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「スパイダーマン ホームカミング」

2017年08月14日 | バトル映画

スパイダーマン新シリーズ1作目です。
これまでに2シリーズ5作撮られたスパイダーマンですが、
今回の15歳のピーター・パーカーが、設定もビジュアルも一番幼い。
退屈するシーンがなくて、ずっと楽しくて、
ピーターのことを否応なく好きになって、ミラクルライトを振って応援したくなります。
めっっっちゃ面白いのでおすすめです。

15歳のピーター・パーカーは、アベンジャーズ入りを夢見て
地元のクイーンズで放課後の自警団活動に精を出していた。
ある日、銀行強盗を阻止した彼は、強盗たちの使った、
地球外のテクノロジーによる武器に気付く。
彼はその武器を製造する組織を追って、危険に踏み込んでいく…というあらすじ。

アベンジャーズが出てくるのは、
これがマーベル・シネマティック・ユニバース作品だからです。
MCUはディズニーの作品で、
スパイダーマンはソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントに権利があるので
本来参加は不可能なはずなんですが、まあ色々あったんでしょう、
両社がコラボする事になりました。
思い切ったことに、シリーズの肝である
スパイダーマン誕生と、ベンおじさんのエピソードをカットしました。
その代りアベンジャーズのエピソードを入れた。大英断でした。
(過去に何かあった事は、ちらっとセリフで表現されます)
すごく明るい印象になった。
そしてMCUを1作も見ていなくても分かるように作ってあります。

内容ばれ

・人種配慮がされており、ヒロインが2人とも有色人種、親友も有色人種(ハワイ系?)、
 原作では白人のいじめっ子が有色人種(インド系?初めて見たパターン)
 学校のシーンではかつてない東洋人率の高さ。
 冒頭でとある人が「カウボーイとインディアン」って言うんですが、
 すぐに「アメリカ先住民族です」って訂正されます。おっ!って思いました。
・脚本が用意周到かつ圧倒的物量で主人公の事を好きにならせにくるので、
 なかなか抗い難いです。
 身内思い、気の合った親友がいる、勇気があって正義感が強い、
 このあたりは主人公標準装備ですが、
 街を飛び回る際に、「何か困ってない?」「楽しんで!」
 「(バーベキューをやっている人に)おいしそう!」「(映画を流している店に)いい映画!」
 犬がじゃれついてくると、今時間がないんだってお話してしまう。少年特有の澄んだ声で。
 (なかのひとトム・ホランドさんは21歳です)
 1度だけピーターが悲鳴を上げるシーンがあるのですが、
 完全に親に助けを求める小動物の声で、
 立ちあがって「スパイダーマンがんばれ!」って叫びたくなって困りました(笑)
 あの脚本の質と、トム・ホランドさんの姿声の合わせ技はずるい。
・脚本の話ですが、1シーンがすごく機能的で、たとえば序盤のサンドイッチのシーン
 ・ピーターがイタリア語を話せる(彼の優秀さを示す。種類を変えて何度もある)
 ・メイおばさんが魅力的な女性である(レストランでもある)
 ・ピーターがおばさんを大事に思っていて、咄嗟の機転も効く事
 ・ピーターが動物好きである事(のちに犬のシーンもある)
 ・のちに銀行強盗の店爆発シーンにつながる
 ・のちの例の拷問シーンの、サンドイッチの会話につながる
 短いシーンにこれだけ要素を詰め込んで、話を進めつつ
 なおかつキャラクターも立てるという曲芸をやってくれて、
 しかも次から次にどんどん情報が来るので、退屈している暇は全然ないです。
・脚本とは別に、映像のリズムも異様に良くて、
 外からそっと帰ってきて、おばさんを警戒しつつそっとドアを閉めてからの
 ネッドくんとデススターどしゃー!といい、
 ノリのいいシーンと音楽をガンガン飛ばしてからの突然の静寂と
 彼女のお父さんバーン!といい、本当に綺麗な流れでした。
・美しすぎるおばさん、メイおばさん。
 前作でも言いましたが、何割かのアメリカ男児たちの性の目覚めになる絶対。
 「助けてメイ!」からのパーティレクチャーシーンが好きです。
・そしてマーベルぽっちゃり天使のうちの1人、ネッド。
 「イスの男」に憧れているドジっ子。でもスペックは何気に高い。
 スーツのセーフティーモードを解除する時に、
 「何か理由があるかも」って2度断ったところで本格的に好きになりました。
・ラゴスの戦闘ゴミって言ってましたけど、そのショックグローブ、ラムロウさんの…
・閉じ込められたスパイダーマンが、スーツのOSに名前を付けようとしたり、
 運動したり、恋愛相談したり、ちょこまかして37分しか経ってない事に驚愕したり、
 ああ高校生だなあ…という感じで笑いました。
・メインヒロインのリズはかわいい高嶺の花系の子ですが、
 サブヒロインのミシェルが尖りすぎてて、マーベル始まった!って思いました。
 普通にデモに参加して、ワシントン記念塔には「搾取して建てられた塔なんて称賛できない」
 と皆と一緒に登ることを拒否。でも別にハブられたりはせず、それなりに居場所がある。
・無印とアメージングへのオマージュがあって、そこは嬉しかった。
・キャプテン・アメリカのビデオは笑いをこらえるのに必死でした。
 作品内ではアベンジャーズ1の直後くらいに撮影されたのかな?って思いますが、
 表情を当時の無邪気なものに戻せるクリス・エヴァンスさんすごい。
・校長先生の部屋、右端のモリタの写真は気付いたのですが、
 その隣りのハウリングコマンドーズの写真は全然分からなかった。
 初見で気付いた人、すごい動体視力だと思う。(校長はモリタの子孫)
・フェリーのシーン、とてもよかった。
 でも思ったのが、フェリーの事故くらいアイアンマンが簡単に片づけてしまうので、
 そのアイアンマンと実力拮抗する超人達の集団であるアベンジャーズが闘うって、
 やっぱり宇宙から敵に来ていただくくらいしか手がないのだなあと思いました。
 それか同志…討ち…。ジモすごかったなあ…。
・今回の敵の造形、いいなと思いました。別に地球を滅ぼしたり支配したりしない、
 普通に家庭や仕事や仲間があって、事情もある。
 あと今回のヴィランは「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
 ねただと思います。あの作品内でアベンジャーズの話してたそう言えば。
・個人的にラストバトルで核兵器的なものをもって飛び去るパターンも、
 都心の上空に暗雲が垂れこめて建築資材などが空中に吸い上げられ、
 カウントダウンが始まるてきなパターンももう食傷気味なので、違って良かった。
 ピーターが、普通のコスプレ状態で戦っている事とか全然意識になかった。
 あとで気付いてぞっとした。
 火の中に飛び込んで行った時、彼も忘れてたと思う。
 スーツが守ってくれない事も自分が焼死する可能性も。あの無心の表情はよかった。
・トニーがピーターに謝罪してびっくりした。
 その前に「スーツの事は自業自得だ。君には愛のムチが必要だった。
 私に感謝しろ」って言うし、そのあとで犬とやって雑種がどうのこうのと、
 へんてこりんな話をするのですけど。
 もしかして謝り慣れてなくて、軽く葛藤したのかも。そう思うと可愛い。
・新スーツが、半数以上の人が「なんか嫌だな…」って思うだろう
 絶妙のデザインだと思う。いい仕事。

「キャプテン・アメリカ シビル・ウォー」とつながっていますが、
トニー・スタークが空港からの帰路で、ピーター相手に平静にふるまえるくらいには
精神状態に余裕があった(虚勢にしても)と分かってほっとしました。
そしてキャプテンのために新しい盾を作っていた事も。
ハッピーやペッパーが側にいてくれた事も。
「手加減してくれたんだ」っていうセリフは、
「シビルウォー」で心を痛めた人には特に沁みるセリフ。

おまけ映像が2回あるので、席は立たない方がいいです。

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