アヴァンギャルド精神世界

冥想により、限りなき知性と底知れぬ優しさを。そこに次の時代が・・・。この世はドリームでもあり、リアルでもあり。

死の世界を意識する

2016-10-20 05:32:35 | 究極というものの可能性
◎肉体や物質が世界のすべてではない

この文明は、死を忌避する文明だという。では、死とは何か。死はホラー映画や怪談なども死と言えば死だが、興味本位に流れがちなものである。

また死とは、顕在意識に対して無意識全般のことを死の世界ともいう。七つのボディでいえば、肉体意識ですら一部無意識に反映される部分があり、「肉体の一部が死」という面倒な議論にもなる。

死には肉体死と自我の死があるが、どちらも忌避されているものだが、本質的な部分は自我の死のほうである。

死の世界には入り口があり、通常ほとんどの人には閉じているが、何かのきっかけで世界の裂け目として出現することがある。

世界の裂け目のバリエーションには以下のようなものがある。
(a)ショック
・突然肉親を奪われるというような不条理。両親早世。
・最愛の人の死やペットロス
・突然の災害ですべてを失う
・霊能力の開顕、心霊体験
 アストラル・トリップ(ヘミシンク)
・統合失調症における変化した世界観
・ドラッグ

(b)継続的な努力、冥想手法、芸道、武道
・お題目や念仏、無字などを死ぬほど唱え続けたマントラ・シッディ
・空や無常の観想法
 ひたすら人間の死体に直面させる不浄観
 九想の詩(空海の死体→白骨→灰までを詠じた詩)
 空性の観想(チベット密教)
・現実を直視することにより人間として生きることの不条理に直面させようとするもの(禅)
・すべてを阿弥陀仏、カーリー女神などの太母の前に帰依し投げ出すこと。
 自力が他力にしてもろていまはあなたと申す念仏(浅原才一
・呼吸を見つめる(ヴィパッサナー)
合気道
・茶道
・剣道

つまり肉体や物質が世界のすべてではないことを一見させる人生上のイベントが世界の裂け目なのだ。

日常の安穏とした気分優先のお茶の間に死の世界は無粋だし、時に不愉快でもあるが、人生や日常の本質的な不安定性を感得している人にとっては、それが生活実感でもある。

それは、ときにひどくおさまりが悪く、生きづらい気分を惹き起こすかもしれないが、それはそういうものであって、そこが忌避される理由でもある。

そうした裂け目を示唆するものは、他にもいろいろある壺中天、おむすびころりん、志賀直哉の小説の小僧の神様、わびさび、もののあはれなどなど。東洋ではかつては死と共存していたが、特に日本では、ひどく死を忌避する西欧文明の影響が強くなってしまった。

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