目の見えない少年が
自分の舌打ち音の反射を聞いて
目の前のものの位置や形を把握できるというのを
一週間ほど前、TVのバラエティでやっていた。
そのときは
ふーん。すごいな。
くらいしか思わなかったのだけど。
先日、アコースティックギターのコンサートを聴きに行ったときのこと。
私は片方の耳しか聞こえないので
もちろんモノラルで聞いているはず。
でも。
やっぱりステレオで聞いている気がする。
本当のステレオとアナログの違いは
私にはわからないから断言できないけれど。
どの音が右から来て、どの音が左から来るのか
ちゃんとわかっていると思うのです。
それで、TVの盲目の少年のことを思い出したのです。
目の見えない彼がそれを補う能力を身につけたのと同じように
私も片方の耳の聴力で
擬似ステレオで音を聞こえるような能力を身につけたのではないかと。
例えば右からくる音と左からくる音の
微妙な音量や音色や音程などの違いを
無意識のうちに頭の中でステレオに変換するというような。
何らかの病気で中途失聴した人は
耳が片方しか聞こえないことを
非常に不便に感じるということを聞いたことがある。
でも、私は片方しか聞こえないということを
不便に思ったことなどない。
たぶん、他の小耳症の人もそうじゃないかな。
生まれたときから
モノラルの世界だった人は
脳の動きの何らかの部分が組み替えられて
擬似ステレオの世界を作るのじゃないか。
コンサートを聴きながら
なんとなくそんなことを考えていた。
自分の舌打ち音の反射を聞いて
目の前のものの位置や形を把握できるというのを
一週間ほど前、TVのバラエティでやっていた。
そのときは
ふーん。すごいな。
くらいしか思わなかったのだけど。
先日、アコースティックギターのコンサートを聴きに行ったときのこと。
私は片方の耳しか聞こえないので
もちろんモノラルで聞いているはず。
でも。
やっぱりステレオで聞いている気がする。
本当のステレオとアナログの違いは
私にはわからないから断言できないけれど。
どの音が右から来て、どの音が左から来るのか
ちゃんとわかっていると思うのです。
それで、TVの盲目の少年のことを思い出したのです。
目の見えない彼がそれを補う能力を身につけたのと同じように
私も片方の耳の聴力で
擬似ステレオで音を聞こえるような能力を身につけたのではないかと。
例えば右からくる音と左からくる音の
微妙な音量や音色や音程などの違いを
無意識のうちに頭の中でステレオに変換するというような。
何らかの病気で中途失聴した人は
耳が片方しか聞こえないことを
非常に不便に感じるということを聞いたことがある。
でも、私は片方しか聞こえないということを
不便に思ったことなどない。
たぶん、他の小耳症の人もそうじゃないかな。
生まれたときから
モノラルの世界だった人は
脳の動きの何らかの部分が組み替えられて
擬似ステレオの世界を作るのじゃないか。
コンサートを聴きながら
なんとなくそんなことを考えていた。