ボランティアセンターのYさんを支える会

なごやボランティア・NPOセンター(指定管理者NPO法人ワーカーズコープ)の『ホームレス職員』ことYさんを支える会です。

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「なごやボランティアNPOセンター」労組書記長解雇事件、第2回審尋(JANJAN)

2009-11-11 | Yさん「しらんまに解雇」事件
インターネット新聞JANJANに、Yさん解雇事件の記事が掲載されました。 http://www.news.janjan.jp/living/0911/0911102939/1.php

「なごやボランティアNPOセンター」労組書記長解雇事件、第2回審尋


「なごやボランティアNPOセンター」労組書記長解雇事件、第2回審尋 | 仮処分の審尋が行なわれている名古屋地裁。(「Yさんを支援する会」提供)
仮処分の審尋が行なわれている名古屋地裁。(「Yさんを支援する会」提供)
 なごやボランティア・NPOセンターから「知らぬ間に解雇」された労組書記長・Yさんが、指定管理者のワーカーズコープに対し、地位保全を求めている仮処分申請の第二回の審尋が11月6日(金)、名古屋地裁で行なわれました。

 次回の審尋は、12月15日の13:30からになります。

■傍聴できないのに多くの支援者駆けつける

 今回で第二回となった仮処分の「審尋」には、前回を上回る方々が、応援のため駆けつけてくれたそうです。
 参加者の中には、名古屋市の指定管理者であるNPOセンターで、今回のような事件が発生していて、大変驚いておられる人もいたそうです。

 「仮処分」というのは、本裁判とは違い、申し立てられた側と、申し立てた側が、裁判官と同じ部屋に入って、双方の言い分を言う、というものですから、部屋も狭く、傍聴するのは一般的ではありません。駆け付けてくれた応援の人たちも審尋が終わるまで外で待っていなければなりません。

 わたしも時々行なっている裁判の傍聴とは違い、「見せ場」が少ないようです。

 仮処分では、書面が中心となるので、実際に裁判所に出向いても、用意された書面の確認などだけで終わってしまい、20分ほどで終わることも多いようです。

 ですが、Yさんの事件の仮処分についた裁判官は、熱心に話を聞くタイプのようで、1時間以上かかることが多く、仮処分としては、やや長くなっています。ですが、応援の人たちは全員、審尋が終わるまでYさんを外で待っていてくれたそうです。

 今回は、前回ワーカーズコープが「答弁書」と、審尋の場で口頭で答えた内容について、裁判官より求められた証拠や書面についての話がメインとなりました。

■ワーカーズコープ当局側が露呈する不審点

 特に今回話題となったのは以下です。

「労働契約ではなくて就労契約で『集団的自己雇用関係にある』ということは、どういう意味なのか?」
「雇用関係は本当にないのか?」
「解雇事由の中に『団会議に欠席』したことが入れられているが、これは賃金の発生する業務なのか?」
「解雇事由の中に、情報誌の『交流感電池』の発行禁止に従わなかったとあるが、編集長として業務に当たり、名古屋市に内容証明などを送ったのは、本当にYさんなのか?」
「Yさんが連絡が取れずにいたのは、どのような事情からか?」

 などのことが話題となりました。割合としては、8:2ほどでワーカーズコープ側への質問がされていたそうです。
 それだけ、裁判官に取り、ワーカーズコープ側の主張に不審点が多いということでしょうか?

 今回、ワーカーズコープ側は、厚さとしては2㎝に届きそうな証拠書類を提出してきました。
 しかし、前回の冒頭で主張した「労働者ではなくて集団的自己雇用関係」にある資料としては、『組合員のしおり(就職する時にもらう冊子)』くらいしか提出しておらず、裁判官にも疑問に思われたのでしょうか、かなり詳しく聞かれていたそうです。

 裁判官は、雇用関係ではないといっても労働基準監督署には届けるだろうし、業務命令も出るのでは? と質問をしました。

 それについて、ワーカーズコープ側は、労働基準監督署には出せと言われるので書類は出すけども、本当は雇用関係ではない、というようなことを話をしていました。

 しかし、結局、問題となっている関係は、法律上はただの雇用関係である、ということを裁判官は見抜いているようでした。

 この話を応援者から伺ったわたしは、そんなことってありえるのか? と驚愕しました。ワーカーズコープの頭には「法治国家」という概念がないようです。

 たしかに建前としては、資本主義の弊害を取り除くため、労働者自らが資本を出し、経営もするというのがワーカーズコープです。しかし、実際には、ふつうの企業が守らなくてはいけないことさえ守らないために、ワーカーズコープの原理を振り回しているだけだ、という印象を受けました。

■就業時間外の会議欠席を解雇事由に

 また、ワーカーズコープは、「団会議の欠席」をYさんの解雇事由に挙げています。

 しかし、裁判官からの質問によって、その「団会議」は、もともとは就業時間内に行われていたものが、松垣現所長が2008年夏に赴任してから、就業時間外の賃金のつかない時間に変更されたこと。
 そして、Yさんが「無断欠席をした」と言われている部分は、Yさんにとって、もともと出勤日でも、就業時間でもない時間であるので、サービス残業やサービス休日出勤をしないと出席できないものであることが、確認されました。

 裁判官は何回も「業務ではなくて賃金も出ないのですね」と質問していたそうです。この点も、裁判官は問題点を見抜いているようでした。

 建前としては、組合員=経営者としての権利としての会議ですが、実態は賃金の発生しない時間に行われる、職場のことを話し合う会議への参加を強制するものです。トヨタで行われていた「QCサークル」に似ている問題といえます。
 (※QCサークル:同じ職場内で品質管理活動を自主的に行う小グループのこと)

■最大の解雇事由は「Yさん冤罪」を確認

 この日に出た証拠のうち、特に重要と考えられるものは、松垣所長と当局側職員・KYさんの供述書でした。

 松垣所長の供述書は、たいへん長いもので、供述書というよりは上に言われて記録をつけていた『労働組合員の行動記録』のようなものだったそうです。

 これが、今回申し立てられてる「Yさん不当解雇」とどのような関係があるのかは、よくわかりませんが、「そのような行動をしていて態度が悪かったことすべて」が、解雇事由との主張のようです。

 とくに、「交流感電池が名古屋市により『発禁』になっているのに、印刷作業や発行手続きをしようとして、名古屋市にたいして、交流感電池のどこが悪いのか、ということを確認する内容証明を送った(内容証明も証拠として提出)」、ということをワーカーズコープ側はYさんの解雇事由の筆頭にあげています。

 しかし、これについて、Yさんは「冤罪」ということが確認されたようです。

 一連の「業務命令違反」の作業を行なったのは、すべて柴田委員長でした。
 交流感電池の編集作業には、確かにYさんも関わっていましたが、それなら、他の職員も同様です。このことは裁判官に見抜かれてしまっており、何度も確認をされていたようです。

 さらにいえば「名古屋市が発禁を求めた」ことの証拠も、何も提出されていませんでした。
 提出された内容は名古屋市からの「当初の契約どおりに、全面的に業務を改善してくれ」という書面だけで、特に「発禁」とも書いてないということでした。

 ワーカーズコープ側としては「名古屋市は口頭で発禁を示唆した」とのことですが、契約には情報誌については名古屋市と協議をする、とあるだけで、許認可の権限は名古屋市は持っていないそうです。そして、本当に発禁を示唆するような発言があったのかは不明です。

 また、名古屋市に権限がないことに関して、文書で残せないような名古屋市の「意向をKY(空気を読んで)」して、ワーカーズコープが動いているとしたら、大問題といえるでしょう(2008年5月に発生したNさんKY解雇事件の時にも、似たようなパターンでの名古屋市の「意向」の影響、あるいは労協側のKYが疑われています)。

『KY解雇』が発生? 名古屋市の施設の指定管理者交代のその後

 また「交流感電池に関する内容証明」が、名古屋市に送られることになった経緯は、簡単に説明すると…
 2008年8月号発行直前。
 松垣所長が名古屋市に行った後、なにか理由はわからないが、とにかく交流感電池を印刷をするな、ということを言い出したのです。
 ところが、原稿もすべて出来上がって、もう印刷するだけ、発行予定は数日後、という段になって言われても困るわけです。利用者からも次号の問い合わせがある。なぜか松垣所長しか名古屋市に接触できないし、その松垣所長は、何を言っているのかわからない。

 このような状況下、
 「月に1号は情報誌を出すという契約に違反してはいけないし、名古屋市は許認可の権限はないはずなので、本当にそんなことを言っているのだろうか?」という責任感から、柴田委員長が、名古屋市に質問をしたものです。

■松垣所長の管理能力こそ問題

 さらに解雇事由として「サンダル履きはダメ、服装や無精ひげを常識的なものにしなさい」という業務命令書を出して、Yさんがそれに従わなかった、ということを理由としてあげていたそうです。

 Yさんは裁判官の質問に答えて
 「その業務命令が出たときに、柴田委員長だけに対してサンダル履きをやめろ、ということを言い出し、その時点でサンダル履きをしていた複数の女性職員が、自分達もサンダル履きだが、ダメなのかと問いただしたところ(夏のさなかでした)、女性は良い、ということになり、男はサンダル禁止で女は良い、というのは女性差別だ、ここは市民のセンターで、背広に革靴がエライわけではない(管理職側の人はみんな背広だった)、という、ほんとうに猛烈な反発がありました。ひげについてはまったく話題にならなかったのです。

 そんな状態だったので、Yさんは松垣所長に、自分は無精髭なんですか? 意識して手入れはしているので無精ではないと思いますが、と質問したところ、無精髭だとも、そうでないとも、何も言わなかったので、この業務命令に従っていなかった、とはいえないのではないか?」と語ったそうです。

 そもそも松垣所長は、業務命令をちゃんと指示できたことがありません。ロッカーに命令を無言で張り出したり、書類入れにこっそり入れたり、ということを繰り返していて、職場の人たちが内容について質問をすると、しどろもどろになっていなくなってしまう、ということが、何度も繰り返されていたということでした。

 さらに注目すべき点は、松垣氏が所長だったのは、2009年6月30日までで、現在は東海開発本部長になっていて、いまはNPOセンターの所長ではなくなっているらしい、ということでした。
 すくなくとも、供述書の書き方では、NPOセンターの所長であったことは過去の話として書かれているそうです。

 Yさんが解雇されたのは6月頭ですから、ずいぶんとわかりやすい「配置転換」であるといえます。

■所長を「神様のよう」と持ち上げる当局側職員

 当局側職員・KYさんの供述書は、Yさんに対して「勝手に会議を進めていた」などと主張してみたり、Yさんに対して誹謗中傷したりする内容のものでした。

 Yさんは、初代所長の中里さんとの話し合いの上で、以前のNPOセンターの指定管理者のサービスなどを思い出しながら、NPOセンターのサービスを前の指定管理者に負けないものにしようと、職場の会議を進行していました。

 Yさんと中里所長の始めた職場会議が、のちに先ほどご紹介した「団会議」と呼ばれるものになったそうです。この会議進行を、職員KYさんは「勝手に会議を進めていた」と非難しているそうです。

 その職場会議は、最初は勤務時間内に行われていましたが、松垣所長が赴任してからは開催を禁止されて、勤務時間外のサービス残業・サービス休日出勤の会議、しかも「お題目会議」へと変質してしまいました。

・「お題目」会議強制、日常業務は停滞・・なごやNPOセンター(その会議の変遷の様子)  広島瀬戸内新聞ニュース

 松垣所長は、前任の中里所長が、KY解雇事件のあと、ワーカーズコープを辞めたいと言い出したために、派遣されてきた人でした。それに対して、職場の人たちは労組員でない人たちも一致団結して、中里所長の留任を求める嘆願書を出したりしたそうです。

 実は、松垣所長の赴任は、おおくの職員に、まったく歓迎されていなかったのです。ですが職員KYさんは、供述書では、その松垣所長が派遣されてきたときに「神様に見えた」と書いており、ちょっと宗教がかった内容でした。

 挙句のはてには、Yさんがインターネット新聞などに投稿しているのをやめてほしい、だとか(書いているのは、わたくし・さとうしゅういちなど他の人です)、ワーカーズコープが指定管理をはじめる以前から、NPOセンターで活動をしていたYさんが、最近やっと、センター事業団による監禁査問の精神的ショックから立ち直りはじめ、NPOセンターで行なわれる市民活動に顔を出し始めたことに対して(Yさんは前の指定管理者の時、さらにその前の、市の直営時代からの利用者だそうです)さながら悪いことのように記載してみたり、非常に自分勝手な内容でした。

 なお、この職員KYさんは、インターネット上に、NPOセンター職員・NPOセンター利用者などを装って、労働組合を誹謗中傷する自作自演の書き込みをしていたことがある人物だそうです。

 さらには、そのような行為を職場会議の場で自分がやった、などと言って、まったく反省の色を見せないような人物とのことでした。

■和解にさえ応じないワーカーズコープのかたくなな姿勢

 そのあと、前回同様、それぞれが裁判官と個別に話をして、和解の可能性を探りました。

 職場復帰をもとめるのは当然としても、他の和解の方向性も検討する、というYさん側にたいして、ワーカーズコープ側は全く和解には応じないという非常に頑なな姿勢のままでした。

 裁判官に話を聞かれた内容としては、Yさん側が主張している話に対する質問は少なく、ワーカーズコープ側への質問や疑問が多かったとのことですから、Yさん側にとり順調に進んでいるのかも知れません。

 指定管理者制度や、労働者協同組合など、いま話題になりつつある制度に関わるこの事件の今後に注目をしたいと思います。


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