小耳症ですが。

ナホと息子、ハクは小耳症です。

超能力?

2007-05-22 | 小耳症
目の見えない少年が
自分の舌打ち音の反射を聞いて
目の前のものの位置や形を把握できるというのを
一週間ほど前、TVのバラエティでやっていた。

そのときは
ふーん。すごいな。
くらいしか思わなかったのだけど。

先日、アコースティックギターのコンサートを聴きに行ったときのこと。
私は片方の耳しか聞こえないので
もちろんモノラルで聞いているはず。
でも。
やっぱりステレオで聞いている気がする。
本当のステレオとアナログの違いは
私にはわからないから断言できないけれど。
どの音が右から来て、どの音が左から来るのか
ちゃんとわかっていると思うのです。

それで、TVの盲目の少年のことを思い出したのです。

目の見えない彼がそれを補う能力を身につけたのと同じように
私も片方の耳の聴力で
擬似ステレオで音を聞こえるような能力を身につけたのではないかと。
例えば右からくる音と左からくる音の
微妙な音量や音色や音程などの違いを
無意識のうちに頭の中でステレオに変換するというような。

何らかの病気で中途失聴した人は
耳が片方しか聞こえないことを
非常に不便に感じるということを聞いたことがある。
でも、私は片方しか聞こえないということを
不便に思ったことなどない。
たぶん、他の小耳症の人もそうじゃないかな。

生まれたときから
モノラルの世界だった人は
脳の動きの何らかの部分が組み替えられて
擬似ステレオの世界を作るのじゃないか。

コンサートを聴きながら
なんとなくそんなことを考えていた。


メガネ

2007-05-11 | 日常
保育園ではいつも恥ずかしがり屋でおりこうなハクですが
内弁慶でお家ではとてもお茶目さんです。

いつでも吉本お笑い系のお姉ちゃん、メイちゃんと一緒に
家族を笑わせてくれます。

 

ハクのお気に入りはこのお医者さんごっこのメガネ。
でも右耳はやっぱりメガネをかけるには無理があります。
ずり落ちてくるのを手で押さえたり
少し上を向きながら歩いて
一生懸命笛を吹いています。

そしてこのまま行進!
すっごくうるさいのですが
おかしくて家族みんなで大笑いです。

ハク、メガネ姿似合うんだけどなあ。
メガネがかけられないのが残念です。

個人面談

2007-05-11 | 保育園
先日、保育園で個人面談がありました。

保育園は毎年担任の先生が変わるので
一応、耳のことについてもお話しなければなりません。

進級して今の担任の先生になって1ヶ月ですが
先生の側からは特に他の子と違うという印象はないようです。
まだ2歳児クラスに進級したばかりで
お友達と一緒に何かをするということも少ないので
今のところお友達とのトラブルもありません。

こちらが個人面談だから!と気負い過ぎでしょうか。
何だか拍子抜けです。

でも、保育園でハクの耳を特別なことと捕らえられず
大げさに取り扱われていないということにホッとしていたりもします。

本人は先生やお友達の声が聞き取りづらかったり
それなりの苦労をしてはいるのでしょうが
それはこれから一生この耳で過ごしていくための
トレーニングみたいなものですから
あまり過保護な環境でないほうがいいなと考えています。