柊じいさんの、ぼ・や・き・

年寄りが日向で居眠りしながら、色々と、昔のこと、これからのことなどなど、ぼやきます。

天気予報のことば考

2017-02-09 11:54:15 | ことば考

 これも古いものだけれど、少しは面白そうなので、UPする。
 どこかに出してあるかも知れないが、それは忘れた。探しても、抽斗がぐちゃぐちゃで見つからない。

 冷たい冬の雨が降っている。
 午後からは北風が吹いて気温が下がり、雪になるかも知れないというので、ファンヒーターをつけっぱなしにして、FMを聴いている。
 優雅なもんだ。

 雨にもさまざまな表情があり、それぞれに趣のある「名前」がつけられている。
 雨は生命の営みに重要な役割をもっている。
 長く降りこめられたりすすのはイヤだが、こうしてゆったりした時間をつくってくれるのは歓迎だ。
 
 天気予報は重要な情報だ。
 といっても、傘を持っていこうかどうかという程度の関心に過ぎないのだが、「予報」を見ていて(あるいは聞いていて)、「分からない言葉だなあ」と思うのがいくつかある。

「降水確率」
 あのパーセンテージが、よく理解できない。
 100%は、「雨が確実に降ります」ということだ。
 0%なら、「雨は降りそうにありません。ご安心ください」というのだから、「ありがとうございます」
 それでいい。
 これは分かる。
 ところが、それ以外?????なのだ。

 出かける前、テレビの天気予報を見ながら、ネクタイを結んでいた。
 夜明けから土砂降りの雨が、屋根を叩いていた。
 (この雨、いつ止むんだろう)
 したり顔で予報士が説明している画面には、「東京は80%」と出ている。
 (この雨は、スタジオの窓を叩いてはいないのか)
 今現在降っているんだから、100%ではないのか。
 この%は、1㎜以上の雨の降る確率だというが、どの程度が1㎜なのかも分からない。
 それに、1時間当たりの量なのか、積算しての数値なのか、それも頭に入っていない。
 ひどい土砂降りになるのなら、一時間当たり##㎜の雨の確率が**%とか言って欲しいな。
 80%というのは、多摩などでは降っていないのか。昼前には上がるからなのか。
 時間と地域を平均すると100%にはならないのか。

 数値が、地域により微妙に違うことも、???だ。
 ほとんどの地域が0%だと、20%の地域が強調された「ニュース」になる。
 いったい雨の心配をしなければならないのは何%からなのか。
 おれのような張り子の虎は、霧雨でも傘が欲しいんだ。
 「所により、雨が降るでしょう」と、逃げてるみたいだなあ。

 「永田町に波浪注意報」
 天気予報は、都県単位に出される。
 さらに細かく分けられることもある。
 これも、やっぱり分からない。
 天気予報の地域わけの意味は何なのか。
 びっしりとビルのひしめき合う都会と、自然あふれる田舎では、気象も違う。
 山がある、海が近いと、気象に及ぼす要因はさまざまであろう。
 単に、東西南北というような幾何学的に分割することで良いのだろうか。
 画面に、関東甲信越の地図が出てくる。
 神奈川と東京を合わせても、千葉県より狭そうだ。
 長野は、関東全域の半分くらいはありそうだが、マークが一つのこともある。
 あんな広いところが同じ天気なんだろうか。
 おれは厚木に住んでいる。
 神奈川県の真ん中あたりだ。
 山が家の背後に迫っている。相模灘からは10数㎞離れている。
 相模川が神奈川を東西にわけているから、地域としては「神奈川県西部」になる。
 数㎞離れた相模川の向こうは「東部」。予報が東西で違うときは半分ずつ聴いておくのかな。

 さて、風が強くなってきた。北側の窓が揺れている。
 こういうときは、「波浪注意報」が出る。
 最近では、言い方が変わってきているみたいだが、以前は「東京23区に波浪注意報」が出た。
 東京は日本の政治経済の中心地だ。極めて重要なところで、特に「23区」は大事にされる。
  その区部は東京湾に面している所もある。
 東京湾に大波が立つと危険だが、「永田町界隈まで波が立って、危険」というわけでもなかろうが、「23区」という丸めた言い方なんで、そんな変なことを考えてしまったよ。
 (もっとも、あの辺は、いつも別の波が渦巻いている所だけれど・・・・)

 おれの「神奈川県西部」に「波浪警報」が出された時、「丹沢に防波堤が必要だな」と言ったら、飲み屋で笑われたよ。
 あれは、「海」に基準がある。
 「東京23区」とは、東京湾沿岸。「神奈川県西部」は、相模湾西部と理解すれば良いのだ。
 (最近の予報は、そんな言い方になったので、安心している)

「中心はどこ? いつまで? どこまで?」
 もう一つ分からないことがある。
 これは今でも頻繁に出てくる。
 「朝を中心に雨でしょう」「**東部を中心に・・・」という。
 「中心に・・・」という語が、地域と時間の両方で使われている。業界用語のような気もするが。
 「中心」があるからには、周辺があるはずだが、どこまで及ぶのか。そこが読み取れない。
 「朝夕を中心に雨」と言うことは、「昼間は降らないでしょう」ということなのか。
(うるさいなあ。良くわかんないなら、携帯用の傘を持っていけ。置き傘をしておけ。おっさん、空を見ろ、山を見ろ、雲を追え、長年の経験を活かせ! ただ年をとってきただけか!)
 
 誰かが腹を立てている。
 やれやれ。
 おれの頭に「濃霧注意報」を出した方が良さそうだな。(初稿h10.5.24)
 
    厚監修・講談社「雨のことば辞典」や、小学館「雨の名前」(高橋順子・文/佐藤秀明・写真)が面白い。
  2017.2.9up

 

 
 

 

 

 

 

 

 

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