学校だより １２月号 巻頭言

秋がゆき師走となる　　　　　　校長　合津　郁夫
大きな行事が続いた秋も終わり、いよいよ１２月となりました。このごろは、昼間は暖かくても夕方から冷え込む日が続いています。冬の到来を感じさせますが、インフルエンザや感染性胃腸炎の流行というありがたくない心配をしなくてはいけない季節でもあります。本校でもすでに６年生のクラスが３日間の学級閉鎖を行いました。これ以上の感染拡大を防ぐための早期の措置です。今年は「エボラ出血熱」や「デング熱」などの感染症の危険を改めて知らされた年でもありました。今後も学級閉鎖、学年閉鎖を行った場合は、「人から移されずに人にも移さない」ように人ごみには行かない、外出先から帰った時は手洗いうがいをする、マスクを着用するなど、ご家庭での過ごし方にも十分ご配慮をいただけますようにお願いいたします。また、睡眠や休息をしっかりととり生活リズムを整えることも大切です。健康にこの冬を乗り切っていきたいと思います。
さて、先月は今年の２学期の最大の行事である音楽会を実施しました。８日（土）は土曜公開を兼ねて校内の多目的ホールを使用して行いました。計画段階で問題になったのは、収容人数の関係で２学年ごとの入れ替え制にせざる得ないために、どのように会場のレイアウトを組むかということ、そして参観者の入れ替えを児童の入退場と併せてスムーズに行うにはどうしたらよいかということでした。そのために、階段、廊下、出入り口を一方通行の流れにさせていただきました。参観された皆様には、一度４階の廊下まで上がって整列いただくなど煩わしさもあったと思いますが、ご協力のお陰をもちまして大きな混乱も生じずに毎回の入れ替えを短時間で行うことができました。子供たちの歌や合唱はいかがでしたか？音響が良いホールで、あまりに客席との距離が近いためにどうなのかとは心配しましたが、「子供の一生懸命な表情までよくわかり楽しめた。」という感想をたくさんいただきました。１４日は「かつしかシンフォニーヒルズ」において実施しました。広い舞台、高い天井、２階まである観客席とあまりのスケール感の違いに戸惑った子供もいたと思いますが、どの学年も歌声や演奏をモーツァルトホール全体に響かせることができました。そして、お互いに他の学年の歌や合奏を聴きあうことができました。一つ残念だったことは１年前から土日はすでに予約がいっぱいで金曜日の平日開催にするしかなかったことです。次回は３年後、新しい体育館での音楽会となります。今後も多目的ホールは、学年や学級、クラブ単位での発表に活用してまいりたいと思っています。お手伝いいただいたＰＴＡ本部役員の皆様のご協力に心より感謝を申し上げます。
　今学校では「葛飾教科スタンダード検定」を行っています。これ
は区内の全小学校で統一して取り組んでいる国語科と算数科の検定です。子供たち全員が合格できるように指導していきます。検定に合格することで子供たちの「やればできる」という自信を育てたいと思っています。師走の１か月、学習や生活のまとめをしっかりと行ってまいります。