「クラブ・トロピカーナ」 ワム！ 1983年

"CLUB TROPICANA" WHAM! 1983

1981年デビュー、1986年にはその活動を終えたワム！。8cmシングル（1988年誕生）の時代のアーティストじゃないのに、この「クラブ・トロピカーナ」と「ラスト・クリスマス」の2枚も8cmが存在するなんて。愛されたバンドなんだねえ。

1997年、TVドラマがらみでリリースされた8cm。

①クラブ・トロピカーナ CLUB TROPICANA(ALBUM VERSION)　TBS系木曜ドラマ「智子と知子」主題歌
(George Michael/Andrew Ridgeley)
もう四半世紀前の曲なんだなあ。もったいぶった長めのSE（足音と虫の声）をイントロに、いかにもアーリー80'ｓな、軽いノリのラテン系リズムが流れ出す。難しいことは何もない、とにかく楽しもうぜ！的なパーティーピーポー賛歌。当時は、むちむちボディに暑苦しいフェイスのジョージ・マイケルも苦手だったし、何してるかよく分からないアンドリューのへらへら顔も嫌いだった。久々に聴いてみるとよくできたポップミュージックだな。聴いていると「オールナイトフジ」とか思い出すよ…
この後、ポール・ウェラー夫人となるDee C. Lee（当時ワム！のバックコーラスを担当）も出演しているPVもよろしければ。ジョージ・マイケルの体つきや仕草は、今見ると分かりやすくゲイ。なんだか意味なくシャワー浴びたりね。当時は全然そんなこと思わなかったけど。

②ブルー　BLUE(ARMED WITH LOVE)
(George Michael)
オリジナルアルバム未収録曲。

定価816円、レンタル落ち50円。

誰がどう見てもジョージ・マイケル＝ビートたけし、アンドリュー・リッジリー＝ビートきよしだったわけで。もちろん解散後の活躍は大方の予想どおり、明暗を分けることになった。80年代後半はジョージ・マイケルの時代だったからねえ。ていうか、誰もアンドリューがソロ出したことなんて知らないよな。
唯一のアルバム『Son of Albert』(1990)からの知られざるシングル「SHAKE」と、元相方が同年にリリースし、全米No.1に輝いた「Praying for Time」を。残酷な対比を、ジャケのみでお楽しみください。