俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

子供手当て

2010-03-23 15:40:53 | Weblog
 子供手当てはポピュリズム(人気取り政策)だ。別にそれが悪い訳ではない。どうせ手当てや福祉はポピュリズムなのだから。それをどう評価するかは①それが持続可能かどうか②費用対効果がどうか、ということに尽きる。
 ①については日本が今後どうなるか分からないのでここでは②についてのみ考える。
 子供手当てと年金を比較した場合、子供手当てのほうが明らかに収益性が高い。と言うのは年金は国にとっては出費でしかない。この出費を受益者(老人)に負担させることは不可能なので、より若い世代に負担させざるを得ず、若い世代は不満を持つ。
 一方、子供手当ては回収できるから投資のようなものだ。子供に支給した額以上を将来増税すれば採算が合う。子供の頃に(親が)受け取った手当ての分余計に払えという理屈はそれなりに筋が通っている。しかしこれでは朝三暮四のようなものだ。猿より賢い人なら騙されまい。
 もし弱者支援という視点に立つなら、孤児や重病者がないがしろにされるのは不合理だ。所詮ポピュリズムだから票に繋がらない層に対する支援は必要無いということだろうか。

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