映画の豆

映画の感想をだらだらと。
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「ドクター・ストレンジ」

2017年01月30日 | バトル映画

マーベル・シネマティック・ユニバースの第14作品目です。
この作品は現在のところ単体で、シリーズ1作目につき、
マーベル映画1本も見てないけど、どれか見てみたい…というかたは
今回おすすめです。これを逃すとまたしばらく続編が続きます。

・BBC「シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチ主演
・魔法の表現がすごい
・戦闘のアイディアが個性的

以上3点がセールスポイントです。
天才外科医の主人公は富も名声も手に入れ、順風満帆の人生を送っていたが、
不注意から交通事故に遭い、両手を損傷してしまう。
数度の手術やリハビリの甲斐もなく回復の兆しの見えない事に絶望し、
主人公は噂を聞いたネパールの寺院に向かう。
そこで出会った1人の女性は、主人公に想像を絶する世界を見せる、というあらすじ。

冒頭のシーンが一番ガツンときました。
ビル群が、まるで草原のように、トランスミッションのように、
万華鏡のように、エッシャーの絵のように、そよいで折れて回転していくところ、
すごかった。映像に携わっているひとは「ヤラレター」って感じだったと思う。
スピードや滑らかさが、天地が入れ替わる系映像の現時点の最高傑作。
(3D鑑賞のかたが「映像酔いした」と仰っているのを何度か見掛けたので苦手な方はご注意)

予告映像
https://www.youtube.com/watch?v=PMl_7JDSNqY

内容ばれ

MCUは資金と擁しているスタッフが潤沢なため、
映画として大ハズレはないけど、逆にシリーズ最高傑作になるのもハードル高い。
この映画も、映像すごい、コメディうまい、ラブロマンスありと健闘していますが、
上位3作に入るにはちょっと足りない。
純アクションについては、組立のアイディア、カメラワーク、リズム、において
チームルッソによるCAWS、CACWを越えるのは難しい(たぶん他の全エンタメ映画でも)
ので、この映画ではアクションステージのアイディアに凝るという手法をとっていて、
それは大正解だったと思います。
まず天地が常に入れ替わるアクション(撮影が面倒くせぇな!これ!って思いました)、
つぎにアストラル体によるアクション(現実の干渉を若干受ける事でコメディ要素もありました)
最後は戻っていく時間の中でのアクションです。
破壊の中でのドンパチにはいい加減飽きていたので、
再生される街、死んだ人が生き返り、修復されていく壁、
それらをうまく格闘に織り込んであるのはすごいと思いました。映画はアイディアだなあ!と。
ラストバトルがドカバキではなく、ちょっとトンチ風味&根気勝負だったのもよかった。

キャラクターは、マントが最高にかわいかったです。
ストレンジの涙を拭いてあげたりとか!
今後は甲斐甲斐しくお茶を入れてあげたり、
音楽を掛けてあげたり、一緒にチェスをして鬼強かったり、
彼女に「寂しい」とか、なりすましメールを送ったりしてほしい。

残念だったのは、カエシリウスの掘り下げ。
拘束とか壁尻とか、マッツ・ミケルセンがお色気担当みたいじゃないですか!
1人の人間など宇宙の中では染みのようなものだという主張以外にも、
ストレンジと鏡合わせの存在で、一歩間違えれば彼もああなっていたみたいな描写は
もうちょっと欲しかった。彼が失った愛しいもののエピソードでもいい。あと数分。
元カノも、あまりにもいい人すぎてちょっと…。医師というより看護師みたいだったので、
あと数分医者らしいエピソードがあればよかった。
あと、アナザー・デメンションの光景は一体どうしたというくらいダサ…いやレトロだった。
回転する都市風景と同じスタジオ製作なのかあれ?

監督・脚本スコット・デリクソン 。
ホラー畑からアメコミ映画に抜擢された人はとりあえず全員応援する構えですが、
また気が向いたらホラー撮ってよね!って思ってます。

ストレンジの師匠エンシェント・ワンの配役については、
白人がキャスティングされたことで事前にちょっともめましたが、
原作通りのキャスティングをすると中国市場をまるごと捨てる事になるという説明があったりしました。
(むずかしいですね)
そしてティルダ・スウィントンの顔の造形には古代から生きているという圧倒的説得力があり
前腕の動きだけで「このひとは魔法が使える!」と観客を納得させる力がありました。
今作の中で一番すぐれた配役だと思います。

例のごとくオマケ映像が2回あります。

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