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190E (27年 18万702㎞)エンジン完全オーバーホール ~1~


ユタカモータース滞在期間⇒ 2016年3月中旬~7月下旬

<オーバーホールへの道>
高温多湿で渋滞の多い日本での90年代初頭までのメルセデスベンツは、
10万キロごとのエンジンのオーバーホール、
7万キロごとのATオーバーホールをヤナセなどが何となく推奨していました。

当時のメルセデスエンジンは、電動ファンが最大で回るのが115℃に
なってからという事から、(この時に回ってもそう簡単に100℃まで下がらない)
都心部で走る車両の多くがエンジンを痛め、オーバーヒートを起こしながら
走行している個体が非常に多かったようです。

ダイレクトを求めるメルセデス製ミッションは遊びが少ないので、
痛みが早い事がありますが、ドイツ本国に聞く限りでは、
80年代当時のドイツの考え方でATの寿命が75,000kmと裏定義されていたそうです。
これはATを多く愛用する身障者ドライバーの1台における平均的走行距離から
算出されているからだとか。フォルクスワーゲン関係者も同じ距離を話して
いましたので、信頼ある情報なのでしょう。

そう考えると、我が家の190は、18万キロという長い間、
大きなオーバーホールも受けず動いていたのは奇跡かも知れません。
いくらマイクロロンや各種コーティング剤を使用していても、
痛みや交換部品は出るはず。僕が成田エキスプレスとして、
アクセル全開で走っていた時期もありますので、余計痛みは増えたでしょう。

さて、空ぶかしをした際や、高速で加速をすると、聞こえてくる叩くような音。
それもエンジン底部から聞こえてきていました。
以前、エンジン検査をして下さった元アインスアウトの石口メカニックからも
「コンロッド又はクランクシャフトのメタル消耗」
との情報がありましたので、まずます怪しい。
また2014年に某所で行ったエンジンヘッドのオーバーホールで、これらの
トラブルがより鮮明に分かるようになった気がしました。

実は足回りのオーバーホールを考えておりましたが、それより先に心臓部である
エンジンのオーバーホールを先決することにしました。

<エンジンをバラす>
※ここからはユタカモータースさんが撮影された画像を特別にお借りして掲載しています。


油脂類を全て抜きます。



マフラーなどの部品を外し・・・。



トランスミッションを外しました。
今回は一切のオーバーホールはしませんが、調整をして頂きました。
この調整はかなり微妙なようですが、後の試乗ではかなり良い線に
仕上がってくれました。
しかし、遠くない将来、確実にオーバーホールの対象になるでしょう。



車体底部をリアからフロントにかけて望む。



メルセデスのフードは直角に開くので整備性は抜群です。



エンジンジャッキで作業開始。



エンジンを釣り上げて降ろします。



工場で載せられてから27年、初めて車体から外されました。



作業前にエンジンを撮影。



ドンガラになったエンジンベイ。



ユタカモータースさんが近かったら毎日来て、
この中をワックスがけしたかったなぁ。



エンジンのヘッドを外します。



シリンダーの摩耗は無く、製造時のホーニング跡が残っていました。ホッ!



オイルパンを外したら、ドロドロの液体が溜まっています。
「ひでーっ!」とは野村さんの感想。



クランクシャフト。



焼き付きした形跡がありました。色が変わっています。



ピストンは問題無し。





コネクティングロッドのメタルベアリング部ではカジッタ跡が。



1番がいちばん酷く、完全に焼き付いてクランクシャフトと一緒に回っていました。
(※この状態でテストコースでGPS計測199km/h出ていたとは恐ろしい)



外したパーツ類。



矢印の部分だけ、クランクシャフトが細くなっていました。

<パーツの問題>
クランクシャフトとコンロッドの交換が必需となりました。
さあ、ここからが問題です。
それは・・・・・・・純正価格。

1、クランクシャフト  33万7900円
2、コンロッド4本   13万2000円
(その他にショートパーツが1万5000円程度)

とにかくクランクシャフトの価格にも驚いたが、これがバックオーダーの上に
いつ来るか分からない。(在庫が無い訳だから製造して納品される可能性大)

代替案として、同型の中古エンジンに積み替えるのが得策ですが、
業者のパーツ業者を当たって頂いても、国内はほぼ在庫なしの状態で、
マトモな物が全く見つからない。(マトモじゃないのは有るらしい)
あくまで風の噂だが、これは日本から近くて遠い北の某国が1980年代に
国民車として190を扱っていた時期があり、そのせいで日本での
中古190パーツは急激に枯渇しているという。

<決断>
僕としては生産時のナンバーマッチングに拘るあまり、
エンジンの載せ替えには大きな抵抗を感じていました。

こうなると、残るはドイツから中古部品を輸入する事。
全てが10万円程度で出来るでしょう。しかし日本より距離が多く乗られる
ヨーロッパですからマトモな部品が来るか賭けに出るしかありません。

そう、僕はギャンブルに出たのです。
(つづく)

<整備、画像提供>
ユタカモータース
愛知県安城市横山町大山田中9
0566-76-4888
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