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図書館で借りる絵本や本の中から、子供と私が
「これはおもしろい!」と思ったものを紹介していきます。

にんじんばたけのパピプペポ

2007-05-04 22:52:12 | 【じ~ん】感動する話
にんじんばたけのパピプペポ

偕成社

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【お話】 貧しい家の20匹の子豚たちは、親の手伝いもしない怠け者。
     ところが、にんじんを食べたことがきっかけで、なんと
     働き者のいい子豚へと変身してしまうお話。


【感想】 にんじん嫌いの子にぴったり!
     健康番組もびっくりのにんじんパワーです。

     「ひとくちかじると、ほっぺたが ぽーっと ももいろに」
     「ふたくちかじると、からだがあたたかくなって、いままで
      なまけていたのが、とてもはずかしくなり」
     「みくちかじると、あたりがあかあかあかるくなって、うんと
      はたらいて、いいことをしたくな」るんですって!

     この絵本を読むと、にんじんが食べたくなっちゃいます。
     「にんじんって、すごいね。」
     と、娘も感心していました。
     
     貧しい家庭なので、1本のにんじんから種をとり、それをまた
     畑で増やします。
     荒地を耕し、井戸を掘り、汗だくになって働く子豚たち。
     きっと小さな子供でも、えらいなと思うはずです。
     私もこの絵本から、何事も頑張ろうという気力をもらいました。

     お話には、もぐら、ねずみ、うさぎという悪役が登場します。
     純真な子豚をだまし、まんまとにんじんを横取りした彼らには、
     ちゃんと罰が当たります。
     
     また、自分のことよりも他人を優先するという思いやりの気持ち
     も込められていて、1冊でいろいろなことが学べる絵本です。

     娘がとても気に入り、1日に何度も読んでいます。
     20匹の豚の名前を、気持ちよさそうに読み上げています。
     こぶたの名前は、
     パタ、ピタ、プタ、ペタ、ポタ、バコ、ビコ、ブコ、ベコ、ボコ、
     パパコ、ピピコ、ププコ、ペペコ、ポポコ、ババタ、ビビタ、
     ブブタ、ベベタ、ボボタ です。

     楽しい歌もいくつも出てきて、とても楽しい絵本です。

     作者は、加古里子(かこ さとし)さん。
     『だるまちゃんとてんぐちゃん』や『からすのパンやさん』等で
     有名な方です。
     福井県出身だそう。


【文章】 行が3段になっていたり、3文字で1行だったりするので、
     うまく数えられません。

     1頁に10行~17行くらいと言えばいいのかな。
     結構長い文ですが、リズムがよく、とても読みやすいですよ。
     ひらがなとカタカナのみ。
     カタカナにまで、親切な読み仮名つきです。


     娘は、『からすのパンやさん』の方が好きなんだそう。
     そちらも、子育てに追われ、店の経営がうまくいかなくなった
     貧しいカラス一家のお話。
     子供が大きくなって店を手伝うようになり、改装したりメニュー
     を増やしたりしながら、行列のできる店にまでしていくという、
     パン屋のサクセス・ストーリーです。

     美味しそうに焼きあがったいろんな形のパンは見ものです。
     是非、そちらもご覧ください。
     店の前にできた行列の長さは、半端じゃありませんよ。

     加古里子さんの絵本には、『どろぼうがっこう』というお話も。
     小学6年の時に、演芸部(園芸ではありません。)に所属していて、
     そのお話で劇をやった思い出があります。 
     私の役は、ナレーター。

     その前の『青い鳥』の劇では、チルチル役をさせてもらいました。
     「チルチル!じゃなくて、ミチル!」と、ミチルに呼びかけ、
     全校生徒の前で恥ずかしい思いをしたことしか覚えていませんが。
     
     大勢の前で何かを発表するのは緊張しますね。
     すぐに噛んでしまう芸人さんの気持ち、よ~くわかります。        
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