi-dam/tatumi-dam%20nyusatukekka20080215/tatumi-dam%20nyusatukekka20111101.htm
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