名古屋の弁護士デンカの宝刀

弁護士・不動産鑑定士・大東流合気武道教授代理の資格三冠王(?)が吠える(愚痴る?)

新「日本武道 対 中国武術」Japanese Budo vs Chinese Wushu(その42:「手 対 意 ⑤ 心道流空手 対 韓氏意拳」)

2017年05月05日 | 武道・武術

書籍による日本武道と中国武術の比較をまたやってみよう。

(日本武道:Japanese Martial Arts ; Budo)

(中国武術:Chinese Martial Arts ; Wushu)

前の企画とかぶったり、逆に違うことを言ったりするかもしれないけど

そこはご勘弁を。

 

次は、「手 対 意」の第五弾。

日本において辺境の地である琉球にて生まれた琉球拳法唐手が

日本本土で空手道となり更にフルコン空手を生み出した。

中国において辺境民族である回族で発生した心意六合拳が

漢民族に伝わり形意拳となり更に意拳を生み出した。

そんな共通性で対応させたのが「手 対 意」

 

で、「手 対 意」 心道流空手 対 韓氏意拳



「武道の原点 世界へ発信する創造のエネルギー」宇城憲治

「武術空手の知と実践 相対の世界から絶対の世界へ」宇城憲治

「沖縄古伝空手を通して発見した身体脳及び身体脳の開発 武術空手への道」宇城憲治

              対 

「韓氏意拳の哲学 FLOW」尹雄大著・光岡英稔監修

「韓氏意拳 拳の学としての意味」日本韓氏意拳学会

「意拳学 中国功夫の精髄」韓星橋著・日本韓氏意拳学会監修

 

琉球拳法唐手 → 空手道 → フルコン空手と拡張してきたカラテであるが、

近年は、古伝回帰の現象も見られる。

心道流空手は、元は、剛柔流空手の心道会という組織であったけれど、

沖縄古伝空手の継承を目指す座波仁吉師範が心道流の初代宗家として独立した。

座波師範の高弟の一人である宇城憲治師範は、多数の著書があるが、上の3部作は、

いずれも座波仁吉師範との対談が収録されている特別なものである。

宇城師範は、相手の攻撃等を無にするということを強調し、

古伝の体の使い方をした空手を追及している。

 

心意六合拳 → 形意拳 → 意拳と拡張してきた心意拳であるが、

韓氏意拳は、意拳の精髄であるといえる二つの誤りに対する指摘、

「一用力便是錯(少しでも力を用いれば誤りである)」と

「一具体便是錯(少しでも具体的になれば誤りである)」に注目し、

意拳の学理をより深く追及する。

王薌齋老師に16年間学んだ韓星橋老師に始まる門派である。


両方とも術理・学理を重視する流派・門派であるので、

あまり難しいことを考えたくない人にとっては、

本の表題を見ただけでも、

「創造のエネルギー」「知と実践」「哲学」「拳の学」等々

なんかいろんな意味で面倒くさそうな流派・門派だという感じがするかもしれない。

しかし、それはたぶん喰わず嫌いであり、空手や中国武術の関係者は一読の価値があるのでは。

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 新「日本武道 対 中国武術」J... | トップ | 新「日本武道 対 中国武術」J... »