ボランティアセンターのYさんを支える会

なごやボランティア・NPOセンター(指定管理者NPO法人ワーカーズコープ)の『ホームレス職員』ことYさんを支える会です。

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なごやボランティア・NPOセンター労組書記長解雇事件、第3回審尋(JANJAN)

2010-01-07 | Yさん「しらんまに解雇」事件
インターネット新聞JANJANに、Yさん解雇事件の記事が掲載されました。
http://www.janjannews.jp/archives/2181711.html


なごやボランティア・NPOセンター労組書記長解雇事件、第3回審尋

さとうしゅういち

 「なごやボランティア・NPOセンター」の労働組合の書記長Yさんが、指定管理者のNPO法人ワーカーズコープから「知らぬ間解雇」された事件の第3回審尋が2009年12月15日(火)、名古屋地裁でありました。

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審尋当日の名古屋地裁。(Yさんを支える会提供)


 今回は、名古屋ふれあいユニオン委員長の酒井徹さんが、陳述書を提出し、Yさんの解雇が、NPO法人ワーカーズコープの一貫した労組敵視の流れの中にあることを明らかにしました。

 以下は、とくに断りがない場合は、酒井委員長の供述書をもとに書いています。酒井委員長は2008年5月のいわゆる「KY解雇事件」の時に、団体交渉の応援にかけつけ、一連の問題に関与しはじめました。

横暴なKY解雇事件

 ワーカーズコープは2008年4月から、センターの指定管理者になりました。

効率重視?指定管理者制度で「なごやボランティアNPOセンター」職員総入れ替え2008/03/22

 その直後の5月初め、正規職員のNさんが、名古屋市との折衝が不十分であることに抗議をしたことをきっかけに、「仕事に対する熱意が足りない」という、ほとんど難癖に近い理由で即日解雇。

 余りの横暴さに同僚たちが抗議し、その場ではいったん当局も撤回したものの、Nさんがひとりになった隙をついて、彼女を呼び出し「君、もうここにはいられないよ」と追い詰めて、退職に追い込んだのです。

 この解雇事件は、現場を無視して拙速に話を進めようとする名古屋市職員とNPO法人ワーカーズコープにたいして、Nさんが苦言を呈したことにたいして、ワーカーズコープが「KYして」解雇した、という可能性が指摘されています。

 この解雇に対して、非正規職員のSさんらが、正規職員に対する理不尽をゆるさずに敢然と立ち上がり「名古屋イキナリ労組」を結成。団体交渉を申し込みました。

 団体交渉には、労組関係者だけでなく、利用者やNさんの高校時代の恩師も駆けつけ、数時間にわたる交渉が行われ、Nさんの解雇は撤回されたのです。この動きは全国的にも注目されました。

『KY解雇』が発生? 名古屋市の施設の指定管理者交代のその後2008/06/15

 酒井記者は、株式会社や有限会社での、社長や上司の独裁的な状況を知っており、それだけに、働く人が資本を出し、経営を行なうというワーカーズコープに期待していたのですが、このKY解雇事件の一報を聞いたとき、強い違和感を覚えたそうです。

 そして、団体交渉の現場に駆けつけて、正規職員の解雇にたいして、非正規職員が立ち上がったことに感激し、全面的に応援してゆくことになります。

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終了後の報告会の様子。(Yさんを支える会提供)


S委員長に対して「ためにする」批判

 そして、「名古屋イキナリ労組」は、7月には名古屋ふれあいユニオンに合流。
 分会として職場闘争に乗り出そうとした矢先、ワーカーズコープ当局から、S委員長に攻撃が仕掛けられました。

 8月18日に当局は「非常事態」を宣言。「運営に必要な判断は、内部の話し合いを一切経ずに、理事会の指揮の下で所長が行なえること」を決定しました。

 その後、新たに就任した松垣所長による独裁が始まり、S委員長に対して、「反省文を出さないと解雇する」との脅迫も行われました。

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ワーカーズコープ所長独裁で暴走続く、なごやボランティア・NPOセンター2008/09/05
 
 解雇攻撃の理由としては、S委員長が、「市の担当局長の決裁が必要なのにもかかわらず、市の承認も所長の承認も得ないまま、情報誌「交流感電池7月号」を記者クラブに配布した」などと難癖がつけられていました。
 ですが、そもそも「センター」の情報誌の発行に担当局長の決裁が必要だなどということは、誰にも知らされていませんでしたし、交流感電池の配布は、職場での会議で決定されたうえで行われたもので、直接配布しに行ったのは別の人で、S委員長のしたことですら、ありませんでした。結局、S委員長に対する当局の論難は、「ためにするもの」でした。

 このような「おかしな対応」には、背後関係がありました。
 その当時、交流感電池8月号をめぐって、ややこしい事件が発生していました。
 NPO法人ワーカーズコープの主張では「名古屋市から発行を差し止められた」ということになっています。

 しかし、情報公開で出てきた文章には、そのような指示は一切書かれていません。
 そもそも、名古屋市には、NPOセンターで発行する情報誌について、許認可をする権限はもっていません。
 ですが、名古屋市の担当者が、交流感電池8月号の発行について難色を示したことは、ひょっとしたら、あったのかもしれません。

 交流感電池8月号では、特集として「名古屋オリンピック反対運動」という市民運動を行った方のインタビューが掲載されていました。
 記事そのものは、反対運動を取り上げたものではなく、ただオリンピックについて反対運動を行った人に話を聞く、というものだったようですが、この反対運動は広く市民を巻き込み、名古屋オリンピックは実現しませんでした。

 その後、オリンピック誘致運動を推進した愛知県幹部が自殺する事件があり「名古屋オリンピック誘致失敗の責任をとって自殺したのでは」ということが囁かれていました。
 その当時に、なんらかの形でかかわった関係者が、ボランティア・NPOセンターを管轄する地域振興課にいた可能性は、十分に考えられますが、そもそも差し止めの指示そのものが、存在したのかどうかがわからないので、推測の域を出ません。

 NPO法人ワーカーズコープが「名古屋市の意向をKYして」存在しない差し止め命令をデッチあげた可能性も十分にあります。
 S委員長は、かつてのKY解雇事件のときのように、NPO法人ワーカーズコープが「KYしている」可能性を憂慮して、人気の出始めた交流感電池の編集長としての責任をはたすべく、名古屋市にたいして直接問い合わせたそうです。

 そして、その当たり前の行為にたいして、ワーカーズコープ当局は、自宅待機をS委員長に命令。それと同時に、8月25日に突然、就業規則の制定(改定)を通告しました。
 就業規則の制定(改定)は、労働者代表選挙をして、その者の意見を添付することが必要ですが、S委員長が自宅待機を命じられている間に、すべてを終わらせてしまうような、急な日程を設定。
 S委員長を露骨に労働者代表選挙から排除しようとしたのです。またこのとき、KY解雇事件の被害者のNさんにも一時「自宅待機命令」が出たそうです。

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なごやボランティアNPOセンター内部。筆者の地元・広島でもありそうな何の変哲もない施設だが、ここで奇怪な労働事件が起きたのだ。2009年11月21日、筆者撮影


 たしかに「NPOセンター」のありようは「非常事態」です。ただし、それは個々の職員ではなく、「理事会の全権委任」の威を借りて、「内部の話し合いを一切経ずに」あらゆる横暴がまかりとおる松垣新所長の独裁体制こそがまさに「非常事態」といえるものでした。

 さらに、Yさんに対しては、それまで日付まで明確にして、常勤化を約束していながら、突然シフトを半減するという暴挙に出ました。YさんがS委員長と労働組合に対して、同情的な姿勢を示し始めた頃からそうなったのです。

 組合側は、自治労へ加盟し、新たに「自治労ワーカーズコープ職員ユニオン」としてスタート。委員長にSさん、副委員長にNさんと酒井さん、そして書記長にYさんを選出し、9月10日、組合結成通知を行ないました。

「なごやボランティア・NPOセンター」依然、経営側の暴走続く2008/12/01

後ろめたさから見え透いたウソ

 このときの様子について、当局側は、ウソの内容を記した陳述書を裁判所に提出しています。

 たとえば、労働組合の結成通知のために、酒井さん達がNPOセンターに訪れたとき、Yさんも参加しようとしました。これにたいして松垣所長は「ん?君も来るの?」といい、Yさんは「わたしも組合員ですんで」と回答し、所長もとがめだてせずに、Yさんはそのまま、会場に入りました。
 
 Yさんの供述書によると「(松垣所長は)入ってきてほしくなさそうな顔をしていましたが、特に何も言われなかった」とのことでした。

 ところが、労働組合の結成通知の日の出来事について、松垣所長の陳述書では「わたしはY氏に対し、勤務中であり職場に戻るよう指示したが、『わたしも関係ありますので』と言って指示に従わず、集会室に居座った」と書いています。

 これは、あきらかに見え透いたうそです。所長がそんな指示をしているなら、組合側が強く抗議したはずだからです。労働組合の関係者として、Yさんの話をしに来ているのですから、Yさんを同席させることは当然の話だからです。

 ワーカーズコープ側の供述書が、このような話になっているのは、Yさんに対して「業務命令に従わない人物である」という印象を強めるために書いているのかもしれませんが、労働組合の人たちの証言もあり、そのような「業務命令」は、一切出ていなかったことが証言されました。
 
 また実は、松垣所長は、コミュニケーションがあまり得意な人ではなく、業務命令の内容がよくわからなかったり、そもそも業務命令なのか独り言なのかが、よくわからなかったことが多い人とのことでした。Yさんの供述書では、松垣所長には、そのような特徴があるので、部屋に入ってほしくない、ということを、脳内では考えたかもしれませんが、口に出して「業務命令」として伝えられることはなかったのではないか、という説明がされていました。

 結局、ワーカーズコープ当局は「協働労働」「民主的運営」の理念にそぐわないことばかりしているので、嘘をつくことでしか、自らを正当化できないのではないでしょうか?

 「仮処分」としては、異例の長さとなっているこの審理ですが、今後に注目したいと思います。

 次回は、1月12日の13:30から、名古屋地裁で審理が行われます。
関連リンク:
ボランティアセンターのYさんを支える会
なごやボランティア・NPOセンター

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