失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「SINGIN' IN THE SNOW」 野田幹子 1989年

2016-12-14 | 湾岸系
野田幹子の5thシングル。

①Singin' In The Snow JAL '89 WELCOME TO EUROPE CAMPAIGN SONG
作詞・作曲:野田幹子、編曲:鈴木智文
口笛が印象的なイントロから、オールディーズテイストの牧歌的でシンプルなサビはじまり。導入の英語詞が薄いのは装飾みたいなもんだからいいのか。アレンジの肝は八木のぶおのハーモニカの音色。鐘は鳴らないけど、シャンシャンしたリズムがクリスマスのうきうきしたムードを盛り上げる。「連絡もしないで来たら あなたは怒るかしら」恋愛初期に浮かれた感じでクリスマスを迎えたカップル。彼の家に行ってみたら修羅場!みたいなTVドラマ的展開はなし。「今はこの恋に夢中よ」のフレーズからは、どっぷり夢中というよりは「今は」の刹那的かつ客観的な視点が感じられる。
ミュージシャンクレジットあり。AG: 鈴木智文、Ba: 沖山優司、Dr: 矢部浩志、Piano: 棚谷祐一、Key: 板倉茂隆、Harmonica: 八木のぶお、Whistle: Raglan James

②Moonlight Shadow ―黄昏のル・マン― ミノルタ OA CMソング
作詞:野田幹子、作曲:渚十吾、編曲:鈴木智文
アルバム『ハッピー・エンドが好き』のエンディングを飾った名曲。重く憂鬱なムードの曲調に、中期ビートルズテイストのブラスが絡む。野田幹子の抑えたヴォーカルがいい。アルバムラスト曲らしい長めのアウトロでの矢部さんのドラムが静かに熱いし、鈴木智文のスライドもドラマチック。
①との違いはストリングス&ブラスセクションが入っていることと、Synthesizer Operatorに木本靖夫、コーラスに濱田理恵、寺本りえ子、直枝政太郎がクレジットされていること。あと、こっちには棚谷さんがいない。

定価937円、中古で100円。
おそらく欧州ロケ(フランスかな?)によるジャケ。あまり飾らずシャープなイメージで。


矢部浩志、棚谷祐一、直枝政太郎の3人が参加したカーネーションファンとしては嬉しいシングル。直枝さんのコーラスは言われてもよく分からないレベルではあるが。1989年といえばまだ大田さん、鳥羽さんは加入前だった。


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