未知との遭遇・見えないイメージの探索

主人公ロイは、日常生活に見え隠れする奇妙なイメージを追い求め、ついに未知のターゲットに遭遇する

代替医療のトリック2

2010-02-17 23:00:36 | Weblog
第二章鍼の真実、第三章ホメオパシーの真実 まで読みました。
次のカイロプラクティックも含めて、あまり関心がなかったので、
関心のないことに時間と金を使うのに抵抗があったのですが・・・

いろいろと考えさせられるというか、
考えてしまいますね。
まず、療法の効果の真実より、
こういう歴史だったのか、知らなかった・・・、が連続するので、
次はどうなるんだろう?と先が知りたくなって、
どんどん読み進めます。

思うことがいっぱい出てきますが、
ここでは鍼について。

結論は、一部の痛み低減効果を除いて、プラセボ効果と同等。
プラセボ群には、つぼをはずして針を打ったり、
針が刺さらず、先端が引っ込む
プラセボ針を開発して使っているそうです。
そして、何も処置をしない群と比較すると、
プラセボ群と実際に鍼を刺した群では、
結構大きな治療効果があるそうです。

だからといって、
プラセボ効果でも効果があればよいではないか、
という考え方には、この本全体を通して
反対の立場をとっているようです。
まだ全部読んでないので、
筆者の主張の全体像はまだ理解していませんが、
高い金を取ってそんなことをしていいのか、
という倫理的な観点がひとつあります。
それに、刺さらない針やなんかで効果があるというなら、
握手したり、耳をかいたりしても効果があることになってしまう、
といっています。

この点私は、握手や耳をかくことによる効果も検証しないといけないと思います。
それと、筆者は、このプラセボ効果は、
信じないと効果がない、と言っていますが、
本文の記述からは、そのことを検証した実験については触れていません。

また、偽療法に高額を払わされる、という点については、
自由主義的な競争原理が働けばいいと思ったりします。
せっかくプラセボ針を開発したのだから、
これをその名のとおりの商品、まあおもちゃですね、
を売り出せばよいのです。

だいたい、日本では肩たたき棒や、竹踏みや、いぼいぼスリッパなど
売られていますが、目くじら立てる人はいないでしょう。



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