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ドラマ「ヒトヤノトゲ ~獄の棘~」最終話 ざっくり感想

2017-04-25 01:48:12 | テレビ番組
とうとう最終話となりました。

神宮組受刑者と刑務官の癒着により刑務所内に不正が横行していたが、元凶である神宮組組長を他刑務所へ移送することに。
しかし、移送時に情報が漏れ、組員受刑者達が暴動を起こし組長を奪還、移送担当であった武島、内通していた岩本を人質に立てこもる。
というストーリーです。

受刑者達の暴動の混乱に、暴行を受け顔面血まみれの岩本など、バイオレンスな描写で緊迫感がありました。

が、そんな緊迫感のある流れの中、組長の神宮が組員に抱きかかえられて逃げる様子や、立てこもった屋内で武島と手錠で繋がれたまま立ち小便をする様子などは、どこか滑稽でブラックユーモアを感じます。

岩本が人質となり顔面ボコボコで吐血しているのに、同僚刑務官が「情けないなあ」などとのんびりした口調で話しているのは、いや緊迫感ないの?、というかどんだけ嫌われてんだよ!と、やはりブラックユーモアを感じてしまいましたが。

こういうブラックユーモアというか、人を喰ったようなテイストは嫌いではないです。

とは言え、事件が外部に漏れる前に強行突入するのか、武島の父親の死の真相はどうなるのか、というサスペンス展開も合わせ、面白く観ました。


武島役の窪田正孝が、やはり良かったと思います。
最終話の恐怖描写も迫真の演技で印象的ですが、全体を通して、理不尽や悲劇に直面して驚愕や困惑を滲ませる表情や、真摯で控え目な佇まいなど、主人公の人物像や作品の抑えたトーンに良く合っていたと思います。

ちなみに、自分が初めて窪田を見たのは、ドラマ「刑事のまなざし」の最終話に高校生役でゲスト出演していた時で、そこで顔と名前を記憶していたので、印象に残る演技をしていたのだろうかと。
それ以降は特に出演作品は観ていなかったのですが、色々と出演しており評価が高いというのは目にしていましたが。
映画「ヒーローマニア」以降、個人的に好みの作品によく出演しているのでよく観ているという気がします。

また、周囲のいかつい濃いおっさん達も、硬派なキャスティングに安定の濃さで、やはり良かったと思います。

泉谷しげるは、最後までホラーな不穏感を醸し出していましたが。
ちなみに個人的には、泉谷しげるというと、映画「野獣刑事」の印象で、子供心にかなり怖かったイメージが強いのですが。

全体的に、淡々とした抑えたトーンに、どこかしらブラックユーモアのある感じや、最終話のバイオレンス展開など、好きなテイストでした。
また、刑務所の中の日常や刑務官の業務の描写、犯罪被害者加害者の心理描写なども、興味深く面白いドラマでした。
 

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ドラマ「CRISIS/クライシス」1、2話 ざっくり感想

2017-04-19 20:35:31 | テレビ番組
小栗旬主演、国家の危機を救う為に規格外の事件に挑む特別チームの活躍を描いたアクションドラマです。

第1話は、冒頭から、新幹線爆破計画を阻止する特別チームの活躍がテンポよく面白かったです。

5人のメンバーが、各自得意分野のスキルを駆使し任務を遂行する様子は、各キャラクターを分かり易く紹介すると共に、スパイ大作戦的な楽しさがありました。
そしてやはり、小栗旬、西島秀俊の格闘アクションが見応えがあり良いです。

小栗旬が爆弾と共に川に飛び込んだ時は、「ラストコップ」の小日向文世の台詞のように、爆弾だけ投げれば良いのに、バカなの?、とか思ってしまいましたが。

しかし、その後の小栗旬演じる稲美の言動をみていると、バカではなく、精神的に不安定で破滅衝動とか自殺願望のようなものがあるのではないかと感じましたが。

メインの事件は、大臣のクズ息子の不祥事隠蔽絡みで、国家の危機という程かなあと感じましたが。
あと、犯人を絞り込む時に、この場所に意味がある、調べてくれ、という流れでしたが、実際その場所にどんな意味があったのか分かりませんでしたが。
聞き逃してますでしょうか。

冒頭の爆弾事件も、新興宗教団体の犯行というもので、90年代の事件を連想させ、一昔前の設定のように感じますが。
実際に現代にそういう公安にマークされそうな宗教団体があるのかはわかりませんが、最近はテロというと国際的なグループというイメージなので。


第2話は、またもや、クズ過ぎる閣僚絡みの事件で、国家の危機的事件か?、と思いましたが。

国家の危機を救う為、規格外の事件に挑むチーム、という触れ込みなので、単純にテロリスト集団と戦うような話かと思っていました。
テロリスト集団の存在も示されてはいますので、今後出てくるようですが。

しかし、1話2話と、国家を担う閣僚達がクズの為に事件が起こり隠蔽、というエピソードで、田丸の言うとおり、国家の中枢がクズという事が国家の危機というストーリーなのか?と。
今後、国家の危機を救う為、クズ閣僚達に反撃し、クズ閣僚の作ったシステムを壊す方向になるのでしょうか。

個人的には、そういった流れストーリーなら、当初のイメージより断然面白くなりそうだと思います。 
国家の中枢がクズであることが国家の危機、確かにそうですし。
やはり、クズな国家権力に挑むという反体制的なアクションエンタメは、テンションがあがります。

小栗旬の病み具合や、西島秀俊のストイック具合も、今後どうなるのか気になります。
 
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ドラマ「ヒトヤノトゲ ~獄の棘~」5話 ざっくり感想

2017-04-17 23:18:32 | テレビ番組
第5話では、主人公の父の死にまつわるエピソードで、物語も佳境に入ってきました。

13年前、独房の受刑者が突然死した事件を、当直の刑務官だった武島の父は殺人ではないかと疑っており、その父もそれから間もなく転落事故により死亡していました。
父の死の真相を探る武島に、事件時に共に当直していたという秋村も協力することに。

刑務所内では名久井看守長を襲撃する計画が発覚し、神宮組長に協力していた受刑者や刑務官の摘発、取り締まりが強化され、緊張感が高まってゆきます。 
そこから不幸な出来事も。

今回は、個々の受刑者のエピソードはなく、過去の事件の真相に迫る中、刑務所内の腐敗が表立ってくるようなストーリーでした。
淡々とした中に段々と悲劇的な様相が現れ、不穏過ぎる空気感です。

駒木根隆介演じるぽっちゃり刑務官の小田先生、いい感じで飲んでいたのに。
それにしても、刑務官を先生と呼ぶという規則があるようですが、窪田正孝や駒木根のような若者を、いかつい年配の受刑者が先生と呼ぶのはやはり違和感がある上、泉谷しげるの言い方が含みがあり過ぎで嫌な感じが半端ないです。

ついでに、窪田が所内食堂で蕎麦とかを食べているシーンを見ると、自分が社会人になりたての頃、社員食堂で蕎麦ばっかり食べていたのを思い出してしまいます。
一番安かったので。

次回は最終回のようですが、予告映像がかなりバイオレンス展開で驚きました。
これまでは淡々と抑えたトーンで、刑務所内の日常性や表面的にしろ秩序的な様子が描かれていたのに、最後に暴力性が噴き出すような感じでしょうか。

これまでに観たドラマの中でも、「相棒」や「クリミナルマインド」など、刑務所内暴動のエピソードがあったりしましたが、やはりそれらは主人公が外部の人間なので、刑務官の主人公目線だと緊迫感が違います。

予想外のバイオレンス展開でどうなるのか、次回が大いに気になります。
 
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ドラマ「4号警備」1、2話 ざっくり感想

2017-04-16 01:15:03 | テレビ番組
NHKで土曜夜に放送している連続ドラマで、民間警備会社で一般人の身辺警護業務に配属されることとなった2人組を描くストーリーです。

物怖じしない明るい元警察官の青年・朝比奈を窪田正孝、相棒の臆病で地味な中年・石丸を北村一輝が演じています。
性格の異なる二人組ということで、王道のバディ物という感じです。 


一応、ネタばれがあります。


第1話は、冒頭から、街中で爆弾から警護対象者を守るという派手な事件でした。
ドローン爆弾が追って来るところ、人ごみの商店街に逃げたりしたら通行人とかまで危険だろ、と思ったりもしましたが、車の上からドローンにダイブしたり、カツラネタがあったり、派手なアクションに笑いで楽しめたので、良い掴みでした。

この流れから、コミカルなテイストのアクションものかと思いきや、メインのストーリーは普通にシリアスでした。

遺産相続のトラブルから命を狙われる盲目の男性が、二人の警護対象者となりますが、リスクのある徒歩通勤を頑なに続ける男性と衝突しながら警護をすることに。

愛人の子供で盲目で遺産相続でトラブルに巻き込まれる、というシチュエーション、どこかで見たような、と考えたところ、そう言えば前クールの「相棒15」のエピソードでそういうのがありました。

それはさて置き、警護対象者が自ら心情を一から十まで丁寧に語ってくれるのは、赤の他人に語り過ぎでは?とか感じましたが。
30分の尺ですし、さらっと語ってくれるのが分かり易くて良いのでしょうか。
また、当初は事故死を装うように狙われていたと思われますが、最後ナイフで殺そうとするって、完全に他殺ですし、犯人目線だとそれで良いのか?、と。
対象者は一人暮らしのようですし、家の中で事故死に見せかけるとかの方が効率的な気もしますが。

とは言え、窪田正孝の身軽なアクションがやはり良かったので、細かい所はまあいいかと。
朝比奈と石丸の軽妙な掛け合いや台詞も良い感じだと思います。

また、盲目の男性が街中を歩く場面や、点字出版物を扱う職場の描写が印象的で、何となくNHKだなあと感じました。


第2話は、ストーカー被害に悩む女性を警護するというエピソードでした。 

ストーカー被害の様子から、犯人との格闘、女性の拉致と、展開が早くテンポの良いサスペンスアクションで、最後まで面白く観ました。
30分の尺で濃い内容だったのではと思います。
画面的にも、鏡越しにストーカーが現れる場面の間や、廃墟で女性が突き落とされる俯瞰のカットなど、嫌な緊迫感で印象的でした。

朝比奈が、過去にストーカー殺人で恋人を亡くしており、ストーカー犯に対する殺意を押さえ切れるのか、というサスペンス要素も入ってきました。
今回のストーカー犯に過去の犯人を重ねていましたが、今後過去のストーカー犯が登場してくるパターンでしょうか。
 
警護対象の事件や朝比奈の過去はシリアスな雰囲気で描かれ、合間に挟まれる朝比奈と石丸のやり取りはコミカルな雰囲気で、全体的に重くなり過ぎないようになっています。

とは言え、2話目から意外にシリアス過ぎる展開だと思いましたが。


お喋りで明るい振る舞いの内に殺意をくすぶらせる朝比奈を、窪田正孝が好演していると思います。
また、アクションの見せ場もあり、窪田のアクション推しなドラマかと思われます。
ここはどんどん推して欲しいと思いますが。

石丸役の北村一輝も、意外に頼りない感が出ていて良いと思います。
1話目の冒頭部分では、石丸役が北村一輝と気付きませんでしたし。
眼鏡の冴えない風貌で、ワイルドな濃いイケメンイメージだったのが全然違う、と驚きましたが。
しかし、アップになると、やはり男前ではあります。

石丸は、あだ名が獅子丸で獅子丸と呼ばれるのを嫌がっているが、何気にちくわを食べるシーンがあるとかは、何だか笑いましたが。
獅子丸と言えばちくわとか、忍者ハットリくん世代向けなのでしょうか。
ハットリくん世代でなくても有名なネタなのでしょうか。

あと、2話目では、朝比奈と石丸が、背中に乗ったり負ぶさったり、妙にイチャついてるように見えましたが、考え過ぎでしょうか。

脇は、顔面から威圧感を放つ麿赤兒や、派手な木村多江、真面目な濱田マリなど、硬派なキャスティングで好感が持てます。
朝比奈が住んでいるらしい格闘ジムに、麿赤兒と神戸浩とか、何だこの濃い空間は!、という感じです。

二人の上司役を片岡鶴太郎が演じていますが、窪田正孝と片岡鶴太郎の組み合わせだと、映画「ヒーローマニア」を連想してしまいます。
窪田は、「ヒーローマニア」では無口で挙動不審なニット帽の下着泥棒だったのが、今回はお喋りでパッと見チャラいボディガードか、と考えると、やはりギャップがあり過ぎて面白いです。
 
今後、ゲストで塚本晋也も出演予定のようで、楽しみです。
 
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第70回カンヌ国際映画祭 山田孝之は?

2017-04-14 19:36:40 | 映画
今年5月開催の第70回カンヌ国際映画祭の出品作品が発表されたそうです。

「山田孝之のカンヌ映画祭」で製作された映画「映画 山田孝之3D」が選出されるかどうか気になっていましたが、もしやとか少々期待していましたが、どうやら選出はされなかったようで。

「山田孝之のカンヌ映画祭」にも出演していた河瀬直美監督の「光」は、パルムドールを争うコンペ部門に出品されるようです。

個人的には、コンペ部門のミヒャエル・ハネケ監督「Happy End」が大いに気になります。
この監督にこのタイトルとは、シニカル過ぎる空気を感じてしまいます。
日本ではいつ公開されるのでしょうか。

また、ある視点部門には、黒沢清監督の「散歩する侵略者」が出品されているとのことで、こちらは9月公開予定のようで、楽しみです。
 
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