アヴァンギャルド精神世界

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イースター島の森林破壊-1

2007-10-10 06:13:27 | 時代のおわり
◎何でも食べ尽くす

イースター島は、世界遺産になっており、とても人間にとって素晴らしい居住性のある場所かと思うが、さに非ず、森林破壊が極端に進行している島で、海に囲まれていなければ砂漠になっていただろうと言われるほどの住みにくい島である。

イースター島の謎は、せいぜい島の人口は2~3千人であり続けたはずなのに、その石像群は、どう見ても少なくとも何十万人の人口を抱える社会がないと製造し得ないところである。

つまり今のような、ほとんど食料が自給できないような植生では、そうした巨大な人口を維持できないのに、不釣り合いな巨大人工芸術を抱えるところが謎なのである。

イースター島は、もともと森林に囲まれた豊かな亜熱帯性雨林の島であった。高さ20メートルを超えるヤシの木の化石があったり、高さ30メートルにもなるポマデリスの木の花粉が見つかったりと、この島には、今は既に絶滅した21種類の樹木があった。

それらの森林のもとで、20種以上の陸鳥(鷺やクイナ、オウム)や、海鳥(アホウドリ、カツオドリなど)、そして、陸生動物(ネズミ、ウミガメ、アシカ)なども生息する豊かな島であった。

イースター島には、珊瑚礁や環礁がなく、魚類を捕獲するには、外界に出て行くしかなかった。そこで樹木でカヌーを造り、貝塚から多数発見されるマグロやネズミイルカ(最大75キロ)を捕獲できていた。

ところが森林乱獲がすすみ、1440年頃には、高さ3メートル以上の樹木がなくなり、カヌーを作れなくなり、ネズミイルカなどを捕獲することができなくなったようだ。

この頃から、マグロやネズミイルカを食べた形跡は消えている。そうすると次の蛋白源である陸鳥や海鳥を食することになるが、おそらくは乱獲により、在来の陸鳥である鷺やクイナ、オウムなどの陸鳥は絶滅した。

そうして最後は人肉食もあったらしい。その証拠に島民の悪態には、「おれの歯の間には、おまえの母親の肉が挟まっている」というのがある由。

こうした経緯を経て、18世紀にヨーロッパ人がやって来たときに、島人はサツマイモ、ヤムイモ、タロイモ、バナナ、サキウキビを栽培しながら、ニワトリを飼育していた。

1838年に沖合に停泊したフランス船にやって来た島民は、興奮した様子で、口々に木材を求めていたが、如何にこの島にとって木材が貴重な物になってしまっていたかである。
(参考:文明崩壊/ジャレド・ダイアモンド/草思社)


    1日1善。1日1クリ。


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1 コメント

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 (め)
2012-07-10 14:18:23
とてもわかりやすい!

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