アヴァンギャルド精神世界

冥想により、限りなき知性と底知れぬ優しさを。そこに次の時代が・・・。この世はドリームでもあり、リアルでもあり。

エスタニスラウ・マリア・ヨパルト神父

2016-12-10 06:26:22 | キリスト者の秘蹟
◎祈りでがんを消す

物理学者の佐川邦夫さんの著書「魂のかけら/春風社」に広島県三原の山の中に住んでいた隠遁者エスタニスラウ・マリア・ヨパルト神父のことが書いてあった。

この本のメインは、彼の病気治しの奇跡譚。彼はもともとスペインのモンセラートの修道士(1915-2003)。
4才半で、聖母マリアに足の障害を癒され、5才で、もう一度聖母マリアは出現。12才で、病気のとき、イエスが現れて人々の救いのために尽くすように言われ、再び病気が癒されていた。

ある日天啓により、日本に行くことになり、1974年9月29日、隠遁修行生活を五島の野崎島舟森の粗末な小屋で始めることになった。

五島での生活は托鉢によるものだったが、身なりのみすぼらしい老クリスチャンのことは皆いやがっていたが、牛乳屋の親爺だけが、わずかの食料と裏庭でとれた野菜なども渡していたという。

しばらくして東京からきらびやかな法衣をまとういかにも地位の高そうな司祭一行は、「モンセラートから来た高徳の神父様にお目通りしたい」とこの地に来訪。
外国人司祭だけでなく日本人司祭まで美麗な衣服のままでこの西洋乞食に平服しているのを見て、島民たちは肝を冷やした。

そこで島民たちは村はずれに教会としても使える立派な住まいを建てたが、かの神父はそこに一日たりとも住まうことなく、広島県三原の山奥に移転した。その際に彼はこの建物はまもなく消えると予言したがまもなく五島列島を襲った台風がこの建物を吹き飛ばした。

そしてしばらくして件の牛乳屋の親爺が末期の肝臓がんで手術をして開腹したが、すでに手遅れでそのままその傷口を縫い合わせたという。

このことを村人が三原の神父に伝えにいったところ、神父は、ここでできることは祈ることだけだと言い、別室で祈っただけだった。

神父に対する失望と怒りでいっぱいになった村人が島に着くと、意外なことに港では村を挙げて大歓迎ムードであり、その一団の中に一夜にして病巣が完全に消えた牛乳屋の親爺が入っていた。


これは奇蹟による病気治しMOAとか手かざしとかこれをメインにする宗教も少なくない。それ自体はとてもすばらしい天恵だが、日々の平凡に見える暮らしもまた神の奇蹟。
 

神の奇蹟によって成る日常生活で神を感じるか、一夜にしてがんが消えて神を感じるかは、人によるとしか言えない。こうして病気治しがおこったのは素晴らしいが、こういうのは一生サイクルで見ないと。

一時暫時の幸福で良しとする、満足できる人ばかりなら優勝劣敗の歴史は果てしなく繰り返す。いまその境目を迎えようとしている。
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