失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「ダンシング・オールナイト」 もんた&ブラザーズ 1980年、マリーン 1995年

2017-10-16 | 
もんた&ブラザーズのデビューシングルとマリーンによる15年後のカヴァー。

①ダンシング・オールナイト
作詞:水谷啓二、作曲:もんたよしのり
1980年のデビューシングル。薄いバンドサウンド妙に淡々としている。リズムがもっさりしてるのが昭和アダルト感。そして主役はもちろん、もんたよしのりのハスキーヴォイス!ブラスセクションが加わって盛り上げるサビ「ダンシンオールナイ!」ではダブルヴォーカルになりユニゾン、ハモりを繰り返す。歌詞は余白で聞かせるというか、皆まで言わない美学。余韻に浸る間もなくスパッと終わるエンディングが潔すぎる。

②デザイアー
作詞:園部和範、作曲:もんたよしのり
1981年のシングル。ディスコサウンドと言っていいベースラインに、ギターは①と別人?と思うほど上手くなっている(単に別人なのかもしれない)。もんたのシャウトもAメロからアツい。イントロが「セーラー服と機関銃」似。ほぼ同時期のリリースなのでシンクロニシティということにしておこうか。

③④カラオケ
この2曲カラオケ収録はもんたマニアには朗報だったのでは。

定価1000円、中古で54円。
「一世を風靡した、もんた&ブラザーズの2大ヒット!」1992年に8㎝化。


マリーンがノエビア企画でカヴァー。

①ダンシング オールナイト ノエビア“コスメティック ルネッサンス”CMイメージソング
作詞:水谷啓二、作曲:もんたよしのり、編曲:奥居史生
いろいろな人声が入り乱れてリズムを作っていくイントロは映画のサントラのよう。Aメロではバックのサウンドは控えめになり、ファンキーなベースが目立つ。サビでは強烈なリズムに乗せてマリーンのハスキーが暴れまくる。日本語ネイティブではないヴォーカリストならではの母音の長短が微妙にズレる感じが魅力的。

②DANCING ALL NIGHT (SANA'Y WALANG IBA)
タガログ語歌詞:マリーン
日本語も悪くないが、このタガログ語ヴァージョンの爆発力のほうが上。

③カラオケ

定価800円、中古で100円。
ソファーに寝そべるマリーン。

ちなみにノエビア“コスメティック ルネッサンス”シリーズでもんたよしのりがカヴァーしたのは「イミテーション・ゴールド」だった。

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2 コメント

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Unknown (3rd=D)
2017-10-16 22:30:40
こんな短冊があったのか!と感激です。
オリジナルジャケとここまで違うのも珍しく感じます。
ベストカップリングはよくある手法ですが、「2大ヒット!」なんてわざわざ書く辺りにも珍しさを感じます。
あ~ (nakamura8cm)
2017-10-16 22:53:57
「FSリクエスト」って何なのか調べるの忘れました。

そう、全体に安い雰囲気の作りなのに、オリジナルカラオケが2曲ともついているのが素晴らしいと思います。

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