失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「ドキュメンタリー/海」 本田理沙 1990年

2009-09-15 | 桑田・バンド
今も現役グラビアアイドル、本田理沙の6thシングル。

①ドキュメンタリー
作詩:リンダ・ヘンリック、作曲:梅垣達志、日本語詩:SHOW、編曲:難波正司
都会をさすらうやさぐれ少女の孤独を歌ったナンバー。シンプルなメロディの反復を、ダークな雰囲気で淡々と歌う理沙。18歳とは思えない大人びた歌唱は、デビュー時から「大胆な」とか「きわどい」とかの形容詞が似合う非清純派の看板を背負い続けた貫禄か。曲は「モンロー・ウォーク」と「コーヒー・ルンバ」をブレンドしたような。結構耳に残ってぐるぐる回るタイプのリフレインだな。
リンダ・ヘンリックは知世の「空と糸」など、英語詞をたくさん書いてる人。本作はすべて日本語で、しかも「日本語詩」(「訳詞」ではなく)のクレジットがあるので、リンダによるオリジナル英語詞ヴァージョンが存在するのか?調べたけど分からず。

②海
作詩・作曲:桑田佳祐、編曲:難波正司
サザンオールスターズ『人気者で行こう』(1984)収録曲をカヴァー。オリジナルはジューシィ・フルーツの、やはり桑田作のシングル「萎えて女も意志をもて」(1984)のB面だったんだって。さっきYouTubeで聴いてみたら、イリアが原由子そっくりに歌ってた。ちなみに「メロディ」では、原由子産休のためイリアがコーラスを担当している。
サザンのヴァージョンは桑田さん自身が歌っていて、文句のつけようのない名バラードに仕上げている。
そんな曲を、18歳のアイドル歌手がやってみようってのがかなりの冒険。成功しているかといえば、もちろん失敗。でも、いいじゃないか。面白いといえば面白い、と言えなくもない…サザンマニアはチェックしてる?

定価800円、中古で210円。
いかにもすぐ脱ぎそうなキャラだったけど、「フルヌード写真集」は今年、37歳ではじめて発表したらしい。「フルヌード」=「いちごがポロリ」なのかどうかは、各自確かめてください。


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