失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「トムズ・ダイナー」 D.N.A.フューチャリング スザンヌ・ヴェガ 1990年

2009-10-07 | 
スザンヌ・ヴェガを未来化するDNA…って意味じゃないよな、「フューチャリング」って。英語表記は「D.N.A. featuring SUZANNE VEGA」なので普通にカタカナ表記にすれば「フィーチャリング」あるいは「フィーチュアリング」いや、「フィーチュリング」でもいいか?まあもともと英語をカナ化する際にいろいろ無理が生じるのは仕方ないので、あまり細かいこと言ってもアレなのだが、やっぱ「フュー」にはならんよな。

つまらんことに字数をかけてしまった。

左の分厚い本はドラム猫さんのとこで2ヶ月ほど前に熱狂的に紹介されていて知った「80's ROMANCE Music Disc Guide」(2009)。「80's ROMANCE」という80年代ニュー・ウェーブ系を中心にプレイするクラブイベントを母体として、「クラブでの有効性」を軸にセレクトされた総ページ640、掲載アーティスト1000以上、ディスクレビュー1300以上という大力作!頭から500ページは「Important Artist」の「笑えるほどコアなバイオ情報が満載」で、かつそれぞれの「ベスト・シングル」「ベスト・オリジナル・アルバム」「ベスト・アルバム(「ベスト盤」の中でどれがお薦めなのかを教えてくれる)」を掲載するという親切設計。巻末約130ページは「Important」に入らなかったアーティストの、約770枚のシングルがレビューされていて唖然!私のようなシングル好きにはたまらない&恐ろしい内容。いや~物凄い本だよ。知らないものも多いけど、しばらく忘れていたようなシングル盤を引っぱり出して再発見する楽しみを与えてくれたりも。

この本の613ページにスザンヌ・ヴェガ「ルカ」のシングル盤が取り上げられている(ん、「ルカ」で踊れるか?)。そのレビューで「80年代という制約がなければ」こちらを選ぶ、とわざわざAmabileさんが書いているのがこの8㎝。自分で作った「縛り」を楽しんでいる雰囲気に、なんだか勝手に共感してしまう。でも、70年代は結構セレクトされているんだよね…

①TOM'S DINER D.N.A. featuring SUZANNE VEGA
(Suzanne Vega)
D.N.A.によるリミックス・ヴァージョン。ジャケには「話題のハウスミックス!」と書いてあるが、ハウスというよりグラウンド・ビートだな、これは。ある意味「フューチャリング」よりイタいかも。
スザンヌ・ヴェガのオリジナル(1987)はまったくの無伴奏。大ヒットした「ルカ」の次のシングルとしてアカペラ曲を持ってくるなんて、スザンヌさんも大胆だこと。基本的に4音の上昇メロディを繰り返す、これ以上ないほどシンプルな曲。カワイイけど甘えのないスザンヌの声が、ひんやりしたグラウンド・ビートに合いますな。このリミックスは全英2位、全米5位の大ヒットを記録した。

②TOM'S DINER(Reprise)
アルバム『Solitude Standing』(邦題『孤独(ひとり)』)の最後に収められた、インスト・ヴァージョン。歌よりスロー。

③TOM'S DINER(A CAPPELA)
これがオリジナル。アルバムでは一曲目だった。

定価937円、中古で50円。
なぜかレーベル名「A&M」を太字であしらったシンプルなジャケットもリミックス盤ぽい。




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2 コメント

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Unknown (ドラム猫)
2009-10-09 14:26:16
どうもっす!(゜u゜)

そうか!シングルマニアの方にはそーゆー読み方もある本ですなッ!(笑)

ボクも知らない(もしくはパスしていた/笑)アーチストをチェックしては中古レコ屋でコツコツと集めていますッ!(笑)

σ(^&^;)。。。

グラウンドビートって今にしてみたら地味でビミョーなビートですよね(笑)

σ(^&^;)。。。
どうも! (nakamura8cm)
2009-10-10 00:13:16
そうなんですよ。
結構微妙なシングルも並んでて好感が持てます(笑)ドラム猫さんもご指摘のように、ダッさい日本盤シングルのジャケが堂々と並んでいるのが、私的には萌えポイントです!
前半もシングルたくさん紹介されているし、「べスト盤」てのもある意味シングル志向だから、「シングルに偏っている」とも言えますな。

あと、執筆陣は好き勝手暴走しているようでブレが少ない。不思議と統率がとれてる感じですよね。
いや、素晴らしい「教科書」ですね!
教えていただき、ありがとうございました!

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