エコトピックス

北海道中川町エコミュージアムセンター/自然誌博物館のスタッフブログです.収蔵標本の紹介や日々の出来事を紹介していきます.

安川の春

2013-05-15 14:00:45 | 中川の四季

じわじわと遅まきの春が安川にもやってきました。

まだ点々を雪を残した状態ではありますが、確実に暖かくなって来ています!喜ばしい!

 

 

  

↑ネコヤナギ(毎年この季節にこのふわふわを触るのが楽しみです)

今年のネコヤナギは花を咲かせてから追い打ちのように雪に降られていて大変そうでした。

 

  

↑エゾエンゴサク

春早く咲くエゾエンゴサクの鮮やかな青は、モノクロの景色に慣れた目には堪らなく奇麗に見えます。

(群生して生えるので余計奇麗ですね)

 

  

↑つくし

単体だと大変かわいらしいつくしですが、一面に生えているのを見ると結構強烈です。

 

  

↑フキノトウとフキ

季節の山菜ですね。私はフキノトウは未だ食べた事がありませんが…。

 

↑ザゼンソウ

赤いミズバショウのようなルックスのザゼンソウ。写真のものは小さいので可愛らしいですが、大きいものだと中々迫力があります。

 

↑ヤマネコノメソウ

小さくて、緑から黄色のグラデーションが奇麗なヤマネコノメソウ。

これも湿地でよく見る植物です。

 

      

↑ミズバショウ

このあたりだと大きいもので40cmくらいです。

ミズバショウの寿命は数十年、個体によっては葉が1m以上にもなる植物です。

童謡に出てくるような可憐なイメージよりも、どっしり構えた湿地の主という感じですね。

 

    

↑エゾノリュウキンカ(ヤチブキ)

ミズバショウと一緒にこの季節、湿地を黄色い花で彩ります。

ヤチブキは若い茎をおひたしにして食べると大変美味しい山菜です。

地元の大先輩の方によると、ジンギスカンに入れるととっても美味しいそうです。

 

冬が長いだけに春のワクワク感は格別のものがあるなあと、季節が巡ってくる度に思います。

それにしても今年は山桜いつ咲くんだろうか…。

コメント (0) |  トラックバック (0) | 

残雪

2013-05-01 10:13:07 | 中川の四季

市街地や国道脇はだいぶ雪解けが進みましたが,フィールドシーズンはまだまだ先です.


4月29日の朝,共和方面に行く用事がありましたので,様子をみてきました.
この日は9時頃で気温は5℃でした.昨日も今日も寒く,あまり状況は変わっていません.

というわけで,ほぼ現在の様子をご覧ください.


ルベシベ沢です.


天幕峠より安平志内川.少し水量は減ってきました.


安平志内川大曲です.中央奥が炭の沢になります.


安平志内川に浮かぶ「大曲石灰岩島」です.この島は,海の底の温泉水(メタン湧水)の湧き出し口付近で形成されました.チューブワームや化学合成二枚貝等,湧水の成分を栄養に変える古細菌を体内に共生させている生物の化石がみつかります.
年々,小さくなっているといわれています.


オソウシナイ沢にかかるオソウシナイ橋です.


ワッカウエンバツ川の大和林道です.大和橋を渡って突き当たりまでは開いてますが,ワッカウエンベツ川方向に直角に左折すると,写真のような感じです.除雪されていません.


北海道100の道に選ばれた「齋藤茂吉の散策した志文内峠路」です.案内看板の1/4はまだ雪の下です.

今年は私の知っている限り,もっとも遅い雪解けです.「一番遅い春」の板谷地区は,まだ奥になります.

今日も寒いです.ゴールデンウィーク後半も,肌寒い天気が予想されています.現時点で寒くていいことは,カメムシの動きが鈍い事くらいです.

エコミュージアムセンター内も肌寒い感じです.見学される方は暖かい格好で!

 

 

コメント (0) |  トラックバック (0) | 

エゾサンショウウオ

2012-05-11 13:26:00 | 中川の生き物
5月10日にエコミュージアムセンターの倉庫のブルーシートの中のわずかな水たまりの中で越冬していたエゾサンショウウオを発見。



過酷な環境下で今年の長い冬を耐えきっただけあって、なかなかの風格です…。







つぶらな瞳と、もったりしたお腹がキュートですねっ!


彼(?)は、撮影後エコミュージアムの裏山の側溝に旅立っていきました。
コメント (1) |  トラックバック (0) | 

森の学校2011夏「第十次中川町恐竜発見調査」フィールド2日目(7/30)

2011-08-04 18:42:13 | トピックス

2日目は安平志内川沿いの露頭をラフティングボートで下りながら調査を行いました.



出発直後です.



第1ポイントに上陸です.川沿いの露頭や河原の石に恐竜化石が入っていないか探します.
上の写真は,そんな調査隊の様子をとった一枚なのですが,中央左側にアブが写り込んでいる一枚です.
アブが多い一日でした.

川底から化石を多く含んだノジュール発見.高校生を中心として大割でアタックします.

ちょっとへっぴり腰です.↑


カーッツ!


結構,腰がはいってます.

どうやったら石が割れるか?どうやって力を伝えるか?学校では教えてくれませんが,その原理は学校で習っているはずです.それを思い出しながら叩いてもなかなかうまく行きませんが,なんどもやっているうちに知識とコツが一致し,ノジュールはバカッと割れます.


ちょっとした激流もあります.ボートで激流をくだる新人スタッフ


白亜紀後期カンパニアン(約8500万年前)の地層をバックに3艇のボートが次々に難所にチャレンジします.

高校生チームのボート.なぜかひとりボートから降りて,バタ足をしながらボートを推進させています.


安平志内川沿いの小沢の入り口もチェックします.


割れるまで何度もハンマーをふります.



調査した露頭の前で記念撮影!


流れの緩やかなところで,みんな次々に泳ぎだしました.


参加者もスタッフも関係ありません.泳げないスタッフを水に引っ張り込む高校生.


調査ももうすぐ終わりです.安平志内川の緩やかな流れを下っていきます.
今回のコースは,約4km.途中調査しながら下ってきましたが,約6時間フィールドにいました.
みんな結構日焼けしました.

今回の2日間の調査では,恐竜化石は発見されませんでした.しかし,クジラ化石は発見され,どのような感じで骨化石が含まれているのかを,フィールドで確認することができました.

また,来年,中川町で恐竜を発見できるよう「第十一次中川町恐竜発見調査」を開催します.みなさんのご参加を待っています.自分こそが中川で恐竜を発見してやる!という意気込みをお持ちの方,来年も7月下旬〜8月上旬に開催予定です.

 

コメント (0) |  トラックバック (0) | 

森の学校2011夏「第十次中川町恐竜発見調査」フィールド初日(7/29)

2011-08-04 18:10:14 | トピックス

7月28日(木)から森の学校2011夏「第十次中川町恐竜発見調査」が実施されました.
今回は町内4名を含む13名の小学四年〜高校生,2名の一般の方の計15名で調査が実施されました.
28日は,自己紹介や仲間づくりの後,今回の調査の概要や調査にあたっての作戦会議を実施しました;

翌29日は,フィールド調査です.中生代白亜紀チューロニアン後期(約9000万年前)〜コニアシアン(約8800万年前)の地層が分布する沢の調査を行いました.

狭い沢のなかを進みます.


沢の中の転石も丁寧にチェックしていきます.


アナゴードリセラス(Anagaudryceras limatum)みたいです.このアンモナイトはなぜか住房が変形していたり,住房だけ保存されていたりする産状が多いです.


大型のアンモナイトが転がっています.直径80センチほどでしょうか?隔壁がよく観察されます.おそらくプゾシア属(Puzosia)のものであると思いますが,写真だけとってスルーです.


これは大きなアンモナイトの一部です.縫合線のサイズをみるとかなり大きな(1m以上はありそうな)アンモナイトの一部分です.

この沢の入り口は新第三紀中新世後期の地層が分布しています.この地層に由来する大きなノジュールには二枚貝や巻貝もに含まれます.

また,クジラと思われる大きな骨化石が,同様の長径1mほどの大きなノジュールに含まれているのが発見されました.


博物館に戻ってクリーニング作業を行います.ハンマーとタガネを使用するだけでなく,エアチゼルやエアスクライバーなど,化石クリーニング用ツールを使ってクリーニングを行います.


もう何年も続けて参加している(小学生の時から参加している)高校生はなれたものです.クリーニングツールを使って化石をきれいに掘り出していきます.



夜はクビナガリュウの骨格復元の実習です.発見されていない部分の骨を紙粘土で作っていきます.今回は胴椎と肋骨を数点ずつ作成しました.


リピーターの高校生4人はテリジノサウルスに挑戦したいとのことで,テリジノサウルスの手の部分を作成しました.


これでフィールド初日は終了.22時消灯です.

 

コメント (0) |  トラックバック (0) |