多民族・多言語と子供達の話~インド横断鉄道の旅

2017年05月20日 | Yoshiの果てしない旅 第10章 インドの旅

*多民族・多言語と子供達の話

 インドは、一つの国に色々な人種の人々が住み、色々な言語を話す人々が住んでいた。そして、州や地域が異なれば、人種や言語も違って来て、インド人にとって他の州・地域は、まるで他国の様になるのだ。従ってインドの紙幣には、15の言語で『10ルピー』とその紙幣の額面を表示し、或は公共的な、例えば鉄道の案内板には5~7の言語で書かれた案内表示があった。

 インドの主な言語には、ヒンディー語、マラーティー語、タミル語、ベンガル語、アッサム語、カシミール語、ウルドゥ語、パンジャーブ語、英語等、憲法公認の言語が15以上ある。方言は、200以上と言われている。

 インド政府は多民族を統一する為にも、そして、北インドの人と南インドの人が出会った時、母国語が異なってもコミュニケーションが出来るよう、“共通語”(『公用語』)として、『ヒンディー語と英語』を定めている。

 ヒンディー語は小学校の高学年から、英語は中学校から教えられていると言われる。しかしカーストの“下層階級”(シュードラや不可触民)、そしてバイシャでも身分が低い層の子供達は、どうも学校へ行っていない様であった。この様な小・中学校へ行ってない多くの子供達は、昼間から商店、食堂等で大人よりキリキリとして働いていた。そして働く職場が見付けられない子供達は、自分達自身で列車の座席取り、観光ガイド、牛のフンでの燃料作りと販売、バタヤ、新聞売り、或は、乞食等々の仕事をして稼いでいた。良く言えば、本当にインドの子供達は、良く働いているので感心させられた。子供を使っているオジサンは、子供をアゴで使って、自分はグッデとしていた。大人達の方が何となく、だらしなく見えた。

しかし、子供達は家庭の事情で、或いは生きて行く為に、悲しいかな、現実は働かせられていたのだ。このように学校へ行けない子供達は、大人になっても公用語を知らないのだ。実際に多くの一般の大人達は、公用語である英語を殆んど話せなかった。英語を知っているのは、商売上英語が必要な人、ある程度ゆとりある教育を受けた人々と上流階級の人達であった。従って現実的に公用語のヒンディー語は、人々の間で50%も普及していないし、もう一つの公用語である英語が話せるのは、インド全体でほんの一握りの人達だけであるのだ。

                  (多民族・多言語と子供達の話は終り)

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