ブーゲンビリアのきちきち日記

神奈川の米軍基地のある街から毎日更新。猫と花と沖縄が好き。基地と原発はいらない。

破たんの一歩手前 東芝の損失はどこから生じたか (その2)山崎久隆(たんぽぽ舎)

2017年01月30日 22時18分03秒 | たんぽぽ舎
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┗■2.破たんの一歩手前
 |  東芝の損失はどこから生じたか (その2)
 |  2.軍需産業ウエスチングハウス
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)

目次の紹介
 1.米国原発の衰退 1/28発信【TMM:No2986】に掲載
 2.軍需産業ウエスチングハウス -本日発信
 3.ウエスチングハウスを売却すべきだが
 4.国策の呪縛
 5.他の原発企業も軒並み破たんへ

 ※《地震と原発事故情報》編集部より
  東芝の綱川社長が「口が裂けても言わない」、日本のテレビ・
  新聞でもほとんど語られない「東芝の原発巨額損失」の裏側に
  鋭く迫る山崎久隆氏の分析です。
  5回の連載とします。1回分の文章は30行ほどです。
  ぜひ、ご一読を!

2.軍需産業ウエスチングハウス

 ウエスチングハウスは2006年に東芝が買収した米国の原発企業だが、こ
の会社には「原子力艦船の動力炉製造企業」というもう一つ別の顔がある。
れっきとした軍需産業であり、海軍軍用原子炉の開発も行っていた。

 東芝が買収した際に軍事部門の独立性と機密保護について米国議会で問
題になったが、米国政府は分社化しているので問題は生じないと「保障」
した。つまり軍事部門については東芝の「支配権」は一切及ばない。現在
は海軍原子炉部門はベクテル社に移籍しウエスチングハウスには残ってい
ないとの説もある。実際にそれまでニミッツ級原子力空母の全原子炉を一
手に作っていたが、最新鋭のジェラルド・R・フォード級ではベクテル社
が原子炉を作っておりウエスチングハウス製の原子炉は新造艦には搭載さ
れていない。

 親会社が子会社のやっていることをコントロール出来ないのだから、買
収と言うより出資に近いことが分かる。しかも、損失の責任は親会社とし
てかぶることになるのだから、一方的に割を食う買収だった。
 ウエスチングハウスが普通の企業だったらこのような事態にはならな
かったと思われる。

 米国の軍需産業を不用意に買収などしたために起きた。「のれん代」に
目がくらんで先見の明を失った結果だ。
 ウエスチングハウスは軍需部門の利益を明らかにしていない。そもそ
も、社の決算などが正確に東芝に伝わっていたとも思えない。

 これらが正確に報告されれば、社の採算性が明らかになり、米軍の機密
が分かる可能性がある。年末も押し迫った時期のまさかの損失発生の記者
会見が行われたわりには損失額は「数千億円」と、きわめて曖昧なもの
だった。東芝の社長でさえ正確な数値は知らないという呆れた実態なの
は、ウエスチングハウスから正確な報告が東芝にされていないからであ
る。 (その3)に続く。

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